新月下旅舟

歌うための詩を書いてます。 一年前からそうじゃない詩も少し書き始めましたが、詩ってもの…

新月下旅舟

歌うための詩を書いてます。 一年前からそうじゃない詩も少し書き始めましたが、詩ってものが何なのかさえ、今は何もわかっていません。 実は介護で20年の空白があります。 再開してもまだ暗闇の中です。

マガジン

  • 課題(テーマ)の詩

    ある言葉をテーマに詩を書いた作品です

  • 課題(テーマ)副題の物語

    ある言葉を意識しながらも主題にしないで物語風に詩を書いた作品です

最近の記事

私にとって言葉は絵の具であり ピカソや北斎を味わえる 私にとって作品は映画であり 憧れの監督気分にも浸れる でも、どちらでもない 贋作です 本物に憧れる 川面に映る月なんでしょう 風が吹くだけで その姿は消えてしまう

    • 詩『何気ないふり』

      題名(テーマ)『何気ないふり』 とんでもないふりをして、生まれ とんでもないふりをして、愛され とんでもないふりしてる、じぶん 何気ないふりをして、生きて 何気ないふりをして、愛し 何気なくひとりきり、じぶん 死んでいるふりをして、隠れ 死んでいるふりをして、ねむり 死ねなくて食べている、じぶん 何気ないふりこそが、せかい 何気ないふりこそが、人生 何気ないふりのうそ、うざい 何気ないふり、じゃ…ごまかせない わたしの言葉が、噴火する

      • 詩『ハッピーエンド』

        題名(テーマ)『ハッピーエンド』 ここは沼だ 泥沼だ 行き詰まった 人生だ ヌメヌメとした かなしみが まとわりついて 夜の暗闇に 引き込んでゆく ここは沼だ 底無しだ あきらめれば 死ねるのだ ブツブツと沸く さびしさは まるで大鍋 人のやさしさが 煮殺してゆく ここは沼だ その底だ 朝陽さえも 届かない ヘドロの汗に 縛られて わたしは消える それもだれかには ハッピーエンド きっと (あの)二人にも ハッピーエンド

        • 詩『リレー』

          題名『リレー』 ザザザザと紙がやぶれる 日常が裂かれてゆく 血はないが悲鳴はあがる だれの声か分からない 死神が手招きすれば 駆け寄ってあまえたくなる ぬくもりが命のさけび ゆすってよ、うでをつかんで なんどでもボクはたたかう ここにある世界がすべて 手をつなぐそれだけでいい 笑い声がリレーする

        私にとって言葉は絵の具であり ピカソや北斎を味わえる 私にとって作品は映画であり 憧れの監督気分にも浸れる でも、どちらでもない 贋作です 本物に憧れる 川面に映る月なんでしょう 風が吹くだけで その姿は消えてしまう

        マガジン

        • 課題(テーマ)の詩
          2本
        • 課題(テーマ)副題の物語
          0本

        記事

          詩『ママ』

          題名『ママ』 あったかくって きもちいい ママのスカート もぐりこみ うとうとねむった ひるさがり やわらかくって きもちいい ママのおっぱい ぼくのもの パパにはぜったい やらないぞ でっかいせなかは いいにおい ママのおんぶは せかいいち みんなをみおろし いいきもち こもりうたって なつかしい ママのおうたは ねむくなる ほっぺにチューして みぎひだり

          詩『ママ』

          詩『ふわり』

          題名『ふわり』 ふわり ふわり 飛んでいる ふわり ふわり チョウのよう ひだまりのなかを やさしさの粉をまいて ふわり ふわり 見えるけど ふわり ふわり いのちがけ かなしみのあめも 避けながら飛んでゆくの ふわり ふわり おだやかに ふわり ふわり かがやいて ふわり ふわり 見ているよ ふわり ふわり ぼくがいる

          詩『ふわり』

          私は自信のある気に入った自作品は昔から誰かに見せた事がない。今もそう。 たぶん、悪い批評が怖いんだと思う。 これからはしばらく、ある言葉の課題の回答のような作品を中心に投稿したいと思います。 詩としては酷いものもありますが、いつか振り返ると、私の成長が見えてることを願ってます。

          私は自信のある気に入った自作品は昔から誰かに見せた事がない。今もそう。 たぶん、悪い批評が怖いんだと思う。 これからはしばらく、ある言葉の課題の回答のような作品を中心に投稿したいと思います。 詩としては酷いものもありますが、いつか振り返ると、私の成長が見えてることを願ってます。

          詩『他人という山』

          題名『他人という山』 山を見上げれば途方もなく高い まるで天国のごとく遥か遠く その頂上をあきらめたくなるもの しかし、登りだすと 意外にたどり着くのも 山の頂上だ 山に近づけばその迫力もすごい それは存在だけで圧倒をする 我が小ささを蔑みたくなるんだ しかし、登らないと 本当の偉大さにも 気づけないものだ

