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スウィープフィート目線の2024年オークス

シザリガーです
オークスまで残り3週間程になりました
今回はスウィープフィート出資馬の私がスウィープフィートはオークスを勝てるのか?この疑問を多角的な角度で分析したnoteになります

実は私ユーバーレーベンが勝った2021年オークスで100万円超えの馬券を当ててから競馬にハマりました
そこから一口馬主を初めたのですが、牝馬に出資する時はまず第一に「オークスで勝てるか」を目標に出資してます

そんな経緯から当然血統的には自信ありますし、何よりオークスへの思い入れと知識量は高いと自負しています
かなり深掘りしましたので最後まで見て頂けると嬉しいです!


オークスの傾向


まずオークスが行われる東京2400Mについて解説していきます
オークスが行われる週は開催が進んで内外の馬場はフラットになるパターンが多く高松宮記念みたいに枠や通ったコースによるトラックバイアスで勝敗が決まるケースは少ないです 枠別順の成績も大きなバラつきはありません

参考https://umanity.jp/racedata/graderace/0003/race_data_analyze.php

逆に脚質の有利不利は激しく、過去20年のレースを見ると明確に差し優勢です。逃げ先行が有利で成績の出やすい競馬でこれだけ差し優勢な条件は異端です

先行回収率3%は他の条件ではありえない

なぜ差し優勢になるのか、、その理由は大きく3つあると考えます

・ドスローにならない
・ラスト3Fは必ずキレが要求される
・適正がない馬はどれだけ絶対能力があっても無理

この項目を順に解説していきます!

緩まないペースとラップタイム


過去5年のレースを見ると去年のダービーの要にドスローに落ちて直線勝負みたいなレースはないです
ラップタイムも1000m通過タイムが1分00秒付近で通過するレースが多く中には59秒フラットのペースになることもあります

桜花賞から800m距離が延びる事が1番のテーマになるオークスでなぜ距離不安をごまかせる超スローペースになるレースが少ないのか、その理由は2つです

1 クラシック世代の牝馬重賞はマイル戦がほとんどで速いペースに慣れている馬が多い
2 切れ味勝負で分が悪い陣営が一定数存在し開始2F目で先行争いが起こる 

1については牡馬と違って1冠目の桜花賞が1600mで行われる関係上牝馬の番組は半分以上1600mで行われるからです
オークスに出るためには基本収得賞金900万以上必要です。そして賞金を獲得する流れでほとんどの牝馬はマイル戦を経験します

そんなマイル戦の速い流れに慣れている馬たちを一気にスローにするのは掛かるリスクが高いです
中長距離レースでは折り合いがつかなければ基本勝てません。そのようなリスクからペースが極端に緩む可能性は低いのです

2について過去5年データを見ると2F目の平均ラップは10.9です
競馬は必ず先行争いが激化する2Fは速くなる物なのですが、それでもこの条件でこのペースは異常です
1F12.0程で決着タイムが12.0秒×12Fで2.24.0秒前後になることが多いオークスにおいてこの2F目のタイムは先行争いが激化する証明といえると私は考えています


去年のオークスのラップタイム 私の本命は何故か先行馬に変わったイングランドアイズです


なぜそんな陣営が多いかというと1冠目桜花賞の切れ味鋭い勝ち馬を見て直線入る前のセフティーリードが大きくないと勝てないと考えて早仕掛けしたり、2000Mで開催されるオークストライアルで勝った馬がスタミナ勝負を仕掛けるためにペースを上げたりするからかなと私は考えています
今年どうなるのかはまだわかりませんがとりあえずオークスではペースが極端にペースが落ちる可能性は低いと考えていただいていいと私は思います

後方からの競馬になると予想されるスウィープにとってこの事実はメリットしかないです! 
ドスローで前が止まらないリスクは低いので

ラスト3Fは必ずキレが要求される

スローにならないのにキレを求められる、、改めてG1はとんでもない世界だと思います。よく展開予想や競馬番組で今回は持久力勝負!とか今回は切れ味勝負!とか言われますが個人的にはG1レベルになればどちらの要素も一流でなければそもそも話にならないと思っています(笑)
実際オークスはそれなりにハイペースになっているんですがオークスを勝つ馬は結局キレを求められていて勝ち馬は結局ラスト3Fは勝ちタイムが早くなっても34秒台前半は必要で勝ちタイムが平均的なら33秒台前半まで求められます 過去5年で4頭勝った馬は上り最速です

