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サイレントマジョリティの国

昨晩某アーティストの地方公演が
出演関係者のコロナ陽性により
急遽中止となりました。

私は参戦予定ではなかったのですが
ファンクラブに入っていたので
その通知だけは来ていました。

ここではその某アーティストに関して
名前を伏せさせて頂きます。
(過去の投稿を遡ればすぐにわかりますが)

17時30分開演にも関わらず
ギリギリの17時23分に中止の通知。

これならさすがに交通費をかけて
遠征で来ているファンの方々のことを思うと
「中止になるならもっと早くわからなかったのかな」
と思わざるを得ません。
(少し早くわかったからといって
流失を防げた交通費なんてたかが知れてますが)

シーンが違えば
責任者を出せ案件です。笑

ただこのアーティストのファン層は
非常に治安が良いので
誰一人として文句を言わず
労いの言葉をかけるコメントばかりでした。

きっと私も参戦予定だったなら
多くのファンたちと同じように
「ギリギリまで審議してくれたんだよね。」
とプラスに捉えようとして

きっと心の奥底では
「交通費ー!!わざわざ休みとったのに!」
というモヤモヤを抱えながら
それをそっとしまいこんで
そのような同じコメントをしていたでしょう。

それが想像できたからこそ
参戦していない私は余計にいたたまれなくなり
(アーティストのコメント欄に書いてしまうと
さすがに中傷の加害者になるなと思いながらも)
みんなが理解あるコメントを求められる空気を
打破したくてファンのアカウントでつぶやきました。

    さすがに1723分は判断遅すぎると思う。
 みんな優しいから
 「いやぁ、そうは言ってもギリギリまで 
  公演しようとしたんだよね。」
    
とか言うじゃん。
 参戦当事者じゃないから言わせてもらうと
 ファンの優しさにあぐらをかくなと
 思ってしまった

これに共感してくれる方々は
勝手にDMを送ってくれると思うので
そしたら私が愚痴を吐き出す吐口になればいいと思い
自分の意見を発信するまでに留めました。

そうすると早速共感するDMが多数。

「よくぞ言ってくれました。」
「ありがとう」

というような声でした。

この感覚は私が
そのアーティストの歌詞に対しても思い
最近では成田悠輔さんに対しても思った
ありがとう」に近い感情かなと感じました。

私の意見は確かに多くの人たちのように
大人ではないかもしれません。
ただあまりに理解のある治安のいい
コメント欄に対して
素晴らしいな、と思う反面
宗教的な怖さを覚えたのも事実です。

ファンだから
推しだから
みんな同じ意見でなければならない 
とは思わないのです。

だって私の意見に実は
「言ってくれてスッキリした」
と思ってくれてたんでしょう。

平和であるというのは
時に強い同調圧力を生むという弊害もあります。

治安のいいコミュニティこそ
サイレントマジョリティが生まれやすいのです。

そしてこのサイレントマジョリティ国家の
日本において
声を上げなかったことにより
どんどん多くの国民にとって不本意な
税制度なども施工されていきました。

対義語である
ノイジーマイノリティによる
中傷ばかりが取りざたされていますが
モヤっとすることを代弁して
はっきりと自分の意見を述べる存在に
心の奥底で憧れている人は多いのではないかと
感じています。


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