決して楽な戦いではなかったはずだよ・・・

女子リオデジャネイロ五輪アジア最終予選が終わった。

選手ならびに監督、スタッフ、協会関係者、大会関係者のみなさまに
まずは『お疲れさま』と声をかけたいです。

さて、五輪キップをかけては
男子は苦戦、女子はそうでもないような
論調も見受けられましたが、
女子サッカーは、ワールドカップやオリンピックで勝つよりも
アジアで勝つ方が大変とずっと言われてきた競技です。

昨年のワールドカップでも
8強に3チームが進出していましたね⇒こちら

ですから、男子で言えば、
ワールドカップのヨーロッパ予選で
強豪国同士がキップを争い、
サッカー強豪国でさえ予選敗退という
悲喜劇が繰り返されてきましたが、
女子のアジア最終予選はそれに匹敵する
レベルの高いチームが揃ってくるので
肝に銘じないと。

また、今ではあまり聞かれないようになってきましたが、
韓国や中国などは日本に負けることは
“国辱”と捉えられてきた歴史もあり、
他の国と対戦するよりも
(日本へは)負けられない気持ちは強く、
それはマインドとしてプレーにも表出されてきました。

そういう地域であることも考えると
決して楽な戦いではなかったということです。

今回、五輪キップは残念ながら逃してしまいましたが、
選手の秘めたるポテンシャルは高いので、
すぐに強化費削減とか、スポンサーも離れずに
アドバンテージとして、今一度、
温かい目でサポートしていただけたらと私は節に願います。

なぜなら、体勢さえ整えれば
またメダルの可能性が高い競技だからです。

さて、佐々木則夫監督が責任を取る形で
退任を表明しました。

私は初戦のオーストラリア戦を録画で見た後に、
ツイッターでこのようにつぶやきました。

『昨日、今日作ったチームではないのに、
昨日、今日作ったチームのような選手の
ぎこちない動きだったこと。

(中略)

次の試合まで時間が無く
突貫工事をしないといけないので、
1つの案としては、監督やスタッフを抜きにして
選手たちだけで、
どうしたらもっとシンクロしたチームの動きになるのか、
リズム感のあるチームプレーになるのか、
選手同士で話す合うべきではと僕は感じてる。』

と書いたように、
どんなに優秀な選手を揃えたとしても
組織として連動した動きにならなければ
チームとしてはバラバラな動きになってしまう、
だから最終合宿が機能していなかったと言わざるを得ないので
大会へ向けた総仕上げの準備が不足していたという点では、
それは監督やスタッフの責任だと私は思っています。

ただ『こんな準備だけで本当に大丈夫ですか?』と
危機感が選手に湧いてこなかったとしたら、
それは選手たちが自分たちの実力を買い被っていたんだろうと私は思う。
そういう点では選手の側にも油断があったという意味では
責任の一端は選手側にもあったと私は感じています。

最後に、今回のなでしこジャパンの悲劇を見て、
JOCやスポーツ庁が
各競技団体にオリンピックへ向け
しっかり準備できているか確認の行動をしているかといえば
そういう動きは確認できていない。

そういうところが
JOCにしてもスポーツ庁にしても
私から見れば脇が甘い組織に見えてしまうのです。

私に助言を求めたり、私を組織の中に入れないんだったら
言われる前にやれよっ!と私は言いたいね。

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