danbooruに無断転載された時の削除依頼方法 ※2024年10月追記

danbooruにイラストや漫画の無断転載が後を絶ちません。
約1年前は普通にdanbooru内に記載されていたメールアドレス宛にメールを送信するだけで対処してもらえたのですが、
いつの間にかメールフォーム式に変わって、電話番号まで記述が必要になっていました。
今回は削除依頼の為の記述した時の内容をベースに対処法を記したいと思います。少しでも削除の為に役立てればよいのですが…


記載内容について

https://danbooru.donmai.us/dmca

約1年前は普通にdanbooruの、とあるページに記載されていたメールアドレス宛にメールを送信するだけで対処してもらえたのですが、
今は上記のURLのとおり、メールフォーム形式となっています。
メールフォームには下記の内容を記述していきます。

・お名前 (必須)
・あなたの連絡先情報(住所と電話番号)

上記二つはローマ字で記述を推奨します。
不安点については別途「電話番号や個人情報が悪用される可能性について」にて記載しています。

・あなたのメールアドレス (必須)
Twitterやpixivのアカウント登録に使ってるアドレスは出来れば避けた方が良いです。悪用されないとは言い切れないので。

・削除したい Danbooru の各投稿へのリンクのリスト (1 行に 1 つ)。タグ検索やプロフィールページではなく、個々の投稿をリストしてください。
・Twitter、Pixiv、その他のアカウントまたは個人の Web サイト上の各作品の元の場所へのリンクのリスト (1 行に 1 つ)。

この二つについては転載されているページと、Twitterやpixivなど画像を上げた元のURLを記載します。

・あなたがアーティストまたは著作権所有者であることを証明するもの。証拠には、ソーシャル メディア プロフィールのいずれかに記載されている電子メール アドレスまたはメッセージ (リンクを提供するか、以下に説明します)、または元の作品の 1 つのスクリーンショットまたは .psd ファイル (以下にリンクを提供します) のいずれかを含めることができます。
こちらについては「スクリーンショットのURLの作り方」で別途説明します。


電話番号や個人情報が悪用される可能性について

Twitterで無断転載被害にあった際はDMCA申請で携帯の電話番号を記述しましたが、私の場合は仕事で名刺交換していたりするので、DMCA経由で電話番号が流出するか判断が難しいです。
ただ海外から日本に電話を発信した場合、発信者側にかかる国際電話料金が高い(着信を受けた側は無料)ので嫌がらせに使用されることは殆どないと思います。
 国際電話番号の通話料金
 アメリカの場合165円/分。
 他の国でも50~60円/分。

しかも今は円安ドル高なので、海外の金額だともっと高いかと

国内でも嫌がらせや脅迫に使用すれば、電話番号や接続時間などで特定できるのでリスクが大きいです。
万が一、電話番号が流出した場合でも
『知らない電話番号はの着信は絶対に受け取らない』
『怪しげな電話番号は着信拒否・迷惑電話として通報する』
を徹底すれば悪用されることは徐々に減ってくるかと。
ちなみに企業や迷惑電話・宅配便の配達の人の携帯番号をGoogleなどで検索で調べると出てきますので知らない番号が受信されたら受け取らず、一度調べてみる事をお勧めします。

電話番号からの特定は調べたところ警察や司法関係機関などから、法的手続きの開示請求があった場合のみしか特定は出来ず、個人や詐欺サイト(悪質サイト) など、調査会社等に個人情報を開示する事はないとの事です。

https://sat-sagasu.com/namaekaradenwabango

上記のサイトによると探偵などで調べられると出てきますが、依頼にもそこそこお金がかかります。
電話番号を調べたいという依頼者がストーカーだった場合、探偵側が処分を受けることも有り、まともな探偵は依頼を受けないようです。
「どんなケースでも電話番号を特定する」と謳っている探偵は悪徳業者の可能性があるので、あてにはならないということですね(むしろ特定を依頼した側が痛い目を見る)

ただ、LINEやTwitterなど電話番号を使って検索できるものは
下の画像を参考に設定からチェックを外すことを推奨します。
この二つを使って特定や嫌がらせや脅迫をする可能性がないとは言い切れないので。

名前や住所も日本の場合は複数の漢字のパターン(例としては由美、裕美など)があるので『名前や住所の記載はローマ字』を徹底すれば個人を特定される可能性は低いかと思います。
むしろ、通販サイトとか別件で個人情報が流出する可能性の方が高い気もしなくもなく。

