見出し画像

訪問販売営業(飛び込み営業)のメリット・デメリット【訪問販売営業シリーズ➂】

この記事では訪問販売営業(飛び込み営業)のメリット・デメリットを紹介します。

営業に興味がある人のなかには訪問販売の営業って、ブラックとかじゃない?大変じゃない?と思ったりしますよね。

訪問営業のメリット・デメリットを知れば、だいたいの雰囲気がわかります。

メリット・デメリットで訪問販売の営業をやってみるかの目安がつきますよ。

この記事を書いている私は営業歴8年、そのうちフルコミッションの訪問販売の営業を1年していたことがあります。

前回の飛び込み営業(訪問販売営業)の1日の仕事のながれ【訪問販売営業シリーズ②】では私が訪問販売営業をしていたときの1日のながれと仕事内容を紹介しました。

今回はさらに深くつっこみ、訪問販売営業のメリット・デメリットを紹介し、「この仕事をやるかどうかの判断としていただけたら」と思います。


訪問販売営業(飛び込み営業)のメリット

まずはメリットから紹介します。

  • 1、短期間で稼げる

  • 2、ビジネスや営業に必要な即決力が養える

  • 3、年齢や勤続年数による上下関係がない、

  • 4、度胸がつく

  • 5、恍惚感と優越感にひたれる

それぞれ解説していきます。

1、短期間で稼げる

あなたがまだ若くても、営業未経験でも、学歴がなくてもサラリーマンの倍以上の収入が得られます。

私がいたリフォーム訪問販売営業のコミッションの例を紹介します。

1回の工事金額 150万円〜400万円
その約8%がアポインターとクローザーに入ってきます。
なので、12万円~32万円が1件の契約で得られます。

契約1件でサラリーマンと同じ、2件で倍、3件では笑いが止まりません。

私の場合、入社2日目でアポがとれ、その1週間後に上司にクロージングをしてもらい契約が取れ、2週間ほどで工事が終わり、1ヶ月後には30万円ほどのコミッションを手に入れました。

それまで派遣社員で手取りで月10万弱の給料だったので、その環境の変化に驚きでしたね。

私のいた訪問営業会社のアポインターとクローザーとは

アポインターとは
アポインターとは、訪問宅で主人、奥さんに本題である話しを聞いてくれるようアポをとる営業のことをいいます。飛び込み営業の先鋭となり、入社したらはじめはみんなこのアポインターからスタートします。

クローザーとは
アポインターでコンスタントに成績をあげると支店長、副支店長からクローザーに抜擢されます。
クローザーはアポインターが取ったアポに同行し、本題を話し契約に結びつける役です。
クローザーが各支店に4~5人いて、1人のクローザーに対し、3~5人のアポインターが班として配属されます。

2、ビジネスや営業に必要な即決力が養える

即アポ(面談をしてその場で商談のアポイントを取ること)を入れ、すぐに上がりこみ(テーブルのある部屋で商談をすること)、そして契約までを最短で済ませます。

アポインターがアポを取りその日に上がりこみ、契約なんてこともありました。

この即決力はその後務めた、リフォームの営業でも役に立ちました。

3、年齢や勤続年数による上下関係がない、

完全実力主義なので年功序列による、不公平感がある日本社会の弊害がありません。

若くても成績しだいで、クローザーや副支店長、 店長へと昇格できます。

私がいた支店でいうと、2代目店長は30歳、副支店長は36歳、課長のクローザーは28歳で私と同じ年、係長は26歳の人がいました。

年齢での上下関係はなく、営業成績ですべて評価されます。

4、度胸がつく

知らない家の玄関をたたき(家のインターフォンを押すこと)、知らない家の人と話し、さらに自分の主張を通すようにするので、断られても動じない強い精神が身につき、心臓に毛が生えていくように度胸がつきます。

5、恍惚感と優越感にひたれる

契約が決まると、恍惚感と優越感で最高な気分にひたれます。

契約した日に帰社したときは、みんなから激励されたり、次の日の朝礼はさらに表彰されたりするので、優越感と恍惚感にひたれます。これは営業の仕事でないとなかなか味わえません

