kuno_yasuhiro

美味しいもの、美しいものをめぐる スナップ散歩に夢中。

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  • 物食日記

    美味しいもの、美しいものが好き。 散歩とスナップに夢中。

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ハーマンミラーのアーカイブ

2019年10月31日、東京丸の内のハーマンミラーストア2階にて、ハーマンミラーの膨大なデザインのアーカイブ(重要な記録の保管・保存、伝達)を管理するアーキビスト、エイミー・アーシャマンさんのトークイベントが催されました。2,000枚以上もの写真、グラフィック、資料を614ページにわたって紹介する書籍『A Way of Living』の著者のひとりでもある彼女が、どのようなものをアーカイブし、どう活用しているのか話してくれました。 ハロウィンモードの衣装を着る、お茶目なエイ

    • また、青梅の季節

      5月下旬が近づくとソワソワと落ち着かなくなります。昨年は27日、今年は25日。葉山下山口の無農薬農園「いさむファーム」を訪ね、樹齢120年越えの老木に実る青梅を採取させてもらう年に一度のイベント。予約開始のアナウンスを見逃さないようこの時季はいさむファームの投稿をいつもに増して用心します(笑)。 この樹の下に立つたびに、もう一年経ったのか。昨年の今頃は自分はどんな状況だったのかなと思い起こしたりして。昨夏から仕事場は鎌倉から久里浜へ。今月からは、いさむファームが管理する畑の

      • 35mm径のクッキー自作

        今春の黄金週間中、尊敬するグラフィックデザイナー平林奈緒美さんがディレクションする「35MM」のクッキーと、その専用缶を入手しました。中身はあっという間に平らげてしまいましたが、この美しくかっこいい缶を活用するアイデアを思い浮かべては実行の日を待ち遠しく感じていました。 そのプランとは、35mm径のクッキーをホームメイドしてこの缶に忍ばせて、おやつとして味わうというもの。手始めにヨドバシカメラ通販で取り寄せたのは35mm径のクッキー型です。カンダというメーカーのステンレス製

        • SHONAN TIME

          90年代に購入した米国moss TENTS社のタープ『Tent-Wing』を引っ張り出してきて25年ぶりくらいにビーチで張り、深く憩ったことを「モスで昼寝」というタイトルで2週間ほど前に投稿しました。その記事またはインスタにアップしたものを湘南のカルチャー&ライフスタイルマガジン『SHONAN TIME』の編集長トミヤマさんが眼に留めてくれて6月26日発売の号で組む陽よけ対策特集にて取材したいと声掛けしてくださいました。トミヤマさんは元祖『湘南スタイルマガジン』(エイ出版)を

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        • 物食日記
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          種と道具

          葉山上山口の小さな畑で自然菜園を始めて2週間が経過。苗を植え、エシャレットを収穫し、次のステップへ。無難な苗からの栽培は物足りず、夏野菜を種から育ててみようと、人間都合で品種改良されたF1種ではなく(市販されるほとんどの野菜がこれ)、せっかくなら安心安全な伝統野菜、固定種の種を「野口のタネ」や無農薬・有機肥料栽培の野菜から取った種を「グリーンフィールドプロジェクト」から通販で入手。種はかさばらず、普通郵便で受け取れて送料が安いのが素晴らしい。 自分の畑は粘土質のため、土壌に

          自然菜園デビュー

          つい先日、夢叶って葉山町内で無農薬畑をお借りできることになりました。江戸時代から続く「いさむファーム」さんが所有する農地の一部。元は田んぼだった場所で、粘土質の土壌。 4、5年前に友人のめぐるさんがここで畑をやっているのを見せてもらい、また、やはり友人のレイジローさんがニホンミツバチ養蜂の巣箱を畑脇に設営する場に立ち会い、自分もこの畑で野菜を育ててみたいと熱望。その願いをいさむファームの早苗さんが覚えておいてくださり、お声がけしてくださり歓喜感動したのでした。 先日、お借

          自然菜園デビュー

          草刈り、天職かも

          花を育て管理するのが、今の主業務。畑での仕事がひと段落すると、広大な園路でのひたすら草刈り三昧な日々が続きます。土あり、泥あり、レンガを積んだ花壇や大小のガラ石あり、舗装面ありの多様な道と周辺。 刈払機で草刈りをやっている人はおわかりかと思いますが、なかなかに手強い環境です。金属のチップソーはすぐに磨耗して切れ味を失い、ナイロンコードはみるみる減っていきます。とりわけ後者は頻繁なナイロンコード交換を余儀なくされ、その都度、作業は中断してしまいます。会社から支給される、ナイロ

          草刈り、天職かも

          流撮したくて

          あらゆる撮影テクニックのなかで練習が必要っぽいのが「流し撮り」(以降「流撮」と略)。横方向に動くものを主被写体としてピントを合わせつつ、背景はボカし&ブラして主被写体の疾走感を表現する技です。「撮り鉄」さんの間ではわりとポピュラーで、存在はなんとなく知ってはいたんですが、自分の日常ではトライする機会がありませんでした。この流撮をやってみたいと思ったのは、2007年7月発行の雑誌『BRUTUS』620号「NO BIKE, NO LIFE 自転車に夢中‼」特集に魅せられたから。

