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車のガリ傷を放置してはいけない!自分で修理する方法とは?

3級整備士の闇です!
第134回の今回は車のガリ傷について書いていきたいと思います。

〈車にガリ傷ができる原因とは?〉


・車のガリ傷:原因①縁石や段差で擦る

ガリ傷ができる原因の1つ目は、縁石や段差です。縁石や段差に乗り上げる際に、車の底をガリっと擦ってしまうことがあります。
特にセダンやスポーツカーなどの車体が低い車種の場合は十分注意しましょう。
万が一、縁石や段差に乗り上げる際は、出来るだけスピードを落としてタイヤを片方ずつ乗せるようにすると安全に乗り上げることが可能です。

・車のガリ傷:原因②狭い道の曲がり角でぶつける

ガリ傷ができる原因の2つ目は、狭い道の曲がり角です。
狭い道の曲がり角で車幅を見誤ってバンパーやフェンダーなどをガリっと擦ってしまうことがあります。
曲がり角には電柱やカーブミラーなど、ぶつけやすい障害物が多いので十分注意が必要です。

・車のガリ傷:原因③車止めブロック

ガリ傷ができる原因の3つ目は車止めブロックによるもの。
車止めブロックとは、コンビニやショッピングモールなどの駐車場にある車を強制的に停止されるブロックになります。
そんな車止めブロックですが、セダンやスポーツカーなどの車高が低い車の場合、駐車の際にバンパー下をガリっと傷つけてしまう可能性があります。
車止めは15cmが標準で設置されていますが、場所によっては15cmよりも高く設定されていることもあるので十分注意しましょう。
ガリ傷対策としては、前方駐車もしくは少し手前で停止するなど工夫するようにしてください。

・車のガリ傷:原因④勾配のある坂道

ガリ傷ができる原因の4つ目は勾配のある坂道。勾配のある坂道を勢いよく上ったり下ったりすると出入り口で車の底を傷付けてしまう可能性がありますので注意が必要です。
とくに下り坂はスピードが出やすいので、しっかりブレーキを踏んでスピードを落としてから出るようにしてください。
車のボディは衝撃を吸収するためにバウンドするように設計されています。
ボディが傷付くだけならまだいいのですが、車の底にはエンジントラブルに直結するような重要なパーツもあるので、勾配のある坂道を通る際は十分に注意するようにしましょう。

〈ガリ傷ができやすいバンパー!放置せず早めの修理を!〉

車のボディの中でも、ガリ傷ができやすく修理依頼が多いのが“バンパー”です。
バンパーは車の前後に衝撃をやわらげる緩衝材として装備されているため、ぶつかることが多いパーツと言えます。
また、縁石や車輪止めなどでバンパー下をガリっと擦ってしまうことも多いので、駐車する際も注意するようにしましょう。
もし、ガリ傷ができてしまったらサビが発生する前に早めに修理するようにしてください。
ディーラーや板金業者などの専門業者に依頼するのが一番ですが、軽度なガリ傷であれば自分で修理することも十分可能です。

〈車のガリ傷を自分で修理するメリット〉

車のガリ傷を自分で修理するとなると「大変そう…。」「難しそう…。」そう感じる方も多いと思います。
しかし、自分で修理することにはメリットも多くあるため、一度検討してみるのもひとつの手段です。
それでは、ガリ傷を自分で修理するメリットをお伝えしていきたいと思います。

・メリット①修理代が安くなる

車のガリ傷を自分で修理することで修理代をかなり安くすることができます。
例えば、ディーラーに傷の修理をお願いすると、小さな擦り傷でも1万円以上かかってしまうことが多いですが、自分で修理すると必要道具代のみなので、1万円以下もっと言えば1,000円程度で済んでしまうこともあります。
いかに自分で修理すると修理代が節約できるのかが分かりますね。

・メリット②空いた時間に修理できる

専門業者に依頼して修理をしてもらうと、傷の程度にもよりますが3日間~1週間ほどかかってしまうものです。
それであれば自分の空いた時間にサッと修理したほうが、時間も浪労力もかからずに効率的と言えます。

・メリット③余計なやり取りや工数がない

余計なやり取りや工数がかからないことも、自分で修理することの大きなメリットと言えます。
専門業者に修理してもらうには「業者を探して…。見積りをとって…。車を引き渡して…。修理が終わったら引取りに行って…。」と何かと手間や工数がかかるもの。
自分で修理することで余計なやり取りや工数をなくすことができ、ストレスなく車を修理することが可能です。

