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ASDライフハック【職場編】

まず大前提として、ASDであるあなたは、
働くこと自体が向いてない、と絶望していることと思います

わたしもそうです

適職診断とかありますが、職種とか以前に、そもそも労働自体が向いてない

でも、毎日ご飯を食べて生きていかなきゃいけないし、
たまには好きなものを買ったり、好きな場所に出かけたりしてプチ贅沢したい

そのためには、働いてお金を稼ぐ必要があるのです(当たり前)

「向いてないから〜」とか
「社会が理不尽だから〜」
とかいっても始まらんのですよ

ドタキャン、遅刻、バックれ
わたしも数々のやらかしを経験してきました(今でもたまにやらかしてますが)

無責任、コミュ障、変人…
不名誉なレッテルも貼られてきました

今日はそんなわたしが、
数々のコミュニケーションの失敗から学んだASD向けライフハック職場編をお伝えします



・苦痛でないことを仕事にすべし

これ、めちゃくちゃ重要です
ASDであるあなたは、得意と苦手の差がひとより激しいはず
残念ながらASDの苦手は、永遠に得意にはなりません

個人的には、好きなこと・興味のあることというよりは、
地味でも気負わずにできること、気合を入れないでもできることがいいんじゃないかなと思います

わたしの場合は、細かい文書仕事や事務処理がそれでした

体が疲れてて、やる気もない、気分最低な日でも、最低限はこなせそう、という仕事がよいです

自分的には頑張ってるつもりじゃなくても、なぜか人に感謝されたり、褒められたりする仕事もいいと思います
(わたしは、人の書類の誤字脱字や齟齬を見つけてあげるとよく感謝されます)

・休みを十分とるべし

ASDであるあなたは、感覚過敏や対人関係の不得意もあり、ほかの人より数倍疲れやすいはずです

ですので、定期的に有給を取得する、極力残業しない、など、メンテナンスが必要になります

休みをとりやすい、定時に帰りやすい、それが雰囲気的に許容されている職場が理想です

文句いってくる人がいても、できれば無視して休みをとりましょう

文句いってくる人の機嫌を伺うより、
あなたの味方になってくれる人、あなたを評価してくれる人のために働きましょう

・愛想笑いすべし

笑うって大事です
大して面白くないことにも、意識的に声をあげて笑いましょう
それだけで、職場の雰囲気がよくなります
楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しい雰囲気になるのです

・雑談すべし

ASDであるあなたは、雑談が苦手なはずです
意味のない会話が苦痛という人も多いはず

しかし、職場における雑談は、業務の一環と肝に銘じましょう
情けは人の為ならず、という諺がありますが、
雑談は人の為ならずです
回り回って雑談があなたの職場での立場を助けてくれます

内容はなんでもいいです
天気や季節の話
相手が家族持ちなら相手の子供の話
週末に出かけた場所や旅行の話
相手の趣味(映画やスポーツ)の話
最近のニュースの話

仕事でのちょっとした失敗談や面白エピソードを共有するのもいいですね

少しだけでも雑談しておくと、ぐっとコミュニケーションが円滑になり、仕事がしやすくなります

自分のプライベートな情報を開示しておくことで、相手はあなたがどんな人間か知ることができ、安心感をもってもらえます

・相手を褒めて感謝すべし

すごい
さすが
しらなかった
ありがとうございます、助かります

などなど、ベタですが、これを言われて気分が悪くなる人はいません
積極的に使っていきましょう

反対に、
ごめんなさい、すみません
など、謝る言葉は、本当に謝罪すべき場面以外では使わない方がいいです

自分を責める気持ちが湧いてきてメンタルヘルス上よくないですし、
ハラスメント気質の人間にこれを言うと、
あ、コイツは下に扱っていいんだ、と舐められる要因になります

・適度に愚痴を言うべし

大前提としてずっとぐちぐちいってるのはダメです

ですが、愚痴も使い方によっては有益です

一つは、自分のメンタルヘルス上、信頼できる人に適度に愚痴をいうことで、心の大爆発を防ぐことができます

もう一つは、大変なことを共有することで、相手と親近感が湧いたり、チームの結束力を強めることができます

最後は、自分の不満や納得いっていないことを対外的にアピールすることで、いいように使われるのを防ぎます

愚痴とハサミは使いよう
用法容量を守ってお使いください

・お菓子を配るべし

これは、誰でもできる職場コミュニケーション術です
おいしいお菓子をくれる人のことはだいたいみんなすきになります

旅行のお土産なんかだと話のタネにもなりますし

・ドタキャンや遅刻をするときは事前連絡すべし

発達障害のひとはおしなべて体調や気分に波があります
すごく調子がいいときもあれば、
もうダメ指先一本動かせない、
というときもあることでしょう

社会人の一番の財産は信用です
ドタキャンや遅刻は厳禁ですが、
発達障害の人間がドタキャンや遅刻を一回もしないのは正直いって不可能です

ですから、ドタキャンや遅刻をしてしまう自分を責めるのではなく、
そんな自分も織り込み済みで生きていきましょう

そして、その場合、最も大切なのは事前連絡です
必ず、できるだけ早く、しかるべき相手に連絡する
どれだけ気まずくても、事前連絡だけは守ってください
なんなら、不調の予兆があるなら、大事をとってさっさと予定をキャンセルしたり、休みをとったりしてください
申し訳ないと思うなら、無理してドタキャンするより、大げさでも早めに休んでください

・見え見えの嘘でもいいから、嘘をつくべし

上の事前連絡とも被りますが、
ドタキャンする際は、嘘でもいいので
体調が悪い、急用ができた、などのそれなりの理由をいってください

ASDのひとは悪い意味で嘘がつけません
嘘も方便
嘘も人間関係を円滑にするための立派な道具です

・自分ができるときは積極的に人を助けるべし

自分が得意なことや、余裕があるときは、無理しない程度に人を助けましょう

困ったときはお互いさま

自分の余裕があるときに人を助けることで、自分が困ったときに助けを求めやすくなりますし、
あなたの職場での評価や影響力も高まります

そうやってあなたの信用の貯金を貯めておけば、
あなたが積極的に休みをとったり定時に帰ったりしても、あなたの信用がなくなることはありません

ただし、あなたがすり減るほどに相手を助ける必要はありません

できないことや余裕がないときは、きっぱりと断りましょう
そして、ためらわずにまわりの人に助けを求めましょう

しんどいときは、気づいてもあえて「やらない」ということも大切です
また、ハラスメント気質の人間にやってあげてばかりいると、都合のいい道具扱いされる危険があるので注意しましょう

わたしはあなたごときに都合よく扱われる存在ではないと、強い心を持ちましょう



以上、ASDライフハック職場編でした


お互い新年度からも潰れない程度に低空飛行で頑張っていきましょう

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