新馬先生の津々浦々
記事一覧
スプリンターズステークス、新馬先生はこう見る
プロローグ先週の日曜日、布団で寝ぼけ眼の中、
backnumberの「水平線」を聞いていたら、
背中を強く蹴られた。
誰に蹴られたかすぐに分かった。
暴れっぷりはさながら、本家に負けず劣らず。
「痛いよ」
と言うと、彼女は
「ごめんね」
と軽く返して、ニヤッと笑った。
小学校2年生になった彼女のキックは思いのほか、
背中をジーンと刺激し、
なぜだか、そんなところに彼女の成長を感じた週末の朝。
我
宝塚記念、新馬先生はこう見る〜光と闇〜
プロローグ若い頃、
僕は財布の中にコンドームを潜ませていた。
あ、待って。
ひかないで。
まだもう少し読んで。
僕はその頃からだいぶ年を経て、
やっとその事実をネットでさらけ出せるくらい羞恥心がなくなってきた。
準備は万端なのに、財布の中にい続けたコンドーム、略してサイコンちゃんを結局使った記憶がない。
そして、いつからか僕は財布にあやつを潜ませることをやめたのだ。
そもそも、私はなぜだか財
2023 オークス 新馬先生はこう見る~漂流
プロローグ今、金曜日に「ペンディングトレイン」というTBSのドラマを見ている。
偶然同じ電車に乗り合わせた見ず知らずの乗客68名が突如、未来へのワープに巻き込まれ、電波が通じない上、水も食料もない極限下で懸命に生き、元の世界に戻ろうとする姿を描いた作品だ。
この作品を見ていると、僕は少し前のドラマを思い出す。
20年前に、フジテレビで放送された「ロング・ラブレター〜漂流教室〜」という作品だ。
と
ヴィクトリアマイル2023 新馬先生はこう見る~陰日向
プロローグ初めて夏目漱石の文章を読んだのは、
確か小学校の高学年だった気がする。
国語の授業で、これが漱石か、意外に読みやすいなと偉そうに思っていた。
その小説は「坊ちゃん」だった。
教科書の内容が案外面白かったので、僕は初めて文庫本を買った。
旧仮名づかいの難しさはあったもの、清が死んだあと、坊ちゃんと同じ墓に入りたいという最後には目頭が熱くなったものだ。
年をとって、僕は坊ちゃんのように無