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節約とはなんぞ

ギョーザなら一度に30個は焼きたいし
焼きそばなら一度に6玉炒めたいし
モヤシなら一度に1㎏炒めたい。
食材の袋を開けたら
半端に残したくない。

と、思っていたのだけど
さすがに胃袋が
追い付かなくなった50代。
食材を分けて残すことを覚えた。
意識したわけではないけど
食べ盛りが家を離れたので
自然に、なんとなく。

子育て真っ最中の30代始めの頃
ママ友が
「姉さんの家にお茶しに行ったらさ、
学校から帰って来た塾前の子供に、ちゃちゃっとご飯作ったのよ。それがね、ウインナー1本半とか玉ねぎ1/6とかキャベツ1枚とか、とにかくちょっとずつ材料を出して子供1人分作ったんだよねー。お金持ちの家なんだけど、これが節約ってもんなんだなーってしみじみ感心したよ。ウインナーなんてつい使いきっちゃうじゃない?」
などという話をしたことがあった。
その時は我が家に食材を残す日が
来るとは思っていなかった。

スーパーで買い物かごを持つと
ゲームスタートだ。
予定の料理食材を考えつつも
特売品はかごの中に。
必要な分のみ使用し
残りは他の料理に使用し
残り物だってアレンジし
食べきるとゲーム終了だ。

はっはっはっ
今日の私は出来る子だ。
本日のメニューは完璧で
残りの食材で明日の分まで
下ごしらえしてやったなり。
良くやったぞ私。
と、悦に入っていたら
台所に来ただんなさんが
「あ、ウインナー2本残してる。
大人になったねー。」
と、言われた。

気付いていたのですね。
私が残せないことを。
でもね、この2本は
後で食べようと思ってたんだよ。
ひとりで。

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