まあでも、最高な気分の賞味期限は短く契約してから2日間だけですけど、、、。

契約したあとも地みちな訪問活動はつづくのです。

訪問販売営業(飛び込み営業)のデメリット

  • 1、仕事をしてても「得るものはお金だけ?」のように感じる

  • 2、時代に合わない

  • 3、うしろめたく感じることがある

  • 4、上司によって不公平感がある

  • 5、アポインターのままだとしんどい

次はデメリットを解説していきます。

1、仕事をしてても「得るものはお金だけ?」のように感じる

仕事をしても「得るものはお金だけ?」とむなしく感じることがあります。

私が訪問販売をつづけていた理由は、「契約をしたときのインカムが大きいから」だけでした。

仕事をつづけていくモチベーションはお金だけなので、契約が取れなくなると、肉体的にも精神的にもしんどく、長くはつづけられない仕事だなと感じます。

稼ぎたいと思っていても、モチベーションが低いときは訪問したくないと感じ、実際、1日まったく訪問せず公園のベンチで寝ていたという日もあります。

2、時代に合わない

訪問販売営業は、はっきり言って時代遅れの営業方法です。

口こみ、紹介営業やデジタルマーケティングが台頭している、今の時代に訪問販売営業は時代の潮流に逆らってるといえます。

訪問されて大歓迎なんて家はありません。訪問されるほうは忙しい仕事終わりの貴重な時間をとられ迷惑がる人はほとんどです。

務め人はそんなひまではありません。

「ほんとにいい商品だったら宣伝しなくても評判で売れる」企業はそれを目指すべしです。

そしてしょせん訪問営業の従業員は使い捨てのとりかえがきく将棋の駒のようなものです。

私がいた訪問販売の会社では1年以内で従業員がどんどんやめていきました。やめても上司からなにもとがめられないし、誰も困らないのです。

3、うしろめたく感じることがある

「リフォームなんてまったく考えていなかった」という家の人と契約を結び、キャンセル防止のために次の日に足場を建てるという強行をするので、うしろめたい気分になります。

訪問する理由づけである「基本トーク」は半ば本当で半ばウソのため、基本トークを話すうしろめたさがあります。

それをいかに自分を正当化し、ふるいたたせ1件1件地道に訪問していくのです。

インターネットが普及した今、その会社の「基本トーク」は公開され誰もが見られるようになっています。

会社の評判も全てつつ抜けなので、それでも運営できている会社は優秀なんではないかと思います

4、上司によって不公平感がある

私が入社した支店は新規オープンの店でした。1代目の店長は本社から配属された人で社員のモチベーションを上げたりするのが神的で、マネジメントの天才かと思うぐらいの人でした。

2代目の店長は別の支店の副支店長からの昇格で配属された人でした。

新規の支店でアポインターからクローザーになれるような実力のある人はまだいなかったので、クローザーも全て同じ支店から引っ張ってきた部下たちでした。

店長に気に入られクローザーになることがある

2代目の支店長は成績のあまりよくない社員をクローザーとして起用していました。

元の支店でクローザーをしていた人が、私のいた支店に再入社したのですが、その2代目支店長の裁量でいきなり係長になっていました。

その係長のクロージングを間ぢかにみたことがあるのですが、「どうしてこんな人がクローザーなの?」っていうくらい迫力の無い商談でしたね。

私の成績を支店長の弟クローザーの成績としてあげていた。

支店長の弟(クローザー)の班の成績が悪い月に、「しおんの成績、ゆずってくれんか」と支店長に頼まれ、しぶしぶ了解しました。

その弟が契約したということにして、本社に報告したのです。私の1契約は記録として残らず、ものすごい後味の悪い思いをしました。

支店長の裁量でこういうことができてしまうので、「なんでもありかよっ」てやる気をそがれる思いをするようになります。

公平でない上司をもつとコントロールできないので、こんな人が上司だったら他の支店に異動を申請するか転職をしたほうがいいでしょう。

5、アポインターのままだとしんどい

アポインターだと毎日毎日訪問する同じことの繰り返しの毎日です。冬の寒い時期、夏の暑い時期はとくに大変で、休憩ができる公園や神社がないエリアに配属されたらひさんです。

そうならないためにアポインターで成績をあげ、他のクローザーとの人間関係を良好に保ち、いち早くクローザーになったほうが賢明ですね。

クローザーは何をしているのかというと、いつも暑さ寒さとは無縁の車内にいて、アポインターの「アポが入りました」という報告を待っているのです。

まとめ

デメリットだけみると、大変な仕事じゃない?と思うかもしれませんが、私は訪問販売をしたおかげで、そのあと就いた車の買取店の営業でも自宅に訪問をし、家に停まっている不動車を買い取ったりして、他の営業ができないことでも成績をあげていました。

時代の潮流に逆らいますが、メリットの部分だけをみると自分の糧になることばかりなので、やりたい仕事がなかったらとりあえず一度は訪問営業はやってみるのがいいんじゃないでしょうか。

訪問営業(飛び込み営業)でアポイントが激増する方法をnoteにまとめました。
ぜひご覧ください↓↓↓

最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回またお会いしましょう。
でわっ!

前の記事<<飛び込み営業(訪問販売営業)の1日の仕事のながれ【訪問販売営業シリーズ②】

次の記事>>フルコミッション(完全歩合制)の訪問販売営業について【訪問販売営業シリーズ④】

訪問営業(飛び込み営業)でアポイントが激増する方法をnoteにまとめました。ぜひご覧ください↓↓↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?