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スティック糊の最期

事務処理で書類を綴っていた。
領収書は1枚1枚スティック糊で添付。
「つづる」という言葉は
なんだか美しいなと
いつも思うのだが
今その話ではない。

大量に貯めてしまった領収書は
あっという間にスティック糊を
舐め取ってしまい
あと数枚のところで
ガリっとした感触と共に
底面が露になった。

本体と糊部分がポロリと分かれないように
本体の溝にしっかりと糊が
入れ込まれている。

スティック糊のストックは無い。
領収書はあと数枚。
この溝を爪楊枝でほじるか?
でも残り全部貼れる保証もない。
爪楊枝でほじったとして
ほじった糊を塗る作業は
面倒そうだ。
もったいないお化けが
でるかもしれないが
思いきって
廃棄。
添付作業も終了。

デジタル化が進んでも
未だに紙の書類も多いし
作業もまだまだある。
なんだかんだと
スティック糊の登場も多い。
テープ糊も便利だけれど
やっぱりスティック糊が好き。

子供の頃、鏡の前
スティック糊で
母の口紅の真似ごとをしたのが
懐かしい。

スティック糊に最期は無い。

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