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過去の意味を変える旅路、傍らの手帳

40代男女の純愛を描いた
映画「マチネの終わりに」。
とろけるように美しい
クラッシックギターの音色が
大人のラブストーリーを芳醇にする。

本作のなかで
「未来は常に過去を変えている」
という言葉、発想が出てくる。

自分の今後の考え方や動き方次第で
辛かった過去、楽しかった思い出を
異なる形に変えることが出来る。
あるいは意図しなくても、
深く熟成され、燻されて、
違った意味に変わることもある。

感染拡大で全く違った日常となってから
早くも一年が経とうとしている。
この悲喜こもごもの日々の意味。

だからこそ日記や手帳に記しておきたい。
僕らは時代の目撃者であり証人。
いつか手放すデジタルデバイスより、
机の引き出しや書棚に居場所を定めておく、
紙の手帳に記しておきたい。

社会の動き、家族、仕事、仲間のこと。
誰かへの想い、愛情、恋心。

自分の言葉で
自分の文字、筆跡で。
思いを晒し、自由気ままに。
お気に入りのペン、万年筆で。
ありのままの自分とこの日々を、
文字で投影しておく。

書けば冷静な自分を取り戻せる。
客観的な、もうひとりの自分に会える。

悲観することなく
過信することなく
落胆することなく
浮かれることなく
飄々と淡々と。

ひと握りの魂を繋いで
過去と未来を変える。
我が手帳と。

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