〈車のガリ傷を自分で修理するデメリット〉

・デメリット①失敗するリスクがある

自分で修理することは修理代も安くできて節約にもなるのですが、板金修理に慣れていない方が行うと失敗してしまう可能性が十分にあり得ます。コンパウンドならそこまでリスクはありませんが、タッチペンやスプレーを使用する際は注意するようにしましょう。
失敗すると余計に修理代がかかる可能性もあるので、自身がない方はプロに任せることをおすすめします。

・デメリット②仕上がりのクオリティが低くなる

自分で修理ができても、やはりプロに比べると仕上がりのクオリティは下がってしまいます。
小さな浅い傷なら上手く誤魔化せるかもしれませんが、ガリ傷となると完全に修理することは難しいでしょう。
そのため、完全にキレイに修理したい場合はきっちりとプロにお願いするようにしましょう。

〈車のガリ傷を自分で修理する方法とは〉

・車のガリ傷修理:コンパウンド

まずは誰でも簡単に傷を目立たなくすることができるコンパウンドから紹介していきます。
コンパウンドは浅いガリ傷の修理に向いている傷消し剤の1つで、値段も1,000円以下とリーズナブルなのでとても便利です。
深い傷やへこみには対応できませんが、軽度なガリ傷であればコンパウンドで十分傷を消すことができるので一度試してみてください。

【コンパウンドの使い方】

➀水洗いして、ボディに付着している汚れやほこりをキレイにふき取ります。

②乾いた布やスポンジにコンパウンド(粗目)を少量付け、傷口を磨きます。

③その後、コンパウンド(細目)でさらに磨いて余計な研磨痕を消していきます。 ④最後に乾いた布でキレイにふき取れば完了です。

・車のガリ傷修理:タッチペン

続いて紹介するのは手軽に塗装ができるタッチペン。
タッチペンは、コンパウンドでは修理できない少し深いガリ傷に適しています。
そして、タッチペンの最大のメリットは塗装と錆止めが同時に出来てしまうところ。
完全に修理はできなくても、錆止めをしていればサビが発生することを防げるので応急処置には最適と言えます。
値段も1,000円程度で、必要なモノを揃えても5,000円以下で収まるのでおすすめです。
タッチペンを使った修理方法は下記のとおりです。

【タッチペンを使った修理方法】

➀ボディに付着している汚れやほこりを水洗いでキレイにふき取ります。

②修理箇所の周りにマスキングテープを貼って余計な場所に塗料がつかないようにガードを作ります。

③少し盛り上がるくらいまでタッチペンで塗料を付け、自然乾燥させます。

④乾いたら耐水サンドペーパーで盛り上がった塗料を削っていきます。

➄研磨痕が気になる場合は、仕上がりにコンパウンド(細目)で磨いて研磨痕を消してください。

・車のガリ傷修理:スプレー

タッチペンと併せて覚えておきたいのがスプレー。
ガリ傷ができると塗装が剥がれてしまうことがほとんどです。
手軽に塗装ができるスプレーは修理方法の選択しとして持っておいて損はありません。
一点デメリットとしては、スプレーは色ムラができやすいもので、何度も重ね塗りをする必要があります。
適当にスプレーしてしまうと素人が修理したのがすぐに分かってしまうほどなので、キレイに修理したい方にはあまりおすすめできません。
使うすえばちょっとしたガリ傷に使用するようにしてください。

【スプレーを使った修理方法】

■準備するもの

・スプレー

・耐水サンドペーパー

・シリコンオフシート

・光硬化パテ

・マスキングテープ

・ぼかし剤

■補修手順

①まず車全体(修理したい箇所)を洗い、汚れを落とします。

②修理する箇所の周りにマスキングテープを貼り、塗料が付かないようにします。

③耐水サンドペーパーで修理箇所を研磨していきます。

④研磨が完了したらシリコンシートで汚れや脂をきっちりふき取ります。

⑤次に光硬化パテを修理箇所に塗り、付属のヘラで伸ばしていきます。

⑥5分~10分程度乾燥させ、パテが効果したら耐水サンドペーパーで再び研磨します。

⑦研磨が完了したら、傷が見えなくなるまで数回にわけてスプレーを吹きかけます。

⑧仕上げにぼかし剤で境界線を目立たなくすれば完了です。

今回は車のガリ傷について話させていただきました。
ぜひまた見に来てください!




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