東京五輪エンブレム、外国人からは好かれる可能性は秘めている

東京五輪エンブレム決定まで、
すったもんだがありましたが、
昨日、ようやく
作品A『組市松紋(くみいちまつもん)』に
決まりましたね。

さて、1998FIFAワールドカップが終わり、
いよいよFIFAワールドカップが日本で開催される、
そんな時代、僕は郵便局に務めていて、
その局内の課を代表するセールス・リーダーを
僕は担当していました。

そして、局内のセールス・リーダー会議でも
局長から決勝が横浜でもあり2002FIFAワールドカップの
イベント時に合わせた郵便商品は出せないか?

こんなテーマで何回か
話し合いが行われていましたが、
なかなか良い案は浮かび上がりませんでした。

その後、この件の横浜市内に関しては
横浜市内の、とある郵便局が担当することになり、
僕が所属する郵便局では
イベントに絡んだ商品開発からは外れました。

そんないきさつを
当時所属していたスキークラブの
会長が経営する飲み屋で
会長相手に『海外から観戦に来る人に
郵便商品と絡めた商品と言われても
なかなか思い浮かぶ物がなかった・・・』と言うと、

会長は、静かな声で、

「お前、バカだな~」と。

(まぁ、会長の「お前、バカだな~」は
口癖なんで僕的には全然OK)

その後に、「外国人に売るために、
英語で何か書こうとしなかったか?」と
聞かれたので、

僕は『はい、外国人に好まれるように
分かり易く英語で書こうとしてました』

こんなやり取りがあったのですが、
会長が話してくれた内容を要約すると、

たとえば、この写真
(この会話の当時、会長は違う物で例えていましたが)

なんのことはない、単なる大戸屋の箸を入れてる袋の表裏です。

でも、外国人は
「これ、持って帰って良い?」と聞いて
持って帰る人もいたりする。

それは、なぜかというと、
それが日本へ行ってきた(日本で手に入れた)という
証拠でもあるわけで、
逆に、この箸の袋が英語(だけ)で書かれていたとしたら
外国人から見たら、ありきたりな光景に過ぎず
興味を示さないかも・・・という、こんな内容でした。
(一応、この話、
インターネット利用者がまだ少ない時代の話です)

たとえば、日本選手が海外へ試合で行くと
外国人からよくサインをねだられたりするのですが、
それは日本語で書かれるサインには
世界から見ると、希少価値があるからでしょう。

たとえば、日本語で書かれたTシャツは
日本人からすると
「ちょっとダサ・・・」と着たがらず、
英語で書かれたTシャツの方が
(日本人としては)格好良く見えて
着たがったりしますが、

外国人は、日本語で書かれたTシャツの
意味など関係なく
日本語で書かれたTシャツを好んで買ったり、
着たりしますよね。

そう考えると、
スポニチのウェブニュースでは
『東京五輪エンブレムに“市松”の不安…
下馬評低く、決定に「エーッ」』⇒こちら
などあったり日本人の評価はいまいちかもしれませんが、
東京(日本)開催のオリンピックでしか
手に入れられないエンブレムだからこそ、
外国人からは好かれる可能性は秘めていると
私には感じられたエンブレムではありますね。

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