見出し画像

筆と空想

空想を描くべきだ
空想がなければ現実もまたない

しかし空想を描くならば
筆を持つべきだ

その現実不可能と思える
世界に色をつけていく
筆を

つけるべき色を探すことが
楽しみでもあり
探しても見つからない色を
思うことが癒しにもなる

最初から最後まで
空想だった人生というものは
まれだ

ひとは知らず知らずのうちに
筆を使っているのだ