キレキレすぎる


イかれた勝ちタイム

つまり追走能力やスタミナを問われつつ結局はキレる馬が勝つ
スピード、スタミナ、切れ味、操縦性等競争馬に求められる全ての要素を備えた総合力の高い世代No1がオークス馬になるということだと考えます

適正がない馬はどれだけ絶対能力があっても無理


オークスが始まる時のメディアの論調はまず(距離延長に対応できるか?)から始まります
実際桜花賞はマイル戦なのでスピードの絶対能力が1番高い馬が勝ちます
そこからオークスでは求められる要素が大幅に変わる牝馬G1最長の2400m戦に代わるわけなのでこの疑問は真っ当な物です

最近は距離が持たなそうな馬は桜花賞→NHKマイルに行くローテが主流なので実際はそこまで距離適性の不安な馬は出てこないのですが、例えば単勝1.9倍のソダシは8着に敗れました。
ソダシは当時5戦5勝の無敗馬で世代最強馬だったのですが、あっけなく惨敗しました。ソダシの現役が終わった今なら ソダシはマイル馬 なのはわかりますが当時はみんなそんな事しらないのであんなオッズになっています
距離は持たないけど絶対能力でなんとかなるなんてことはありえません

愛してるよハギノピリナ


スウィープフィートがオークス好走出来る根拠


ここからが本題です
スウィープフィートがオークスで好走できる根拠をまとめると

・血統背景
・走法と脚質と絶対的切れ味
・東京コースとメリット

まず血統なんですが、スウィープフィートの簡単な血統表を見てください

落札額385万とか嘘やろ

父のスワーブリチャードは中距離やJCで活躍したし大丈夫、、そんな単純な話じゃないと考えます
なぜかというとオークスに出走する血統なんてみんな同じだからです(笑)
キズナ、エピファネイア、ゴールドシップ等々オークスに出る馬の大半の父はG1芝中長距離勝ち馬です

しかし父父や母父まで2400で活躍した馬がいるのは少し珍しいです
例えばスウィープのライバルライトバックの母父エクシードアンドエクセルはオーストラリアの芝短距離で活躍した馬です
ライバル馬の話は長くなるので別にnoteでまとめるんで割愛しますが父系、母系ともに中距離適性があるのは心強いですね!
血統論はもっと詳しい方が5代前までさかのぼって分析してくれると思うので深くは述べませんが単純に父スワーヴリチャード、父父ハーツクライ、母父ディープスカイ、母母スイープトウショウ
すべて東京芝2400mのG1で連対しているのにスウィープだけマイル専門になる可能性は低いと思ってます

走法と折り合いと魔法の末脚

スウィープ自身の走り方を見ても距離延長のオークスは向いていると感じます
スウィープフイートの走法は大跳びで、この走法はストライドが大きく1完歩の距離が大きく足を細かく動かすピッチ走法の馬より距離が持つといわれています。脚質も追い込みで追い込み馬も前半にかかる追走負荷が少なく距離が持つといわれています ウマ娘でもそうですよね

スウィープのこの脚質は筋金入りで別にスウィープ自身追走能力が低いわけじゃないんです。それはデビュー戦1200mの流れにも追走できてる事で証明されてます
ただそのやり方より足を溜めて最後に爆発させる方がスウィープは結果が出るのでそうしているだけです。なので別に追い込みしかできない不器用な馬ではないのです
しかし、前走の桜花賞を見ると手綱を引っ張ったり鞍上が何も指示してなくても勝手にスウィープは後方に下がってきます 別に出遅れたわけじゃないのに(笑) これは馬がゴール版までに先頭にいれば別に道中の位置なんてどこでもいいと学習しているからだと私は思っています
私はスウィープはレースで賢いと思っていますので、この賢さから掛かる可能性は低いと思います

折り合いさえつけば最後に魔法の末脚を繰り出す これはもう証明済みです
今のスウィープは掛からずリラックスして走るすべを知っています
よく折り合いが心配だと言っている方を見かけますが私は大丈夫だと思っています。普段は激しくてもレースでは折り合いがついてどこからでも競馬ができる、、濃厚なレース経験を積んだことでスイープトウショウと同じ事ができると私は考えています。しかも鞍上は中長距離に強いレジェンドです!

