幼稚園から導入する国も! 効果絶大な「マインドフルネス」のお話
最近耳にする機会が増えている「マインドフルネス」。
実は日本での広がりはかなり遅く、
先進諸国の中ではだいぶ遅れた国だと言われています。
しかしその効果は絶大で、
海外の企業や学校などで多く取り入れられ、広がっています。
メンタルにも大きく影響するというマインドフルネス。
起業でスタッフ研修に取り入れた結果、
スタッフの幸福度や会社への満足度が上がり、
離職率も改善したというエビデンスまであるそうです!
今回は、そんな良い事尽くめな「マインドフルネス」についてお伝えしようと思います!
マインドフルネスとは?
「マインドフルネス」(mindfulness)とは、
ストレスや不安な気持ち、心配事など普段のモヤモヤを軽減するため、
「今」に集中する精神状態を意識的につくっていくことを指します。
説明を読むだけではよく分からないと思いますが、
ひと言で言うと、精神を安定させること。
そしてその手法として「瞑想」が用いられています。
マインドフルネスの瞑想を行うことで、余計な雑念が消えたり、「今」のありのままの自分と向き合うことができ、
集中力を高めたり不安が軽減する効果があるとされています。
抱えているストレスから解放されることで、心身のコンディションを整えたり、ご自身の本当の気持ちや状態に気づく事ができます。
ビジネスシーンや学校教育の場でマインドフルネスを取り入れる事は、
自己認識力(セルフアウェアネス)や自己管理能力(セルフマネジメント)の向上が目指せるそうです。
◆「マインドフルネス」の語源
マインドフルネスの語源は、
パーリ語の「sati(サティ)」と、サンスクリット語の「smṛti(スムリティ)」だと言われています。
どちらも仏教の禅の考えを表す言葉で、「念」や「気づき」という意味になるです。
仏教では、2500年も前から「瞑想」が取り入れられてきたそうで、
仏教瞑想では、「観察する」という意味のヴィパッサナーという瞑想法が実践され、その名の通り「今」の自分自身や体を観察する瞑想法になります。
この瞑想が広がり、英語で表現した「mindfulness(マインドフルネス)」こが広く知られるようになりました。
マインドフルネスのメリット
マインドフルネスを身につけ、「ただ目の前のものごとに集中する状態」でいられるようになると、
自分が感じた事や考えに心を乱されず、目の前のものごとを見つめられるようになります。
それにより、本来感じる必要のない不安やストレスから解放されたり、相手の考えをあるがままに受け入れられるようになったりします。
このように集中力の向上や記憶・判断力の向上、マインドフルネスコントロールがマインドフルネスのメリットです。
これらのメリットにより、仕事にも以下のような良い影響があります。
ストレスからの解放や他者との信頼関係の構築ができるようになり、パフォーマンスが向上する
集中力が増し、追加で色々なタスクが増えても落ち着いて対処ができる
無意識の自分の固定観念に気づき、新しいアイデアを得るための想像力向上に繋がる
また、仕事のパフォーマンスだけではなく、
日常生活においても良い影響があります。
精神的な安心感が増し、些細なストレスに振り回されずに行動できるようになる。
心の安定からコミュニケーションがスムーズになったり、相手への理解が増す。
ストレスや不安が軽減し、様々なことにポジティブにチャレンジしたり行動的になれる。
マインドフルネスのやり方
マインドフルネスのやり方はとてもシンプルです。
1.まずは良い姿勢で座る
床に座布団などを敷き、あぐらをかいて座り、
背筋を伸ばして良い姿勢を作ります。
椅子の上でも問題ありません。
目を優しく瞑るか、
伏し目がちで2m程先の床を眺めます。
2.呼吸に意識を向ける
自分の自然な呼吸に意識を向けます。
意識せず、呼吸を繰り返します。
3.感情や思考を追わず呼吸に集中する
何か思考や感情が浮かんでも、それを追わず、
意識を呼吸に戻します。
今の自身に何の判断を加えず、
今の状態をありのまま受け入れます。
*カウントをしながら呼吸をする、カウントに意識を向ける瞑想法もありますが、今回はヴィパッサナー瞑想法をご紹介しました。
世界的に注目を集める「マインドフルネス」。
方法はとっても簡単ですが、実際にありのままの「今」に集中して自分の状態を受け入れるのは、結構難しいですよね。
良い事尽くしのマインドフルネス、毎日数分でも取り組む時間を作って、
自分精神安定をコントロールできるようになりたいですね!
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