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エシカル就活をしていて思うこと

就活の軸には様々なものがある。

それは年収かもしれないし、ワークライフバランスを重要視したものかもしれないし、自分の夢の実現に関連したものかもしれない。
また、掲げている軸は一つとは限らない。

最近は「人、地球環境、社会に配慮した企業かどうか」という軸を重要視する学生が増えてきたように思う。

「エシカル就活」というらしい。

株式会社AllesgoodのCEO、勝見仁泰さんが創案した言葉で、『「人、地球環境、社会に配慮した企業を選ぶ就職活動」のことを指すそうだ。

エシカル消費やエシカルファッション、エシカルコスメといったエシカルに関する言葉が登場・浸透してきたが、エシカルとは本来「倫理的な、道徳の」といったような意味を持つ。

私が掲げている軸の一つに、「企業が社会問題解決に貢献しているかどうか」というものがある。
社会問題の解決を直接ビジネスにしていなくても商品のプラスチックレス化や地域と連携した取り組み等を積極的に行っているところも含んで見ている。
多分エシカル就活と言ってもいいだろう。

就活だけにとどまらず、そういった社会問題解決に関連する活動は世間的にも注目されるようになってきた。『環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)要素も考慮した投資のこと』を指すESG投資の登場も社会問題に対する関心の高まりを表していると言える。


このように、持続可能な社会を創り出すための活動が評価されるようになってきたことを受け、企業もそういった活動を行っていることをPRするようになってきた。
例えば、弊社はこのような取り組みを通じてSDGs何番の達成に貢献していますというような内容のCMを流したり、会社のホームページでCSRレポートを掲載したり。


でもなんだか違和感を感じてしまう。


それはきっと、
SDGsに関する取り組みを行うことが目的になっていないだろうか
周りの企業が取り組んでいるからといった理由で取り組んではいないだろうか

という疑問から生じるのだと思う。
後者に関してはそれが悪いと言いたいのではなくて、SDGsに関する取り組みが一種の流行のようになってしまっているのではないかとか、本質的にその問題を理解した上で取り組んでいるのかどうか分からないとか、そういうモヤモヤ。

前述した、弊社はこのような取り組みを通じてSDGs何番の達成に貢献していますというような内容のCMを流している企業の社員が「SGDsってなんの略だっけ。」と言っているのを聞いたことがあり、正直びっくりした。
SGDsじゃないです、SDGsです😢

企業の中での女性の地位向上の謳い文句もあまり心に響かない。
女性の地位向上のための活動に不満があるわけでは全くない。
女性の管理職が何%って言われても、その人がどういう背景で選ばれたかどうかも分からないのに変に数値でアピールされても、実態は分からない。女性の管理職が多いとアピールになるからという理由で、男性の昇進の機会が奪われているというケースもあるのではないだろうか。
職種によっては生物学的な脳の構造の違いによって向き不向きがあるのは当たり前であり、そもそもジェンダーは男女だけにとどまらない。「男女」というカテゴリーで見ている時点で、多様性にあまり理解がなさそうだなとも感じてしまう。

丁度昨日、「目的と手段の逆転」をテーマに記事を作成したのだが、SDGsへの取り組みにも似たものを感じる。

企業が持続可能な社会を創るための活動をPRしていても、本質的に問題を理解した上で取り組みを行っているのは実質一部の社員の方なのではないだろうか。もちろん企業全体として活動に取り組んでいらっしゃるところも沢山あるとは思う。


真実は分からないけれど、とりあえず内定をもらうことが目的にならないように軸をぶらさずに御社で働ける日を夢見て頑張ります。


<2021/04/26 追記>
「#就活体験記」の中で先週特にスキを集めたみたいです👏
読んでくださる皆様、スキしてくださる皆様ありがとうございます。
とても励みになります😌

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