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ぜんそくの思い出

小学生の頃、ぜんそくの発作で
よく入院しました。
病院によって、入院期間が違いがあり、
一番お世話になった
横須賀共済病院にぜんそく発作で
入院となると、短くて一週間 長いと三週間
入院になります。
ところか、横須賀共済病院が受け入れてもらえないときは、横浜南共済病院に入院する事が多く、こちらは入院期間が短くて三日、長いと一週間くらいでした。
なんで、こんなに違うか?
僕には理由はわかりませんでしたか、
子供としては早く家に帰りたいので
横浜南共済病院に入院したかったです。

しかし、僕の主治医は横須賀共済病院の
小児科広瀬先生でしたので、ベッドがあれば、間違いなく横須賀共済病院に入院となりました。
主治医の広瀬先生は、僕が発作をおこして横須賀共済病院にいくと、非番であつても、夜中であっても、病院に来てくれて診察してくれました。なので僕にとっては今でも、
「広瀬」という姓は特別です。公私にわたり、広瀬さんというお名前にに接する度に、もしかして、広瀬先生のご一族様ではないか?と、訊ける状況であれば聞いてしまいます。
同じぜんそくの子供が、母親に向かつて「なんで、こんな身体に産んだの」と、言っているのを、僕も僕のお母さんも、度々聞いていました。
しかし、僕はそんな事とても言えなかった。その理由には、広瀬先生がお母さんに「何時でも病院に連れてきて良いから、しっかりしなさい」と言われているのを聞いていたし、ふすまの向こうで、僕の寝息を聞き耳たてていた、お父さん、お母さんを知っているから。
苦しいのは僕だけど、辛いのは僕だけじやない、と感じていました。

今も変わらないかもしれませんが、近所の開業医は救急時には全く診てくれません。電話出ませんし、自宅を兼ねてる開業医に、お母さんが僕の発作に困り、いくら呼びかけても出てきてくれた事はありません。
病院に電話して、救急の当直医が内科か小児科であれば診てくれますが、小児科医が当直はまずありません、内科の先生のぜんそく対処は、静脈注射と点滴が多いので、僕のような子供には、決定的な処置にならない事が多いので、病院の小児科外来時間までなんとかガマンするしかない事もありました。
ですから、広瀬先生のお言葉が、どんなに
心強かったか、ありがたかったか、
自分で自分の病弱を責めても、親を責めるなんてできませんでした。

しかし、この性格や考え方は、なんでも
自分で背負い込むという厄介な僕を作る原体験になっているのでもあります。


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