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ペアローンを組んで住宅購入すべきか

こんにちは!
落合です。

先日、ご結婚されている30代女性の方から
「ペアローン組んで住宅を購入しようと思っているんですがどう思います?」
と相談を受けました。

ペアローンとは
一つの物件に夫婦それぞれが主債務者として住宅ローンを契約する借入方法のこと。
一つの物件に対して二つのローンを組むということです。


ペアローンを組むメリットとしては

・ローンが組みやすくなる
・借入額をアップできる
・住宅ローン控除を夫婦ともに適用できる

などが挙げられます。


ですが、僕は
「ペアローンはやめた方がいいですよ」
と回答しました。

その理由を今回はまとめていきます!

(今回の記事では、住宅を購入すべきかどうかは一旦置いときますね)

ペアローンを組まない方がいい理由


ペアローンを組まない方がいい理由として大きくは以下の3つがあります。

①妻の働き方が変わるリスク

②外部環境が変わるリスク

③離婚のリスク


これら以外にも、諸費用が増えるとかあります。

今回はこの3つのポイントについて解説していきます。


妻の働き方が変わるリスク

一つ目は、
『妻の働き方が変わるリスク』
についてです。

ローンを組む時点では正社員として働いていたとしても、その後妊娠・出産・子育てのタイミングで収入が減ったり退職せざるを得ないこともあります。

そうなると、毎月の返済が苦しくなるわけです。

もっと言うと、ペアローンを組むことによって柔軟に働き方を変えられなくなります

仕事を変えたい、または退職したいけど返済があるから難しい・・・

というように選択肢が減ってしまうことも想定しておかなければなりません。


外部環境が変わるリスク

二つ目は、
『外部環境が変わるリスク』
についてです。

外部環境というのは、自分ではコントロールすることができない領域のことです。

例えば、物価であったり、住宅ローンの金利であったり。

収入は変わらないのに、物価や金利が上がると、毎月の支出が増えますね。

あとは、お勤めの方であれば自分自身の収入もコントロールすることは難しいかもしれませんね。

今の日本ですぐすぐリストラになる可能性は低いかもしれませんが、大企業でさえ不況のあおりを受け給料が減額する会社もあるし、倒産する会社もあります。

収入は減って、支出が増える可能性を考慮する必要があります。

今は世界的な経済情勢が不安定なため、ものすごく物価が上昇してるし、ついに2023年になって日本の金利も上昇し始めました。


ここ2,3年で目まぐるしく変化しているのに、住宅ローンを支払い終わる30年とか35年先の外部環境を予測できますか?


僕は正直、予測できません。


離婚のリスク

三つ目は、
『離婚のリスク』
についてです。

今や3組に1組が離婚する時代です。

あまり考えたくないことかもしれませんが、考えておかないと万が一そうなったときに大変苦労します。

ペアローンを組んでいると離婚したときに何が大変かというと
『ローンの返済』

です。


いくつかパターンがありますが、シンプルなのは
①ペアローンを一本化する
②売却する

のどちらかですね。

①ペアローンを一本化する場合、1人で2人分のローンを負担しなければならないので、支払い能力があるかどうかの問題が発生します。

この審査が通らなければ一本化できません。


一本化できないとなると②売却を考える方も多いのですが、残念ながら売却したいからといって必ずしもすぐに売却できるとは限りません。

仮に売却できたとしても、ローンの残債が残るケースもあります。

そうなると、住んでいない物件のローンを返済し続けなければならないのです。


そして最も大変なのは、夫婦二人の意見が異なる場合です。

ペアローンを組むということは夫婦二人が所有することになるので、住宅ローンを一本化するにも、売却するにも、双方の同意が必要となります。

一方は売却したい、一方は住み続けたいとなると、話し合いで決めなければなりませんが、離婚が決まってる二人の話し合いがスムーズにいくとは思えません。


そこはもはや交渉のスキルが必要になってきますね・・・



というように、ペアローンを組もうかどうか検討する場合にはこれらのリスクを考えておかなければなりません。

大事なことは、
短期的な「今」だけで判断するのではなく、
長期的な「未来」を想像し、そこから逆算して考えることです。


ローンも投資も恋愛も仕事も、何事も『出口戦略』で考えましょう!


まとめ

『ペアローンは組むな!』


ではまた!

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