          詩『他人という山』

          作詞『親不孝ぶるーす』

          題名『親不孝ぶるーす』 [1番] 親に逆らい 怒らせ泣かせ 孝行できない 不肖の子 あんたをきらいな わけじゃない 愛してるのに 腹が立つ いつか故郷に にしきを飾り おれを誇りと 言わせたい ぼぼぼぼぼーん ぼぼぼぼぼーん 今はまだ バカと恥の二刀流 親不孝ぶるーす [2番] 夢を語れば 笑われそうで 自信もないのに 捨てれない あんたはただしい いつもだよ それでも引かれぬ 意地がある いつかすっげぇー ビッグになって 家を建てたい 親のため ぼぼぼぼぼーん ぼぼ

          作詞『親不孝ぶるーす』

          詩『はんぶんこ』

          題名『はんぶんこ』 インコのかあさん死にました たぬきのかあさん亡くなった ドジョウのかあさん逝きました 王さまのかあさん御隠れに? 晴れの日、雨の日、あるように ふつうにあふれる訃報でも ひとごとだったらその場だけ 泣いたらすっきりしちゃうのに あのねぇ、そのねぇ、 わかるかなぁ、 だまって笑顔で聞いている あなたのそんざいそのものが わたしの命の…はんぶんこ だれもが出会ってまたわかれ だれでも最後はひとりきり だれかがだれにも必要で だれかじゃつらくて、 「おか

          詩『はんぶんこ』

          プロフィール?

           自己紹介?   正直、これからどうしたいのか迷っています。  私は三年前に脳出血で死にかけた。  今も半身に強い麻痺があります。    20年近く要介護5の母の介護を続けていましたが亡くなりました。  最近は一周忌の法要もあり精神は崩壊していました。  半身の麻痺で自分の歩行さえフラフラする身体で両親の介護を一人で続けていたのですが、母はそれをかわいそうに思い、死んで私を解放してくれたのかもしれません。  創作活動は介護が大変でその間はほぼ書いていませんでした。  

          プロフィール?

          作詞『涙の水割り』

           yuki ゆきさんという方が書いた作詞でタイトルが「涙の水割り」という作品を補作詞という形で別の作品として書かせてもらいました。出来るだけ原作詞の言葉や雰囲気をそのまま残して書いたつもりです。誰かが一生懸命書いた作品を作り直すのは申し訳ないとも思ったのですが、それだけ原作詞の中に物語を感じて素晴らしいと思ったからです。補作詞を許して下さり掲載も許可して下さったyuki ゆきさんには心より感謝しています。ありがとうございました。 題名『涙の水割り』 原作詞、yuki ゆき

          作詞『涙の水割り』

          作詞『アンチヒーロー』

          TBSの日曜劇場「アンチヒーロー」を見た翌朝になんとなく口ずさんだのでメモするつもりが数分で最後までスラスラ書いちゃったので。 題名『アンチヒーロー』 [1番] 彼はうつむき ニヤリと笑う 「その証言に間違いないですね」 手練手管で やりたい放題 違法も気にせず 我が道をゆく アンチヒーロー ナゼだ どうして どういうことだ 殺人者さえ 無罪にしちゃう アンチヒーロー そして これから 何したいんだ 僕らは彼から 目が離せない [2番] 犬を抱きしめ 電話をかける か

          作詞『アンチヒーロー』

          詩『ひきこもり(呼吸)』

          詩『ひきこもり(呼吸)』 息を吸う、息を吐く 肺をふくらます、お腹をふくらます 意識すると、ぎこちない 生きるため、呼吸する なのにいい加減、ほったらかしていた あたりまえは、無いのにさ 恋をして、旅もして みんな働いて、未来にゆめを見る バリリ破いて、捨てた過去 熱が出る、咳をする そして気づくんだ、命のそのもろさ ぎゅっと握る、この奇跡 息を吸う、息を吐く 鏡にゃあさましく、ブザマな死にそこない だけど今日も、生きてたい 親の恩、他人(ひと)の恩 まるでハリネ

          詩『ひきこもり(呼吸)』

          詩『わく』

          詩『わく』 僕らはいつも枠のなか ルールという枠のなか まるで九点の問題みたい 勝手に手足を縛ってる みんなと違う、そのことに 若い頃は、恐れてた みんなと違う、ことこそが 自分の魅力、だったんだ 僕らはいつも枠のなか 人の目という枠のなか それでもひょいと出てみれば 新たな世界があるだけさ

          詩『わく』

          詩『最後の欲求』

          詩『最後の欲求』 人が最後に欲しがるものは? 行き着くのは 富と名声かなぁ 私なら人気が欲しい あいつは金だね 名声も欲しがりそう 最後に残る欲望は きっと食欲だわ パンよ 日本人ならおむすびとか 元気なら 肉だと思うけど 最後の最後は 水よ! ウイスキーかもよ 俺は お酒に一票 最後って 夢じゃないかしら 現実的に病気なら 麻酔薬だったりして 思い出よ 面影よ 親や家族よ バカじゃないの 愛に 決まってる 愛こそ、すべてよ 人が最後に欲しがるものは

          詩『最後の欲求』