悲しき高野豆腐
料理が得意ではない。
以前、何かの本で、「料理下手な人の特徴」として、
「味見しない」
「レシピ通りにつくらない」
「同じものばかりつくる」
と書いてあって、
思わず後ろを振り返った。
どこかで私のことを見て書いてるのでは?!
それくらい、得意ではない。
その本以降、「せめて、レシピに忠実に作ろう」「初めから、失敗しようがない簡単なものを作ろう」という二つをいじらしく守っている。
先日、高野豆腐を買って、説明書きに書いてあるとおりにやってみた。
電子レンジで出し汁と共に規定時間チンするだけ。好きなタイプのシンプルレシピだ。
ワット数と時間はきっちり守るぜ。
だが、気づいたらなんだかやたら香ばしい匂いが漂ってきた。
おかしい。
レンジのドアを開くと、
高野豆腐が焦げていた。
ねえ知ってた?
レンジで焦げるって、あるんだぜ。
自問自答したある朝のことでした。
本の通りにやってもうまく行かないこともある。料理に限らず、なにごとも。
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