名言か?呪いか?「置かれた場所で咲きなさい」

モヤモヤします。

以下の2つの事実は、今後の日本を占う(自身や子どもたちの大方針の決定)時にもとても重要な材料だと思います。

【事実1】コロナ禍において日本で最悪の結果を招いてきた大阪で知事の手腕に対する評価が極めて高い。   「知事の“コロナ対策” 大阪の8割近くが「評価」」
【事実1】安倍前首相が辞任表明しただけで支持率が20%以上上がった

長年、結果が全ての立場で仕事をしている自分にはまったく理解できないこの事象。

なんか既視感があるなぁと思ったら、東日本大震災後でした。

黙々と汗かいている人たちには、まったく光が当たりませんでした。

今ではスーパーボランティアとして称賛される「尾畠さん」もボラセンまわりの人しか知らなかったのが象徴的です。(有名になったのは、2018年に山口県で行方不明だった2才児を発見してから)

この歪みは、時間の経過とともに解消されていきました。震災ボランティアの場合、「お気持ちだけで資金やスキルが伴わない人」たちは活動が続けられなくなるからでしょう。

が、政治の場合は、むしろその「歪み」が加速しているように思います。

お金は「国債を日銀に引き受け」させればいくらでも捻出できます。すぐに結果の出ない目新しい事(デジタル庁、都構想、万博、カジノ)を打ち上げて「期待」を維持して「議席」を確保すれば、歳費・政務調査費、政党助成金を得られるからです。(もはや職業としての政治家ですね。政治「屋」とよぶのがふさわしいでしょう。)

伸びる企業で働く人と、落ち目の企業で働く人。同じ努力をしても報われ度はまったく違います。

「企業」を「国」「自治体」に置き換えても同じです。

団塊世代やそのジュニアよりちょっと上の世代(=私が該当します)は「頑張れば十分に報われる」という国だったと思いますが、もはや幻想だと思います。

「置かれた場所で咲きなさい」

と言葉がもてはやされているようですが、これは呪いの言葉になりえます。

ブラック企業でやるべきことは「頑張る」ことではなく「逃げる」ことですよね。

日本という自分が生まれ育った国で暮らす人々が活き活きとして笑顔にあふれていてほしいと思いますので、そのためのわきまえない言動(実名空間において政治的発言・建設的批判を辞さない)は続けていきますが、将来について楽観はできません。

だって、2035年まで高齢者が増え続けるの確定ですよ。社会保障費増大が確定ですよ。表現を変えると、働く世代の負担増、若者への投資減が確定ですよ。

これまで以上に賢くやっても現状維持できるかどうかという状況なのに、結果不問で「やってる感」だけの無能な政治家が称賛されているんですよ。これで楽観できるほうがおかしい。

今、世界で認められている、輝いている日本人といえば、大谷翔平さん、大阪なおみさん、孫正義さんあたりでしょうか。

個人・世帯主として目指すべき方向は1つです。

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