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ラップランド行きまで三週間【24.3.12】

・朝6時に目を覚まし、そのままブリーフィングの会議リンクを開く。すでにほとんどのメンバーが揃っていた。

・今朝はフェールラーベン・ポラー2024の事前ブリーフィング。スカンディナヴィア北極圏における犬ぞり旅まで、すでに三週間を切っている。主催者のフェールラーベン本社のメンバーと僕のチームメンバー19人とははじめまして、イベントマネージャーのカールとスタッフのダニエルは久しぶり。

・今日は日程の概要説明、フェールラーベン・ポラーの遍歴、そしてチームメイトの自己紹介などが行われる。来週、そして出発前の2回オンラインでのミーティングがあり、4/2にはストックホルムで集合だ。彼らに会えるのがいまから楽しみだ。

・せっかく早起きできたので朝からゆっくり読書をする。コーヒーを啜りながら、開高健のエッセイを読む。彼の文章は一文が長くなる傾向があって、慣れるまでには少し時間がかかる。それでも慣れてしまえば、その独特の観察力のすさまじさにあっと驚かされる。

・パンケーキを大きめに焼いて朝ごはんにし、「ゴールデン・スプルース」の精読と確定申告書類の出力を終わらせる。

・10時半には隣のローラを空港まで送るため、車を出す。「今回は銭湯プロジェクトのお手伝いで少しきただけ。夏の三ヶ月はずっといる予定よ」とローラ。僕も三週間ほど北欧に行くんだ、と話すといっしょにテンションあがってくれる。話してて楽しい姉御的な存在だ。

・家の掃除を終わらせ、時間をかけて筋トレをする。先々週に膝を痛めてしまってから、ろくにランニングできていない。なかなか悲しいが、北欧旅が控えている今ケガを悪くするわけにはいかない。無理をせずに膝は休め、上半身や体幹をじっくりと鍛える。ケトルベルをつかうとじんわりと汗をかいてくる。

・2時過ぎからは欧州サッカー・チャンピオンズリーグだ。もう10年以上も贔屓にしているアーセナルが14年ぶりのベスト8進出をかけて、ポルトガルのチームとホームで戦う。一戦目は0−1で負けてしまったので、今回は絶対に勝たなくてはならない。

・前半の終わり間際に先制点が入り、トータルスコアは同点で折り返す。しかし決定打に欠き、試合は延長に。なかなかスコアは動かず、ペナルティキックでの決着となってしまう。

・アーセナルをずっと観ていてPKでいい思いをした経験があまりないので、胃が捻じ切れそうになる。猫を抱えながら半目で観戦。わが守護神が2本のPKを止め、チームは長年のジンクスを破って次のステージに進出した。変な声と涙が出た。やっぱフットボールはすばらしいな。

・延長、PKまで観ていると、すでに時間は4時過ぎ。5時からのハイダ語の授業に出るため、村に車を走らせる。

・今日の教室には先生のジューサルジュスと僕だけ。オンラインには10人ほど入っているらしかった。今日はシェイプ・マーカーなる文法事項について詳しく学ぶ。ハイダ語はとてもディスクリプティブな言語であり、たくさんの情報をあえて文章にまぜこむ傾向がある。

・動詞の前に「マーカー」として、動詞が働きかけるものの形状をあらわす前置詞のようなものが付けられる。「彼はボールを蹴る」が「彼はボールという球体上のものを蹴る」というように。興味深い。

・先生にたくさん質問を投げかけつつ、文法を解読していく。例文が「彼はアザラシの皮を石で引き延ばしている」とかなのだから良き。

・そのあとは毎週恒例のウェルネス・グループに向かう。すでにデラヴィーナとモリーン、ジュディとダンはゲームを始めていた。「まだ2ターン目、追いつけるよ」と急かされて座る。結局まける。

・9時前には家に帰り、猫を遊んで体をほぐし、寝る。

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