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資金繰り表と私 ーはじまりー

今回はあるツイートの内容を詳しく書いていこうと思います。

資金繰り表を作り始めたきっかけ

きっかけについては私がつらつらと書くよりもこちらを読んで頂く方が綺麗にかつドラマチックに纏まっております。笑
ただ私の言葉でも残しておこうと思います。

①倒産とか経営再建とかのキーワードでググったら何度も出て来た

経営も事業も経理の知識もなかった入社当時の私は、決算書を見たら「財務状況は良くない」事は分かってもどうしたら良いのかは全く分からなかった。
そこで頼ったのは検索エンジン!
何をしたら良いか書いてあるかしら〜こういう時のノウハウ落ちてるかしら〜と、「倒産 回避」とか「経営再建」とか入力して検索してみた。

すると大事な事は沢山出てくるわけで。そして私は出てくる文にいちいち感想を抱くわけです。
例えば

「営業利益が無ければ全てうまく回り出す事はありません。」と出てこれば「いや分かるけどそれが解決出来るなら苦労せん」と思い

「結局のところ売上が立てられないといけません。」と出てこれば「私は営業には出れんのよ」と思い

「赤字事業から撤退する勇気も必要です」と出てこれば「事業ごとの数字把握出来るくらいなら倒産危機に陥らんやろ」と思い

なかなか私の出来そうな対策には出逢えない。結局のところ社長が号令かけてやらなきゃいけない事ばかりだけど、、、社長がもう一度頑張るか!と思ってもらう為に私に出来る事は何なんだ?という問いにはGoogleさんは答えてくれなかった。

でも毎度どのページでも「資金繰り」という言葉は見かける事には気付いてた。

そしてある日こんな一文が目に留まる。
「どんなに赤字の会社も、資金繰りが回れば倒産はしません。逆に黒字の会社も資金繰りが回らなければ倒産します。経営者は必ず資金繰り表を作りましょう」

ほほう。と思った私の検索キーワードはそこから「資金繰り表」になった。

②簿記の知識が無くても作れそうだった

資金繰り表ってどんなものか。ググればすぐに資金繰りの大切さや見方、作り方サイトが沢山出てきた。

「なんだ、家計簿の会社版じゃん!」
すぐに社長にうちって資金繰り表あるんですか?と質問すると、どうやら前任の経理が手書きで作成したものを銀行に出してたからあるんじゃないか?と言う。

探すと確かにあった。
私は手書き面倒くさいわ。同じ項目でExcelにしてみよう。幸いフォーマット等もサイトに落ちてる。
1日でそれらしいものが出来た。

その時の感想が「簿記の知識そう要らんやん。これなら作れるわ〜」だった。

そんな時、銀行からの連絡。(当時は相当心配頂いた倒産懸念企業)

③金融機関に「資金繰り表はありますか?」と聞かれた

銀行の担当者さんは私が入社した事、ズブの素人である事はご存知だった。
丁寧に銀行側から見せて欲しい資料について教えて頂き、その際「資金繰り表はありますか?」と聞かれた。

「あります!」

おお、こないだ調べたばかりのものがもう出番じゃん♪

自信はないけど一応は作った。おかげで銀行にもちゃんと資料揃えて出せた😊✨

資金繰り表の意義に気付いていく


数時間後、私の心は折れる。
銀行担当者から電話。

銀行担当者👨
「御社の残高と少し合わないところがありますが何故でしょうか?」
「来月の見込み支出額は正確な数字ですか?」
「手形の割引をご希望との事ですが具体的に何日でしょうか?」
「3ヶ月先まで作成出来ますか?」

私👩
「すいません。作ってみただけじゃダメなんですね。」
「分かりません。」
「サッパリ分かりません。」
「社長に聞いても大体のことしかわかりません。」
「その欄の数字はテキトーです。」

資金繰り表、形を作ってみるのは難しくなかった気がしたけどなんかすごい重要視されてるし正確さ求められるやん。なんなん。

もっと大事って言っといてよ。。。
倒産とかググってもっと早い段階で出てこいよとか訳のわからないところにイラついてた😂



それから数ヶ月、指摘される事を修正しては再提出を繰り返して、段々と過去分や固定的な支出は正確になっていった。

見た目も自分の会社に合わせて把握しやすいものになって来た。

(この頃の資金の把握とは、資金がショートする時期が分かるという意味。笑)

銀行の粘り強い支援のおかげで、私は資金繰り表の女になったのだと、このnoteを書きながら改めて実感している😊

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