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Generative AIは「食」の未来をどう変えるのか?

今回はシグマクシスの島から、AIが一般化する今後、どのような食の未来が創られるのか?の考察記事です。

「もっともらしい嘘」= 高精度なアウトプット

新しいオリジナルのアウトプットを生み出す生成系AI(Ganerative AI)の代表的サービスとして「ChatGPT」が話題になっています。
昨年末、12月1日テスト版が一般公開された「ChatGPT」は、僅か1週間でユーザー数が100万人を突破し、プログラマーではない私のような一般人もAIを気軽に活用できる時代が到来したと小躍りしたものです。

「Chat GPT」の大本になっている言語生成モデルの「GPT(Generative Pre-trained Transformer)」は、人間が学習用データを用意せずにネット上の大量データを用いて事前学習し、既に人間が書く文章との見分けがつかない自然な文章を返してくれます。さらっと自然に嘘もついてきますよね。それぐらい高精度なアウトプットができているともとれます。

「GPT」を開発したOpen AI は、他にも音声認識モデルと自然言語処理モデルを組み合わせた「Whisper」や音楽を生成する「Jukebox」など、複数のサービスを提供しています。
なかでも私が嵌ってしまった画像生成AI「DALL-E」は、明らかに私よりも上手でクリエイティブな画像を生成してくれ複雑な気持ちを抱かせてくれましした。(笑)
DELL-Eを使って、フェルメールの名作「真珠の耳飾りの少女」の背景を生成してる作例がありますが、初見だと元々の作品がそうだったと思えるような一枚となってます。AIが私達の創造の枠を超えたストーリーを表現してるってことなんだと思います。

オフィシャルのインスタがヤバい。 https://www.instagram.com/openaidalle/

まだ使ったことが無い方は、是非一度遊んでみてください。時間泥棒です。

ヒトとAIが共創する時代の幕開け

Generative AI は単なるブームではなく、インターネット、Google検索、スマホのように、私達の生活に無くてはならないものになる予感がしています。

既に多くの方がチャレンジしている動画や情報が溢れているように、プログラミングやエクセルのグラフをChatGPTに丸投げしていたりしますが、「食」の世界にも応用できそうですよね。
過去に元システムエンジニアの農家さんが、GoogleのAI機械学習ライブラリ「TensorFlow」を使ってキュウリの自動選果をされて話題になっていました。

「Tensor Flow」はプログラミング能力が無いと扱うことが難しかったですが、「GPT」はプログラミングができなくてもAIを活用できる世界の入り口を開いてくれたという認識です。
既にAIを絡めた様々なサービスが存在しますが、「GPT」の登場でサービスの質が劇的にあがったり、今までAIを取り扱うことが難しかった企業や個人も利用可能な世界が訪れるのではないでしょうか。私も実は実家が農家…労働力不足の声は地元集落で叫ばれてるのを知ってます。「GPT」活用の動向は追っていこうと思います。

味の開発に活用されている事例もチラホラ。

また先日、Google がChatGPTに対抗し発表した「Bard」のテスト内容にも、「冷蔵庫の中身をもとにランチのアイデアを考えよう。」という一説がありました。食事づくりに頭を悩ませている人には朗報ですよね。

AIに相談すれば、冷蔵庫の在庫に合わせて献立やレシピを提案してくれたり、足りない食材を発注してくれたりする。使えば使うほど、自分の好みを学習してくれて最適な食生活をサポートしてくれる生活が想像できます。

一家に一台(人?)、ひとりに一台、ひとりに数台のAIサポートがつく時代が訪れるのでしょうか。

離れて暮らす母親の話し相手としても良さそうだと思ってしまうけど、母はそんなの望んでないよな…とも思いますが、とにかくAI活用の可能性は広がりますね!

昨年末から「GPT」活用したサービス爆増中。見てるだけでも楽しいので色々探ってみてはいかがでしょうか。

https://theresanaiforthat.com


(Written by Takeichiro Shima)