          流撮したくて

          mossで昼寝

          鎌倉ほどではないにしても黄金週間の葉山は観光客で大賑わい。基本は家にこもって安息に徹したくとも堪え性のない自分は飽きてしまって、以前から企んでいたプランを実行。90年代に入手した米国moss(モス)のコンパクトなタープ『The Tent-Wing』を持ち出しての昼寝を楽しみました。 場所はこの連休中も観光客は皆無。犬と散歩する地元民がちらほらのビーチ。葉山町との境に位置する横須賀市秋谷の某海岸。すぐそばには大きなパーキングもあるのに歩いて来るビジターはまず目にしない。その海

          35MMのクッキー缶

          紙媒体だけでなく、さまざまな製品のパッケージからショップやブランド全体のディレクションまでトータルに魅力的なデザインを創造するグラフィックデザイナー平林奈緒美さん。その仕事ぶりの大ファンだから、先日新宿駅の「イイトルミネ」内にオープンしたクッキーの店「35MM(サンジュウゴミリ)」のパッケージについての平林さんによる投稿にビビッと感応。 この店のエクステリア、スタッフのユニフォーム、紙袋、直径35mmのクッキーを納める缶まで隅々と平林さんの美意識を行き届くさまを観たくて連休

          35MMのクッキー缶

          斜光の江戸散歩

          5月の連休後半は東京佃島の実家に顔出し。ついでに都内で気になっていた場所もパトロール。いちばん訪ねたかったのは、リスペクトするスタイリスト長谷川昭雄さんが個人的に気に入って通い、雑誌『POPEYE』最新号でスポットライトを当てた空間、墨田区立川のワインショップ「倉庫」である。 小さな町工場や昭和初期の商家が残るエリア。縦横に整然と走る広い道は車や人の通行が少なく、静穏としたムードにとても心休まり、強く惹かれる街だ。江戸時代に拓かれた運河がそばに流れているのも下町の情趣を醸し

          斜光の江戸散歩

          雨の水曜日はバケット買い

          またまた雨の臨時休日。なんだか今春は水曜日に雨が降る確率が高いように思う。日給月給の造園仕事。これで収入がさらに減ってしまうなぁと塞ぎ込みたくなるけれど、お天気商売なんだから仕方ない。火曜と水曜限定で開いている町内のパン屋「Conaya」さんに行こうと沈みそうな気分をスイッチしました。 羽織るのは雨天時のバイク通勤着でもあるガイコッテンの合羽。フランスやアラスカの漁師にはユニフォームみたいな存在だけど、漁業大国・日本ではあまり普及していない。機能優れ、安価な国産合羽がいろい

          雨の水曜日はバケット買い

          理想のコイルコード

          今の造園現場では鬱蒼と雑草茂る藪に入って草刈りをする機会が多い。その際、刈払機では笹竹など手強そうな硬い植物の茎は腰道具のひとつである剪定鋏であらかじめ伐り払っておくのだけど、ホルダーから出し入れしているうちに気づかず地面に落としてしまうことがままある。刈った雑草の山に紛れこんでしまうと見つけるのは大変だ。そのまま行方不明になったのは二度三度ではない。鋏は必需品だから、新品の買い直しを迫られるが、それなりの出費になり、頭を抱えてしまうのだ。不意の紛失を防ぐため細い登山ロープで

          理想のコイルコード

          おおらか巾着縫いで繕う

          10数年前に買ったイラン・マースレー村の手編み靴下。買い付けは南青山の「グランピエ」が行っているけれど、これはそれらのなかから鎌倉「もやい工藝」がセレクトし、毎冬恒例の『あったか展』で扱う控えめな柄の一足。ざっくりした太い糸で編み組みされ、温かくて素足にとても心地よいのは手仕事ならでは。気持ちいいなぁと毎日、ルームソックスとして履いていたら、ひと冬で踵部に大きな穴が空いてしまった。見た目は丈夫そうだけど、意外と脆いなぁと思いつつ、化繊混紡のタフな国産製品にあっさりと代替えした

          おおらか巾着縫いで繕う

          春のital life

          週末に近所のビーチで憩うとき、街へ散歩に出かけるとき、カブで小さな旅を楽しむとき、たとえばそうしたご機嫌な晴れやかなシーンではちょっとお洒落して気分を華やかに昂らせたくなります。ぼくの場合、選ぶ服はパタゴニアのヴィンテージウェア、もしくは天才服飾アーティスト、竹ピーさんが創作するital life(アイタルライフ)のパンツやTシャツになります。 黄金週間のはじまりに、東逗子のアトリエを公開し、また新作をお披露目すると竹ピーさんから知らされ、初日に伺ってきました。 今回の目

          春のital life

          鎌倉で呑むならば

          雑誌『湘南スタイル』やフリーペーパー『湘南ビーチFMマガジン』など湘南・三浦地域の紙媒体制作に編集者、ライター、カメラマンとして携わっていたのは15年以上前のこと。当時はこのエリア最人気の鎌倉の記事が強く望まれていたから地元民が贔屓にする店や良さげな新規オープン店がないか定期パトロールし、自腹で飲食や買い物してはリサーチ&吟味していた。賑わいが苦手な自分だが、仕事モードで観光客でごった返す小町通り界隈も積極的にセレクトするようにしていたが、プライベートでは鎌倉駅裏駅こと西口か

          鎌倉で呑むならば