すけっち

33歳で結婚、37歳で乳がん告知(ステージ1:一応AYA世代ってことに)、41歳で第1…

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33歳で結婚、37歳で乳がん告知(ステージ1:一応AYA世代ってことに)、41歳で第1子に恵まれました。そんなおばちゃんが母ちゃんになるまで、そしてその後を徒然なるままに、テキトーにつづります。テキトーバンザイだぜ。

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  • 乳がん闘病記

    33歳で結婚、37歳で乳がん告知(ステージ1:一応AYA世代ってことに)、41歳で第1子に恵まれました。37歳のがん告知から47歳の卒業までをまとめました。テキトーに人生を送っているため、役に立つことはあまりないかもしれませんが、同じような境遇の方の目に触れて、「こんなに適当でもいいのか」と気が楽になってもらえたら嬉しいです。

最近の記事

卒業

みなさん、「卒業」で思い浮かぶ曲ってなんですか。 ワタシは菊池桃子、斉藤由貴、尾崎豊です。 ババア的には特に前者2名です。 後者のカップリングは偶然です(半分嘘です)。 子供心に、なぜアイドルがなぜ同じ時期に同じタイトルの曲をリリースしたんだろう、と不穏に感じた思い出です。 ケンカしないといいなぁ、あのお姉さんたち、とかマセたこと考えてました(するわけない)。 いろいろありましたが、やっと卒業です。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 新たな乳腺外科クリニックでは、およそ2年間

    • 遺伝子検査

      今いろいろ世間を騒がせている遺伝子検査。 乳がんは遺伝性のある病気だという側面もあり(もちろんそうじゃない場合もあり)、自分自身、突然変異でがんになったのか、はたまたそういう遺伝子を持っていたのか、を知りたかったので、検査を受けてみたいな、とおもっていました。 けど、お金もかかるしなー、ハリウッドセレブでもないワタシには無理な話。 などと思っていたら、急にその機会がやってきました。 今回は子供に対して、ではなく、ワタシ(大人)が、自らの意思を持って検査を受けてきたお話

      • 乳がん経験者として読んでみた、西加奈子『くもをさがす』

        なんか急に読書感想文です。苦笑。 インサート感想文。なんだそれは。 西加奈子というと、後悔があります。 出産の入院時の荷物に、本を持って行ったものの、出産を完全になめていたためにもろもろ疲れてしまって、すんなりと文字が頭に入らないために読破できず。 それが、『きいろいゾウ』でした。 その後読めないまま年月が経ち、今に至っております。 我が家は読まずに積まれた本の多いこと。 読みたいので売ることもできない。 積読とはよく言ったもの。 そして西先生がトリプルネガティブ

        • 想定外

          人生想定外の出来事があるからこそ、人生が華やぐというものです。 思ったようにいかないからと言って癇癪は起こさずに、 あっちゃーまたなんか思わぬ方向になっちまったなー なんて苦笑しながら、肩肘張らずにいろんなことに向き合っていけるといいな。 などと、アラフィフの今、思えるようになりました。 最近仕事でバタついて、先日も仕事のミスで右往左往、胃が痛くて迷走神経反射起こしかけたりで、ダウナーになることもあるけれど、 「しょうがないな、年度末だし」 「しょうがないな、更年期

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        • 乳がん闘病記
          25本

        記事

          とうとう母になり、未知、ならぬ乳との遭遇

          人間の回復力って、本当にすごいな、と自分の身をもって体感しました。 若くないと思っていましたが、結構自分イケてたわ、と。 でも、出産・育児を経験して、いまだに産後を引きずっております。 回復力は、歳を追うごとに衰えるのでしょう。 若いうちに出産しろというのは、こういったところに現れます。 アホかあんた、そんなうまいこと人生計画できたらなんもおもろないやないかい。 と、ワタシの中のエセ関西弁のおばちゃんが毒吐きます。 若いうちに産めるかどうかなんて、誰もわかりゃしません

          とうとう母になり、未知、ならぬ乳との遭遇

          一発逆転のポーズ

          あけましておめでとうございます。 もうすぐ松も外れるというところですが、お健やかに年明けをお過ごしでしょうか。 実質的に大変な人も、心がざわついて大変な人もいるお正月になってしまいました。 悪いことはこのお正月に置いて行って、これから明るい未来がみんなに来ることを願っています。 閑話休題。 最近はとんとサボっていますが、乳がんになってからヨガを始めました。 それ以来、妊娠中もずっとヨガを続けていました。 おそらく子供産んだとたんに、余裕がなくなってできなくなるだろう、

          一発逆転のポーズ

          羊水検査、そして再びの転院

          羊水検査の何が怖かったかって、 ・検査可能な時期 ・針 ・検査でわかる事実 の3点でした。 3つ目は当然、それを知るためにやるんであって、覚悟して挑みました。 前の2つは、本当に身体的な負担でとても嫌でした。 妊娠15週~18週目で検査可能とのこと。 そして妊娠中絶手術を受けられるのは、21週目まで。 この、状況が判明した後すぐに中絶をするかどうか迫られる、そして実行するまでの時間が無いことに、かなり動揺しました。 さらに、高齢のレッテルを貼られた妊婦だったので