あとは魔法の末脚をどこからどう繰り出すのか、、、豊さんの騎乗が楽しみで仕方がないです
追い込み前提で喋ってますが豊さんとスウィープなら最高方では無い場所で折り合いつつレースを展開する事も可能かなと
どんな展開になるかは話すと長くなるので次の記事をお待ち下さい

東京コースのメリット


前回の記事で追い込み馬は展開不利の宿命がついてくると話しました
しかし今回は派手に不利になる可能性は低いと考えています!
まず先程も述べている通りオークスはスローペースになりにくいです。なので前が止まらない差し追い込み馬にとって最悪の展開は避けれます
そして東京コースは大箱かつ直線が525mあるコースです。東京で差し、追い込みが決まってるレースは皆様もよく見ると思います
その印象通り直線の長い東京なら多少詰まっても大丈夫ですし横にも広いコースなので馬群が密集する可能性も低くなります。追い込むには絶好の競馬場です!

さらにオークスはBコース最終週です
開催の進んだ馬場は内から芝が禿げて経済コースの内有利から馬場が痛んでいない外有利に移行していきます
実は翌週のダービーはウチの柵をずらしたCコースに変わるので内有利になりやすいんですが逆にオークスはBコース最終週なんで内の芝が剥げて、芝が綺麗な外が有利になりやすいんです!
いつも大外ぶん回すスウィープにとってプラスでしか無いと思ってます

世間で指摘される不安要素について

オークスまで1週間をきり、世間はオークスの話題一色になりました。
スウィープフィートの話題になると良くこんな事が指摘されます

・デビュー1200mの馬の距離延長不安
・春4戦目で上積みがない
・輸送競馬の対応
・初の左回りへの対応

デビュー1200mの理由

メディア等でよく言われてるのが、「デビュー1200mの馬だから距離延長が不安」という意見です
同じ競馬ファンとして疑問が出るのは当然だと思うので何故デビューが1200mになったのか出資者目線で考察していきます
理由は大きく3つあると思っていて

・調教パートナーが短距離専門のドナヴィーナス
・前向きすぎる性格
・入厩後初追い切りで坂路52.1の好時計が出た

この3点だと考えています
スウィープは4月21日庄野厩舎に初入厩しました。
デビューというよりゲート試験合格の為の入厩でしたが、ゲート試験を一緒に受けた馬が庄野厩舎所属ドナヴィーナスでした
5月11日2頭同時にゲート試験に合格したのですが、そのゲート試験でゲート出したあと4Fほどドナヴィーナスと合わせ馬をおこなってスピードを確認しています
そのドナヴィーナスが6月11日1200mデビュー戦で2着に好走した事で、同じくスピードを見せていたスウィープも短距離デビューのイメージになっていったのでは無いかと推察します

またドナヴィーナスはスワーヴリチャード産駒の牝馬で前進気性が非常に高いタイプで当時のスウィープと非常にタイプが似ていたのも要因だと思います
今のスウィープからは想像しにくいかもですが、当時スウィープの陣営評価は「走る事が好きで前向きすぎる」でした
実際早く走りたいが為にゲートにイラつきゲート試験は苦戦しています

トドメに初追い切りの坂路で全体52.1終い12.8の時計を馬なりで出してしまった所です
2歳8ヶ月でこの時計の時点で非凡な才能の片鱗が出てるんですが、前進気性の高い馬じゃないとまず出ないタイムです。これがトドメでした笑
この状態から折り合いがバッチリ付くまで成長したのは本当陣営と新馬前から乗ってくれたまなみJ、豊さんのお陰ですね!感謝しかない


ドナヴィーナスの戦績
スウィープフィートのデビュー前追い切り

デビュー前に見せた激しく前進気性、似たタイプの寮馬が先に短距離で結果を出した事が1200デビューの要因なのかなと
今のスウィープは前進気性はありますが現状コントロールできてます!
折り合いに関してはここ3戦問題なく後方追走出来てますし、ドスローの白菊賞でも折り合えました
ハッキリ言ってデビュー時のスウィープと今のスウィープでは完全に別馬なので私は気にして無いです

デビュー戦3着後陣営は「レースでの走り方をみたら1200の馬ではなかった」とコメントしていました
結果的に少し遠回りする形になりましたが、私的には1200デビューで良かったと思ってます
何故かというと1800デビューだとハナ奪って逃げる形になる可能性が高いからです。新馬で逃げるとその後溜める競馬が難しくなるので、1200デビューの出足の速いエトヴプレ等のメンバーで逃げれなかったのが結果的にいい経験になったかなと思っています

春4戦目で上澄みが無い?


