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詩は映画館のようだ
一瞬人生を
忘れさせてくれもするし
何てくだらないことを書くのかと
蔑まされもする

暗闇で上映される映画のように
明るく、楽しく、おかしい
詩を書きたい

果たして
観客が暗闇から出た瞬間
何て云うだろうか

精一杯のお世辞を込めて
誰かによかった
というか

観なきゃよかったと
ため息をつくか

わたしの詩で
時間をうまくつぶすことができたら

幸い

何てったって
どんな詩を暗闇で上映しようとも

見終わった後

一歩、踏み出す
外の昼の明るさには
誰も敵わないのだから