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みんな、通ってきた道が異なる。この先の道もそれぞれ。だから今。

同じ職場の20代の女性が
退職することになり、
昨日が最終出勤日だった。

自分の夢を追いかけるために
英国に海外留学するという。
彼女とは僅かな期間、机を並べたが、
さほど沢山の会話があったわけではない。

昨日の職場夕礼で、
最後の挨拶をした彼女に、
僕は上司として、
これまでの貢献に感謝し、
夢の実現を祈念する言葉を捧げた。

思えば我が娘より歳下だから、
いわば親と子の世代間があるはず。
僕は全くその感覚を
持たないように努めてきた。
職場の仲間へのリスペクトを
感じ続けたいからだ。
これがないと虚しい時間を迎えるだけで、
お互いに成長がなくなる。

会社員生活36年のなかで
何人の人を見送ってきただろう。
沢山の仲間と仕事で知り合った。
なかには、僕と意見が合わず、
しっくりいかないまま
去って行った人もいる。

上司と部下、同期、同僚。
役割の違いはあっても人間に上下はない。
勿論、親子でもそうだ。 
みんな、自分の個性や考え方がある。
それは自由であり、個人の尊厳は
決して侵されるべきものではない。
それぞれの生い立ち、生き方
それぞれの生活。 

同じ職場目標に向う船に
同乗しているという事実がある。
その範囲での、相互理解と切磋琢磨
そして思いやりが職場を温める。

一期一会。あの日あのときの、
彼、彼女の表情や仕草、言葉。
笑顔と緊張、多忙と凪。
雨の日、雪の日、猛暑の日。
暮れなずむ夕暮れ。
心のなかで映像がよぎってゆく。

僅かな日々だったが、英国に向かう、
親子ほど歳の離れた彼女からも
我が力不足を教わった。
ありがとう。決して忘れない。
一緒に過ごした時間を。
かけがえのないときを。

今日もお読みくださり
ありがとうございました。
大切な今をお楽しみください!!

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