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【タイ視察】Jemma氏からのプレゼント

さて、対談も終盤になり。
IHRIのGender affirming careガイドラインを見せてくれました。

タイのE-GAHT(エストロゲン療法)の第一選択はジェル、第二選択はパッチ、その後に錠剤。
最終手段として注射とのことでした。
女性ホルモン(エストロゲン療法)の注射はup-downが激しくて、
身体やメンタルにとってよくないよね….と言ってました。

Jemma氏は医療従事者ではなく、IHRI研修を受けたスタッフだったのですが、本当に色んなことを知っていました。

え、、、、、、、、、、、、、、、
この本、すごい。。。。。。。。。。。

トランスジェンダーのホルモン療法、ヘルスチェック、ケアについて。
とても丁寧でわかりやすく、実践的なケアが載っており。

日本のトランスジェンダーたちも、タイと同じように
ホルモン療法を自己購入している人がいます。

タイから薬を輸入している人もいます。
このタイの薬のガイドライン、ほしい!

↑私は、わがままなリクエストを彼女にしてみました。すると。

「Dr.真、あげる。」

IHRI ガイドブック
E-GAHT
E-GAHT

サンタさんからプレゼントをもらったこどものように喜び、
本をもらったとき、抱きしめたことは忘れません。

タイのトランスはみんな、薬局で自己購入してホルモン療法しているんだよ。
みんなに適切なホルモンの情報を共有して、みんなが健康でいれたらいいよね。

フラホル(フライングホルモン)を「ダメ!」などというのではなく、
自己購入は危ない!だけを言うのではなく。

たしかに自己購入はリスクや問題もあるのだけれど。

適切なホルモン療法・ホルモン量を伝える。
健康でいるための患者さんへの医療的な教育。
それが大切だと思いました。

日本で自己購入の理由には、「ホルモンの値段が安いから」だったり、「病院が遠すぎてアクセスできない」だったり。
苦渋の決断で自己購入をしている人もいますよね。

*フラホルについて

ジェンダークリニックに通って診断書を摂取してからホルモン療法を開始することを正規ルートと呼びます。一方で、自己判断で診断書なく自己輸入などでホルモンの錠剤を取り寄せ摂取する人たちもいます。フライングホルモン(フラホル)と呼びます。

乙女塾さま ホームページより抜粋



私の残りの人生で、医師として困っている人に何ができるんだろうか。
日本に生まれ、日本で育った。
その恩返しとしては、日本のGender affirming careを改善する、これが後世にできる私ができることならば、今から何ができるだろうか。などと、再度考える機会になりました。

ありがとう、Jemma.
あなたの笑顔忘れません。そして、あなたの影も忘れません。

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