私が申請した際は、住所は『Japan Tokyo 0000-0』程度の簡略した記述内容でTwitterでもDMCA申請が通りましたがdanbooru側の申請が厳しくなっている以上、今後どうなっていくかは不安なところも有ります。
※2024年9月末現在 住所の記述につきましては『2024年9月追記情報』に記述しましたが、本記事をアップロードした2024年3月よりルールが厳しくなっているとの事です

danbooruに転載されている作品のソース元ファイルと申請する側が提示する作品のソース元ファイルは一致してないと削除されないということは特にないと思います(一致していた方が削除される可能性は高いとは思います)
『Twitter、Pixiv、その他のアカウントまたは個人のWebサイト上の各作品の元の場所へのリンクのリスト (1 行に 1 つ)』と記載されていましたので、TwitterとPixiv両方またはどちらかのアドレスを記述する形でも良いとは思います。


スクリーンショットのURLの作り方

danbooruの申請依頼のメールフォームには
『証拠には、ソーシャル メディア プロフィールのいずれかに記載されている電子メールアドレスまたはメッセージ (リンクを提供するか、以下に説明します)』
と記載されており、どういう事かと疑問に思う人もいるでしょうが
こちらは
・DMCA申請の際に使うメールアドレスをTwitterやpixivのSNSのプロフィールに記述しておく
・上記内容をスクリーンショットで提示し、URLで送る

という形だと思います。

スクリーンショット画像は以下のサイトなどでURLの作成が可能です。

SNSのアカウント登録に使用しているメールアドレスとは、違うメールアドレスをプロフィール内に記載すれば、SNSアカウントの乗っ取り被害も起きないと思います。
(稀に見かけるSNS乗っ取りの原因はSNSアカウント登録に使用しているメールアドレスとプロフィールに記載しているメールアドレスが一致していることが多いです。あとは不審なリンクを踏んだり怪しげなサイトと連携してしまった場合など)


申請について注意点

削除申請しても申請が通らない場合もあります。
例として挙げると記述内容に問題がある場合も有りますが、Twitterで無断転載されたときに1週間経過しても削除されず再度、申請をして漸く削除されました。
記述内容は二回とも同じでした。

一度、申請しても通らない場合は、下記を試しても良いと思います。
・申請時の記述内容を見直す。
・もう一度、申請する


また削除申請後、連絡が来ない場合もあるようですので、削除されてるか確認をとる事をオススメします。

その場合はdanbooruの禁止アーティストのリストにあなたの名前が入っているか確認してみても良いと思います。※2024年9月末追記 禁止アーティストリストにつきましては問題点を下記に記述しております。


2024年9月追記情報 

2024年9月中旬にに本記事を参考にDMCA申請を行われた方からWavebox宛に情報を頂いたので追記します。

2024年9月末現在Danbooruは市町村と番地まで記述して、漸く削除される状態になったようです。やはり削除申請が厳しくなっているようですね。
類似サイトGelbooruも同様で、「ツール用いて正確な住所確認を行なっている」との返答がメールのやり取りの中であったようです。

またDanbooruに関しては削除後も問題がありそうとの事で
DMCA申請による削除=非表示の事らしく、
アーティストからの強い訴えがない限り本当の意味での削除は行われないと記載が発見されました。
▼参照元∶管理者evazionによる4年前の書き込みhttps://danbooru.donmai.us/forum_topics/17033?page=3#forum_post_168719

ソース元を特定することは私も出来ませんでしたが、上記の流れで非表示にしていた画像をアーティストの許可なく再表示している例もあるようですhttps://x.com/colorlaboratory/status/1770687724951073165

Danbooruにアーカイブされた自らの情報を見ると転載された枚数分だけポスト数として未だに表示されており、Wavebox送り主の方はこれが削除ではなく非表示になっているだけの証拠なのではと推測されてました。

▼禁止アーティスト登録リストを見ると皆さん同様との事
https://danbooru.donmai.us/artists?commit=Search&page=1&search%5Bis_banned%5D=true&search%5Border%5D=updated_at

DMCA申請によって行われるのは削除ではなく非表示である事を知らない人も多いと思います。

送り主の方は、申請後にポスト数が残っている事を疑問に思い管理者に問合せ→返信なし→フォーラムで検索して知られたようですが、現在DMCA申請ページにこの記述は見当たらない状態です。

またWavebox宛に別口で頂いた情報によると、

フォーラムにて禁止アーティスト登録を希望する方の書き込みに対して、モデレーターが「禁止アーティスト登録はもう行われない」と返答をされていたようです。

▼対処法について
無断転載を削除するだけではなく無断転載自体を減らす方向にシフトするのが無難だと思います。削除申請後にも再び無断転載被害に合うのは
下記の『削除申請後についてと無断転載への対策』に記述する対処法を行なっていない場合が圧倒的に多いです。

