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ぼくのメジャースプーン/辻村深月

もう3月。
できる限り花粉を避ける毎日。
残り1ヶ月の育休、平日に息子連れてたくさんお出かけしたいのだけど、この時期は花粉問題があるので、引きこもりがち。

今日は息子が昼寝した隙に、Netflix。
映画パレードを観て、号泣。死後の世界観が素敵。映像が美しい。俳優陣が豪華。
希望のあるラストが良かった。


息子とたまに行く図書館で、たまたま手に取った一冊。ぼくのメジャースプーン。
辻村深月さんの小説、色々読みたいものがあるのだけど、人気だからか、その時は全部で2冊しか置いてなかった…

でも、結果的にこの本と出会えて大満足。

主人公は、不思議な力をもつ小学四年生の少年。
大事な友達ふみちゃんが、ある日の「うさぎ事件」をきっかけに心を閉ざしてしまう。
その犯人へ復讐を計画する少年。
いったいどんな行動をするのか。

「大事な人が犯罪に巻き込まれて傷つけられた時、自分ならどうする?」と考えさせられた。

心の傷は、辛い記憶は、どのようにして克服できるのか。辻村さんのメッセージが込められた素晴らしい一冊。

少年が不思議な力をを持っていることを除けば、いつでも身近に起こりうることなので、とても感情移入した。

犯人には心から反省して2度と犯罪をしないで欲しいのだけど、そもそも頭がおかしいからそういう犯罪をしたのであって、普通の言葉が通じる相手ではないんだよな。どうしたらいいの。

復讐の連鎖も起こってしまう。


辻村さんの作品を読んだのは、まだ多分4作目。
手元に置いておきたい、再読したい、と思う作品が多い。好きな作家さんの1人。

「かがみの孤城」は、(個人的な)子どもに読ませたい本殿堂入り。
いつか人間関係に悩んだ時に助けになってくれるはず。
メジャースプーンも、間違いなく子どもに勧められる一冊。



最近寝る前は、エッセイを読んでいる。
今は「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」を読んでる。
インパクトのあるタイトル。


2016年に出たものだけど、普遍的な内容多く、あまり古さは感じない。
ジェーンスーさんの着眼点が面白すぎる。

寝る前の読書にエッセイが好き。
中断しやすいし、その時の気分に合ったトピックを選んで読めるから。

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