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今オススメする梶浦音楽を聴け!(後編)

このnoteの続きです、どうにか1日で書ききれました。自分の速度にしては連投スピードとして過去最高記録更新です。

それでは前回の続きやっていきます。ダラダラと梶浦音楽で好きな曲をオススメするnoteの2回目です。最悪このnote読まなくても曲聞いてくれればいいや、音を聞け音を。あと前回以上に個人的な思い入れみたいのも多い予定です。

・『stone cold』

梶浦由記の曲の中で、カッコよさの極点にして最高傑作。ライブで高確率で出てきて文句なしに盛り上がる。サビ前の指で指す動き、君も一緒にやろう!!

かっこいい歌いだしからの転調サビ、2番後のCメロの儚さからのラスサビの爽快感。最高の6分間を体感して欲しい。
あと歌詞ね、曲自体もいいし歌詞の強さが光る曲でニコニコのMADとかも良く合う。1番サビの『勢い任せで掴んだ手が きっと君を変えていくsignal』という力強さから、Cメロの『初めての恋をしたんだ 君だけがそこにいたんだ』の流れが最高。
友人に『なにかオススメの曲ない?』って聞かれたら真っ先に勧めるのはやっぱこの曲なんだよね。ハマってくれた友人が数人いて嬉しかったよ。
次のライブも楽しみ。


・『oblivious』

自分にとって一番好きなアーティストは、今もこれからもKalafinaだ。空の境界によって出会えたアーティストは、今はもういなくとも自分にとってずっと一番の星だ。その曲を外しては語れない。

Kalafinaのデビュー曲であり、そして空の境界第一章『俯瞰風景』のEDでもあるのがこの曲だ。物悲しいような声の響きと、何か始まるような空気感。空の境界の1章だけではなく、全体を通すテーマとしても完璧な作り。透明なようで確かにあるものを描き出すことを完遂している。その空気の片鱗だけでも触れて欲しいんだ。

・『sprinter』

Kalafinaを語るなら、この曲は避けて通れない……!
カッコいいギターの入りから始まり、怒涛の疾走感で駆け抜ける曲だ。空の境界第五章『矛盾螺旋』のEDテーマであり、たった1人の敗者に手向けた曲でもある。

この曲の素晴らしさは言語化しようとしてもし尽くせない。そしてこれは曲を楽しむ、という目で言えば邪道にあたることだが、好きなエピソードを語らせて欲しい。
この曲は上記の通り、『矛盾螺旋』の登場人物である臙条巴という人間に向けての曲だ。歌詞はとことんまで彼をのことを、彼の走った記録を綴る。この曲に対しアルバム『Seventh Heaven』期間限定盤のブックレット内にて、空の境界の原作者・奈須きのこはこう語っている。

 当時、この曲に一目惚れしてしまった著者はより多くの、それこそ『空の境界』とは無縁の人にも届くべきだろうと身勝手な使命感を持ってしまい、歌詞の内容を変更しては、と進言した。臙条巴に絞るより、より多くの“誰か”に対するエールにすべきだと思ったらしい。それを梶浦由記は力強く否定した。『この歌は巴のものです。彼のことを歌いたいのです』と。

奈須きのこからの絶賛ともとれる言葉、それに対する力強いとまで言われた確固たる意志。もはや梶浦由記の知名度は『鬼滅の刃』にてオタク層以外にも広まったが、その活動に一貫しているのは作品と、なによりそのキャラクターへの深い理解を持った寄り添い方。この曲は徹頭徹尾、敗者の最後の疾走に向けてのエールだ。どこかの“誰か”ではない、だからこそ強く背中を押す言葉に、部外者の僕らがそれでも得られるものがこの曲には宿っている。

そしてこの曲の人気はライブで『acousticバージョン』が歌われたり、それが『Strings Album』として作られるほどだ。

こっちのバージョンも文句なく素晴らしいのだが、あるときこのバージョンを聞きすぎて原曲を『ロックバージョン』じゃないかと思ったことがある。どっちもオススメ。
Kalafinaの曲なら空の境界だけでも『君が光に変えて行く』『傷跡』『seventh heaven』もあるし、まどマギやヒストリア関係もいっぱいあるけどこの辺で。

・『砂塵の彼方へ…』

この曲は梶浦由記とSound HorizonのRevo、今だと進撃の巨人で有名なLinked HorizonのRevoが共同で作詞・作曲を手掛けた曲だ。どっちのファンでもある人ならば堪らない一曲だ。

どちらにも共通するようなどこか懐かしいようなメロディ、物語性のある歌詞、それを両陣営の歌手たち9人が盛大に歌い上げる。砂漠の中を進む寂寥感を梶浦語のコーラスとサンホラのアイクのナレーションが支える。それでも希望のような何かを持って足を止めないままに行く。その先に見出した愛の歌を歌いながら、まだ先が見えない砂塵の中を目指す。

この曲の好きなポイントがあって、それはぜひ映像版を見てもらったほうがわかりやすい。ラストのコーラス直前の最後の歌詞、
『砂を超えて 遠い岸辺で僕らは出会うだろう
 あの日重ねた歌声をこの胸に 砂塵の彼方へ…』
の部分を梶浦とRevoが2人で、優しい歌声を梶浦が弾くピアノに乗せて響かせるシーンが最高なんですよ。ライブ盤の映像は公式になく、勧めるのはCD買ってもらうか違法アップロードしかないのが難点。でも最高だから聞いて見てくれ。


・30th Anniversary Yuki Kajiura LIVE vol.#19 -Kaji Fes.2023-に行こう!

今回、前の記事と合わせて何曲か紹介してきたけど、実は個人の好み以上に恣意的な選曲だ。ぶっちゃけ梶浦由記の良さを語るならそもそも足りないし、ガンダムSEEDや.hack、それこそ鬼滅の刃など有名タイトルの名曲がまだまだいくらだってある。じゃあこの曲をなんて推すか、それはライブが待っているからだ。

梶浦由記の活動30周年を記念したライブが2023年12月8日と9日に行われる。30周年記念のアルバム『Parade』からの曲ももちろん歌われるだろうし、なんと今回Revoの参戦が決まっている。『砂塵の彼方へ…』が生で聞けるかもしれないということで、さすがにこれが発表されたときは驚いた。

今回紹介した曲も聞けるかもしれない・聞きたい曲であるという意味がある。ちなみにKalafinaは既に解散し、ライブで曲は聴けないと思われていたが……だが今は違う!(ギュッ)梶浦由記は公式に『Kalafinaの曲をFictionJunction stationのライブで歌います』と言っている上に、実際にFJSの歌姫+Kalafinaの歌姫(3人は揃わないが……)が歌ってライブで披露しているのだ!!
というわけで、今でもKalafinaの曲はライブで聞けるしマジで最高なんですよ。ライブで空の境界の曲を聴けたときはだいたい泣いてますからね自分。グループとしては活動しなくても、あの魂はまだ生き続けてているから、だから俺は梶浦由記のライブに行くのだと思う。

自分は先行申し込みのチケットを既に確保したが、今もまだ一般申込のチケットは各サイトで抽選をやっている。このnoteを読んだ君にも、ぜひ現地で同じ音楽を分かち合いたい。同じ経験をして、それを語り合うことのどうしようもない楽しさを共有したいんだ。

ライブ申し込みがしない・できないって人でも、自分が挙げた曲を聞いて好きになってくれたら素直に嬉しいと思う。曲を聴いたよ、ライブ応募したよって報告あれば飛んで喜びますのでぜひ待ってます。

それでは拙い紹介をここまで読んでいただき、ありがとうございました。