「情報発信」で稼ぐ人は何を売っているのか?
中野丈矢です。
「コーチングでは食えない」などと口にする人ほど、同じような商品を市場に並べているのは、とても不思議ですね。
コーチのみならず、カウンセラーやセラピスト、ヒーラーやトレーナー、栄養士、英語講師など、確かにどの業界でも飽和してますが、選ばれている人は必ずいます。
僕の周りには、コーチとして活躍してる人がたくさんいます。
その人たちは決まって、情報発信をしています。
では、情報発信で稼ぐ人は、何を売っているのか?
「検索」すれば、病院に行く回数は減らせる
僕には4歳と0歳の息子がいますが、同い年くらいのお子さんがいる友人から、このような話を聞きました。それは、「忙しい時間を削ってまで、わざわざ病院に行って先生に診てもらっても、スマホで調べたら先生から聞いた内容は、全部載っていた」という話です。
お子さんが原因不明の発熱で、仕事を休んでまで近くの病院に駆け込みで診てもらったそうです。しかし、先生から聞いた内容と、自分でスマホで検索して色々と調べて出てきた情報とほとんど同じだったそうです。
「仕事を休めるよう、上司に頭を下げる必要はなかったのかも・・・」
そんなことも言っていました。
骨折や歯の治療、あるいは腰痛や肩こりなど、人の手を借りなけれならないものに対しては、情報だけでは不十分です。虫歯は自分だけではどうにもなりませんし、骨折もギプスを巻いてもらわなければなりません。
しかし、人の手を借りずに済むような病気は、症状さえ分かれば後は自然治癒力で回復に向かってくれます。風邪もその一つで、安静にしていれば、回復しますね。
「検索」して、「情報」があれば、その時点で安心できるからです。
だから、行動しなくて済むし、自然治癒力に任せておけばいいのです。
料理レシピも同じで、クックパットを見ながら料理すれば、それなりのクオリティの味が楽しめます。しかし、面白いのは、「人の手」だから、同じレシピで作った料理ですら、味が違うということ。
まるでその人の性格が宿ったような味になるのは不思議です。
一流のシェフが堂々とレシピを公開しているのも、「ノウハウ」では差別化されないことを熟知しているから。料理の腕前はもちろんですが、それ以上に作り手の想いや性格、つまり個性が味に現れているのです。
商品を買っているのではない
シェフの事例のように、「ノウハウ」を共有していても、シェフのような味は出せません。同じレシピを10人作れば、それぞれ味が違いますよね?
また、小学校で書いた絵なんかも、「同じ被写体」にも関わらず、「同じ作品」が見当たりません。似ている作品なんて、ありません。
あるのは個性。
ですが、「ビジネス」となれば、どうしてか「同じ商品」になるのは不思議です。「売れ筋商品をリサーチして、見よう見まねで我流で作り込んでいけば、きっと自分も売れるはず・・・」そんなことを考える人も少なくはないはずです。
特に、「コーチ」や「カウンセラー」、「ヒーラー」や「セラピスト」として活動する人のほとんどは、商品を作っても、同じような商品を市場に増やすだけになっています。
「コーチングでは食えない」などと口にするほど、同じような商品を市場に並べているのです。
そもそもとして、お客さんは「商品を買っているのではない」のです。
では、何を買っているのか?
「あのシェフの味を楽しみたいから、あのレストランに行く」という状態になれたら、集客に困ることはないはずです。
つまり「シェフの味を楽しんでいる自分」(=個性)を買っているのです。
手に入れたい「未来」を、「誰」と叶えるのか?
では、コーチやカウンセラー、セラピスト、トレーナーやヒーラー、講師業など、無形商品を扱ってる人は、いったい何を売れば良いのか?
それは、「未来」です。
無形商品では、お客さんが叶えたい未来を売っていきます。
有形商品にも、これは当てはまりますが、無形商品を扱う人がやりがちなのは、「資格があったら」だとか、「スキルを身につければ」だとか、あるいは「もっと経験値を積めば・・・」だとか、お客さんが求めている以外の領域で差別化しようとすること。
ノウハウでは差別化できないように、たくさんの情報を持っているだけでは、冒頭で示した病院のようになってしまいます。
お客さんが「なりたい自分」や「欲しい未来」へと進んでいとき、一人では進めないから、「誰か」のサポートが必要で、「誰」の商品であるかを、きちんと商品づくりに落とし込んでいきます。
そのサポートが、コーチングやカウンセリング、セラピーやヒーリング、トレーニングだったりするわけです。
「この人となら、自分の夢は叶えられる」と感じてもらうことが、情報発信で稼ぐ人がやっていることです。
例えば、
・発信を見ていると、程よいゆるさはありつつも厳しさも持っている!
・考え方がストイックすぎて付いていけなさそう・・・
・食生活が荒れてそう・・・
・ついでに、私生活も荒れてそう・・・
・常にセルフマネジメントしてるので、この人なら信頼できる
など、
日頃の発信で感じてくれています。
つまり、情報発信で稼ぐ人は、選ばれる発信を続けてきたのです。逆に、そうでない人は、選ばれない発信を続けてきた、ということ。
特に見られているのは、定期的に発信していることや、考え方の軸が大きくブレてないこと。
つまり、個性を確立した上で、活動を続けていることが、「個性で売れる」のです。
個性で売れるには、
自己理解→言語化→個性で売れる
という手順で集客の再現性を確立していきます。
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