このような意見も目にしますが、こっちはちょっと意味わかんないっす笑
春3戦、スウィープフィートはわかりやすくパフォーマンスを上げています。厳しいローテにも関わらず
それは走破時計を見れば明らかです

上がり、走破タイム共に右肩上がり

このパターンの馬がもう上澄みは無いと言われる理由が自分には分かりません。血統をみてもスワーヴリチャードが早熟なのかは現時点で分かりませんしスワーヴの経歴を見て早熟だと思う人は少ないと思います。母父のディープスカイに至っては9戦目にNHKマイル10戦目にダービーを勝っています

オークスで8戦目の最多出走馬だからこれ以上上澄みは無いと判断されてるんですかね?
それなら少し理解出来ますが、今回は前回のチューリップ→桜花賞よりレース感覚も開いて順調だと私は感じてます
前走のエルフィンS→チューリップ→桜花賞のローテはレース間隔的にかなりキツイので上澄み面で疑問符が着くのは分かるのですが、今回は前走より2週間間隔開いてますし、何より次のレースは早くても4ヶ月後、次の事を考えずに仕上げれます
結局はレースやってみないとわからないので、正解は現時点ではわかりませんが、私はこのメンバーの中でも上澄みはある方だと思ってます!
距離延長に付いては前の見出し「スウィープフィートがオークス好走出来る根拠」で語った通りです


輸送による懸念点


ここ6戦関西圏でレースしていたスウィープにとって小倉デビュー戦以来の長距離輸送です。長距離輸送によってパフォーマンスを落とすパターンは大きく 馬体重減テンションがあがる この2点です

まず馬体重減ですが私は絶対大丈夫だと思っています。なぜかというとこの仔の食欲は怪物級だからです(笑)
長距離輸送した馬が場体重が減るのは飼い葉を食べなくなるからなのですがスウィープにその心配はないと確信しています
今までYGGさんから提供される数々の動画でスウィープが飯を見たこと無いレベルでガツガツ食ってるシーンを見てきました 何ならそれが出資理由の1つです
ちなみに桜花賞が終わって3日で体重8kg増えてました

心配なのがテンションです。初の長距離輸送の新馬戦のパドックで返し馬がうまくいかない程テンションぶちあがっていました
もともとファンキーな子でテンションが上がりやすい性格なので正直不安です。パドックでラチを蹴る程度で済めばいいのですが、、←だめやん
しかし、ここ最近はパドックで上がったテンションを返し馬で納める事が出来ています。初めての東京競馬場でそれができる保証はないですが今まで陣営やまなみJ、そして豊さんが教えてくれた事を生かして何とか抑えてほしい こればっかりは自信無いので祈ることしかできないです

初の左回り

スウィープはメンバー最多の8戦目ですが実はまだ左回りの経験がありません 今までのレース振りや血統を見るとそんなに心配要らないかなとは思いますが少し調教過程が変わるかもしれません
この馬の追切りは新馬戦の芝コース追い以外すべて坂路です。普段の調教からコースを全く使わないので正真正銘左回りの経験は0
なので今回は中間にコース追いを混ぜるのか、いつも見たいに坂路のみで仕上げるのか ここが私は気になっています

個人的には1週間前追いで豊さん背に左回りCWコース追いしてもいいのかなと思います。しかし春4戦目でテンションの激しい馬な事を考えるとリスクもあります。 当然ここまで導いてくれた陣営に付いていくだけですが陣営がどんな選択をするのかが楽しみです!←いつも通りの坂路でした!


まとめ


今回お伝えしたかったことをまとめると

・オークスはペースが落ちにくい
・結局は切れる馬が勝つ
・スウィープに距離延長の懸念は少ない
・東京コースと展開はプラスに働く
・テンションが心配

ざっくりまとめるとこんな感じです

今年のオークスも本当に好メンバーが揃った印象で、自信はありつつも当然挑戦者として挑む一戦だと思ってます
まずは無事に。の気持ちを忘れずにスウィープフィートらしい走りがまた大舞台で見れたら幸せです
そしてあの魔法の末脚が見れたなら勝てる可能性があると信じています!
個人的な思いは抜きでスウィープの走ってる姿を目に焼き付けてきます!本当に楽しみ

余談ですが、今5月15日なんですが、昨日の夜も緊張で寝れませんでした笑
今から緊張しても始まらんのは分かってるんですが、大人になってから一番緊張している1週間です
こんなヒリヒリした刺激的な1週間を与えてくれてるスウィープには感謝しかないです!すっごい楽しい

最後までご覧いただきありがとうございました
内容が良ければスキを押していただけると嬉しいです モチベになってます!

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