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ほとんどの病気に実は完治なんてない

私は中学生の時に
「慢性腎炎」と診断されました。

それはもちろん
1週間の検査入院を経て
診断確定したものです。

ちなみにこの投稿は
私が初めて投稿したものです。笑
お時間のある時にご覧ください。

診断されたその時
お医者さんから併せて
このような言葉がありました。

「お嬢さんはこれからこの病気と
 一生付き合っていくんです。  
 しっかりご両親で支えていって
 くださいね。」

ちなみにこの言葉を言われた
私の両親は
当時絶賛離婚調停中でした。

それを言われても
心変わりのなかった父に
母が離婚を決意する後押しとなった
出来事です。

私もその後伝え方を考え抜いたと
思われる母親の口から
そう言われて
涙が止まらずやりきれなかった
ことを覚えています。

当時同級生に重度の慢性腎炎の子がいて
どれだけ恐ろしいものなのかも
知っていたからです。

ただその涙も束の間
およそ1年で検査結果が正常になり
症状が落ち着いてしまいます。

当初あったドクターストップによる
運動制限も徐々にとけていき
高校生になる頃には
普通にマラソンも行っていました。

実はこのようなことは
珍しいことではなく
社会人になった後も
しばしば自分と同じ年代で
特定疾患など
重大な病気がみつかる人が出てきて

おそらく私と同じようなことを
お医者さんから言われて
絶望の淵に立たされるも
数年後にはなんだか
普通通り生活していて

「あれ?あの病気はどうなったの?」
と聞いてみると

「なんかよくなったのかも。」
「症状が出なくなった。」

とのことでした。

若さゆえかもしれませんが
保険の仕事をしていて知った
特定疾患とか国の指定の難病
なども
「なんだ、そんなもんなのか」
と思うようなことがいくつかありました。

私自身もその後
「肺気胸」とか「帯状疱疹」とか
酷いと命に関わるとか
重篤な症状になると言われるような
病気を羅漢するも
名前のイメージの割に
「こんなもんか」という症状で

中学生の時に激しく恐れていた
病気の恐怖のイメージが
なんだか拍子抜けしたようでした。

いろんな話を統括すると
どうやらお医者さんというのは
少し大袈裟に言うものなのかも
しれません。

よく余命宣告も
少し短めに言うと聞きますし

ひょっとしたら悲観的に伝えることで
その後のトラブルを未然に防げる的な
マニュアルがあるのかもしれません。

ただ病気というのは
あくまで様々な数値のボーダーを
超えた数字に過ぎず
「未病」と呼ばれる
ギリギリのラインもあるはずなのです。

おそらく私やその上記の人たちは
限りなくそのボーダーに近い値を
ちょっとしたタイミングに超えてしまった
だけの人たちなのかもしれません。

ただ潜在的にリスクは抱えているのですから
症状がないと言っても
油断はできません。

とくに慢性疾患やメンタル系
アレルギーなどは
一度発病してしまうと
なんとなく癖になってしまうのか

元々その危険因子を抱えて
生まれてきたのか
そうじゃない人々より
その点に関しては
油断禁物ということですね。

そういった意味では
ほとんどの病気に「完治」という
概念はなく
最初に聞いたお医者さんの発言通り
「一生付き合っていく」
ということには
変わりはないのかもしれません。

ただそれはほぼ全員の人類に
何かしら当てはまり
一度「診断確定」されることによって
知る機会があったのかないのかの
違いなのかと思います。

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