弁護士さんに依頼して削除申請も有りですが頂いた情報を見る限りは削除申請だけではイタチごっこになるだけだと思います。
今後、新しく描いた絵を無断転載されないように対処するのが良いでしょう。

無断転載自体を減らす方法はイラストや漫画、ラクガキ、タイムラプスに画像の使用を禁止する旨を記述する事ですが、記述する文章を間違えると効果は殆どありません。
英語も日本語程ではないですが、細かいニュアンスが違います。
▼一例
ReUpload→WEB上での転載
RePrint→紙面上での転載
ちなみにSNSのプロフィールのみに記述するだけでは殆ど効果がありませんので気をつけましょう。
下記に無断転載を大幅に減らせる方法を記述しています。


削除申請後についてと無断転載への対策  ※2024年10月1日追記

申請後はdanbooru内にて無断転載されることはなくなりました。正式には非表示らしいですが
転載された削除が完了すると禁止アーティストとしてリスト入りされ、danbooruに転載される事は無くなりますが削除申請後も無断転載が起きる可能性は全くないというわけではありません。
danbooru以外にもsafebooruなど複数の転載サイトがあり、これらは申請用のメールフォームが無かったりと非常に厄介です。

そこで『Do not use my work without permission.』
SNSのプロフィールや今後アップロードするイラストや漫画などに記述することを推奨します。
上記の英文の意味は『私の作品を勝手に使うな』という意味です。

▼参考画像 ※わかりやすいよう5分ほどで描いた絵です。あくまで一例なので色々とやり方はあると思います

Pixivはプレミアム登録後『自分の作品』から『編集』
xfolioは『作品管理』から『編集』
をタップすればイラストや漫画を差し替えることも可能です。
無断転載は海外の人が行う事が多いので
『Do not use my work without permission.』
の文章をイラストに記述してからdanbooru以外でも無断転載被害が9割近く減りました。
もちろん日本語でも無断転載禁止と記述するのも有りですが、無断転載をする輩は『転載禁止』という文字が読めない理解できない人や曲解する人に自己中心的な人が多かったり、まだ善悪の区別を付けきれていない小中学生の場合も少なくないようなので
わかりやすく『画像の使用・配布・加工禁止』と記述した方が良いと思います。


イラストにサインや無断転載などを禁止する文章を記述する利点とサインや文章を消されないための対策 ※2024年10月追加

個人的に無断転載はそれ自体よりも、勝手に素材として使われる・勝手に商品化されて売られる・勝手にフリー素材サイトで配布され広告などに使われる・なりすましなど、無断転載に付随するトラブルが一番厄介だし面倒だと思います。
以下にサインや文章を記述する利点を記述しました。

①文字が入り加工が難しくなることで勝手にクソコラ素材などに使われる可能性も減らせる(サインはキャラクターの顔の付近をおススメします。場所によっては背景ごと切り取られる可能性も有るので注意。私も昔、背景にサインを入れてましたが背景ごとサインを消される被害を受けました。
②Amazonやメルカリなどで勝手に商品化されて売られる可能性も減る
文字を入れる事で画像生成AI(特にi2iなど)に対してもサインごと複製される、i2iの強度を変えると完全に別の絵に変わるなど効果はあるようです。NightshadeやCLIP STUDIO PAINTのノイズ機能が使えない場合は、この方法を使う手も有りだと思います。
▼参考元(画像3・4枚目)
https://x.com/miitanattamii/status/1838860442866979292

サインや文字が消される可能性も有りますが
下の画像ように『トーンを使って作成したもの』や『境界線(ふち)が有るもの』はウォーターマーク除去サイトでも完全に消せなかったりサインの除去跡が目立ちます
ちなみにサイン(著作者名の表示)を消したり表示されなくなるようなトリミングを行うと、氏名表示権(著作権法19条1項)の侵害に該当するとの事です。

まずはサイン部分、不透明度100%のものから

上記方法をとれば、サインや文字の不透明度を薄くしても完全には消せないもよう(下の簡単な画像では殆ど消えていますがサインがあった部分が、ぼやけ汚くなります。キャラにサインを被せた状態のものを消そうものなら大惨事になりますね
▼参考元
https://twitter.com/sousaku_winered/status/1665743208478040067


どうしても削除申請が怖い場合 ※6月22日追記:代行サービスへのリンク追加

削除申請には個人情報を入力しないといけない以上、不安が付きまとうと思いますが、DMCA代行サービスもあるようです。

https://twitter.com/kawano_lawyer/status/1768563584534298641

代行を頼む以上、お金はどうしても掛かってしまいますが
・お金を失う代わりに安全を選ぶか、
・お金を失わない代わりにリスクを選ぶか…

最終的には、どちらかになるのかなと思います。

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