          羊水検査、そして再びの転院

          妊娠・出生前診断・乳腺の検査

          不妊治療って、成功するとは限りません。 頑張ってなんとかなるもんではないです。 むしろ、頑張ると余計なストレスがかかってダメなパターンも聞いたことがあります。 なので、余計な期待はせずに、「なんかゲームのような、面白いことをやっている感覚」でこの時期は過ごしていました。 思えば、余計な期待というか、人を信用しない、みたいな気持ちが性格上通底しています。 たとえば、旦那と入籍する前日まで、「急にひっくりかえされるかもしれない」と思っていました。 (そして、後日上司に「先

          妊娠・出生前診断・乳腺の検査

          でんぐりかえって王選手、じゃなくて、ひっくり返って大騒ぎ

          今やホームラン王といえば王ではなく大谷になりましたね。 ワタシはいまだナボナのイメージですけど。 お菓子のホームラン王。 迷走神経反射というものをご存じでしょうか。 何らかの原因で、急に意識を失う症状のことを言うそうです。 ワタシは昔から、強い痛みを感じると、めまいを起こして倒れる傾向にありました。 睡眠不足や疲れなども原因としてあるようですが、ワタシは基本強い痛みに伴って起こります。 ヒドイ人はリアルに「ばったーーーーーーん!」と倒れます。たぶん。 ワタシは倒れた

          でんぐりかえって王選手、じゃなくて、ひっくり返って大騒ぎ

          ポールポジション争奪戦

          棚から牡丹餅状態で、手術をした病院の不妊外来に潜入できることになりました。 しかし、世にあふれる情報や、不妊治療を経験していた友人からの話などを聞いては、これが自分にできるのか、と、とても不安でした。 特にタイミングが大事なので、タイムマネジメントの苦手なワタシは落ちこぼれになるような気しかしませんでした。 しかし、やっぱりやってみると意外と大丈夫だったし、仕事との折り合いもつけられるもんだな、と思いました。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 若手やり手婦人科医のおかげで、と

          ポールポジション争奪戦

          タモ中止、そして若手婦人科医の「かいしんのいちげき」

          ららぽーとにつられて転院しましたが、同じ系列の病院なので、大した変わりはありませんでした。 設備が新しくてうれしくなっただけです。 新しい建物とか、家具とか、なんでウキウキするんですかね? でも前より待合室はピンク色基調で綺麗だったけど殺風景でした。苦笑。 (窓がなかったせいかも) とうとう不妊治療に足を踏み入れます。 正直、いろいろ怖かったです。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ホルモン療法のタモキシフェン(以下タモ)を服薬し始めて、2年のタイミングでとうとうこの相談を持

          タモ中止、そして若手婦人科医の「かいしんのいちげき」

          転院withららぽーと

          人生で転校を経験したことがありません。 いじめられっ子だったワタシは、転校出来たらいいな、と思うことはたくさんありましたが、考えてみたら転校した先でもきっといじめられたことでしょう。 無念。 そんなわけで、いきなり転院することになりました。 病院変わるなんて初めての経験。わお。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ホルモン療法が始まって数か月。 ある告白を執刀医からされた。 「あのー、すけっちさん、実は私、異動になるんです」 ? は? 異動?? 「Bに新しい病院ができま

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          『儀式』完了、そして新たなモーニングルーティーン

          『儀式』を受けている間に一つ年を取りました。 すでに割といい歳(38歳)だったんですが、それでも『AYA世代』に該当するそうです。 Adolescent and Young Adult(思春期・若年成人)の略で、15~30代をさす、とされています。 ※主な参考文献→https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/clinic/medical_oncology/020/02060/index.html ヤングアダルトっていうと、図書館とかで割と若い人向けの小

          『儀式』完了、そして新たなモーニングルーティーン

          『儀式部屋』での『装置様』との出会い、そして腹巻

          こんな一人語りなものをご覧いただき、ありがとうございます。 がん関連のこういうブログのようなものは、更新を滞らせると 「なにかあったか?」 と余計な心配をされるため、なるべく間をおかず…と思っていました。 なのに、全くネタ切れ(思い出せない)&忙しくてそれどころじゃなく、更新できませんでした。 自分も昔、同じ乳がん患者の方のブログを読み漁っていて、滞ったり、また家族の方からのその後の報告をする書き込みを見ては、凹んだりしていました。 なので、そういう気持ちにならな

          『儀式部屋』での『装置様』との出会い、そして腹巻

          秘密結社への忠誠の誓いの印

          どうやら、ワタシは知らない間に秘密結社に誓いを立ててしまったらしいのです。 それは、手術をするために全身麻酔をしたとき。 麻酔で寝ている間に、秘密の印を体に埋め込んだと言われました。 秘密結社との約束を果たすために、ワタシは誓いの紋章を胸に刻み、そして構成員として、毎朝、未知の光に照射される儀式に参加するのです。 …みたいなお話です。 では、以下続きをどうぞ! (全然あやしい話ではありません) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 今回の入院は、一人友人が見舞いに来てくれたくら

          秘密結社への忠誠の誓いの印

          「レバ刺しみたい」だったアイツ その2

          すみません、その1だけでまとめるはずが、あとから思い出すことも多くて長くなっております。 そもそもプロット無しで、思い付きで書いているため、文章構成はめちゃくちゃ。読みづらくてごめんなさい。 やっとメスが入ります。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ とうとう手術当日。 その日の最後に手術をするとのことで、夕方早め、昼過ぎよりはちょっと遅めにお呼びがかかると聞いていた。 朝から絶食絶水である。 その前日のことだ。 夕食が終わったとたん、ナースがやってきて、 「すけっちさん

          「レバ刺しみたい」だったアイツ その2