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【漢方】造腟術後、じくじく傷の治りをよくするには

おはようございます。
今日は傷の治りをよくする、漢方のお話。

造腟術後の傷の治りがよくない。
どうにかなりませんか?

外陰部術後、造腟術後、
傷のじくじくがなかなか治らない!という患者さんがよくいます。

タイ(ガモン病院)で造腟術の手術をされた方は、
このセットを持っている方が多いですね。

◆Cogetine軟膏 
抗菌薬です。
成分は、クロラムフェニコール
日本の商品名だと、クロマイ腟錠やクロマイP軟膏

◆MEBO軟膏(茶色のパッケージ)
治療促進のための薬。
ミボー軟膏は、蜜蝋、ごま油、植物ステロールであるβ-シトステロールを配合した軟膏です。
火傷や傷、ニキビを治療します。

特徴
ミボー軟膏は、細菌による影響を抑えながら、水分を皮膚に保持して炎症を鎮めることで傷を治療します。

◆QCジェル 
潤滑油として使用しているかと思います。

ガモンセット

さて、このケアでも良くならない。
or
日本で手術したが、傷の治りをもう少し良くしたい。


選択肢の一つに漢方治療があります。
2つ、一緒に飲む。1日3回。

◆当帰建中湯 (とうき けんちゅうとう)
◆黄耆建中湯(おうぎ けんちゅうとう)

【解説】
◆当帰建中湯
血行(血の流れをよくする)

◆黄耆建中湯
皮膚の栄養を高め肉芽の発生を促進。
化膿(じくじく)を止め、皮膚の諸症状改善に良い。


関口由紀先生は、漢方の名医の1人なのですが、この2つの組み合わせについて教えてくれたのは、関口先生でした。

彼女の漢方の知識を聞くと、
本当にすごいなあと思います。

傷の治りが良くない
出血がある
術後の治癒促進にはこの二つの漢方だ!
なかなかよく効くのよね。

華岡青洲、勉強したでしょ?

関口先生より

華岡青洲勉強したでしょ?
では、何が何だかわからないのですが、

「華岡青洲とこの漢方にはどんな関係が?!」と質問するのは、
忙しい先生に対して、野暮な質問になります。

ここからは自分で勉強!あるのみです。

傷の治りにお悩みの方、漢方試してみてくださいね。


【補足】
世界で初めて全身麻酔下で外科手術を行なった華岡青洲。
華岡青洲が考案した処方が帰耆建中湯。
黄耆建中湯に当帰を加えたもので、血流の改善や傷の治りを良くする効果を認めると言われています。

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