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応用して問題を解ける喜びを

 下の子どもが中学受験の勉強をしています。
 6月ぐらいの時点では、これからの伸び次第で可能性はゼロではないという感じで、少し夏期講習とか集中特訓的なこともやらせてみましたが、本人にそこまでの気持ちがなく、どちらかと言えば母親の意向を受けてやっている感じで、本人的にはそこそこ勉強していたつもりのようですが、まだまだ基礎力が足りず、応用する力はなく、そこに志望校別対策的な講座を当て込めても、ちょっと上滑りしているかなと言う感じです。
 実際、先日の模試の結果が返ってきて、夏に他の受験生にむしろ抜かされている状態なので、ちょっとリカバリーは難しいだろうなと思います。
 このへん、僕はもともと、中学受験は選ばれし者の戦いであって、積極的に参戦することにはどうかと思っていたのですが、周囲の雰囲気もあり、母親と子供が受験したいということだったので、6年になってからはそれなりに資本投下して後押ししてきました。
 ここからは、やみくもに尻を叩いてもあまり意味がないように思うので、どうやってこれまで頑張ってきた成果を形にするかですね。もちろん、受験の結果に表れるのが良いのでしょうが、現実的には厳しい。
 文章をちゃんと読んでいないところ、字の汚さゆえや四捨五入の甘さのゆえに計算ミスを繰り返しているところ、短い記述の解答の締め方、といったところは、汎用性の高い基礎力なので、そこは受験勉強にかこつけて、少しでも身に着けていってもらう、そこの成果が少しでも見えれば、知識やこれまでの演習のスキルを「つなぐ」ことができて得点につながる、そこの、何と言いますか「応用して問題を解く喜び」みたいなのが感じられていないと思いますので、そこを感じ取ることができるまで、後押ししていきたいと思います。
 ただ、今の時代、自分の好きでもないことに時間を費やすのは、勿体ないし、長期的戦略としてはどうかなと思うんですよね。確かにどこに向かうにも基礎的な力は必要なんで、そこをおろそかにしてもらっては困るのですが、そこから先は、自分の強みを活かした道に進み、そこで強みをさらに磨いた人が、長期的に人生を前向きに切り拓いていく力を手に入れる。
 子どもにとって、「ふるい」はこれから先、どんどんハードルが上がっていきますし、そこで最後までトップであり続けても、好きなことを見出していなければ楽しくないし、それだと走っている時に体力をどんどん消耗するだけで、一方で、ふるいの過程ではそこそこのところを通ってきた人でも、好きを仕事にしている人は走れば走るほど充電されるので、人生は逓増していく。このへんは、個人的な思いも強いのですが、子どもには好きなことを見出し、そこに基礎力の必要性を感じてもらい、逓増する人生を歩んでもらいたいとは思います。
 
 
 

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