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失敗点をすべて解説!きれいなかためプリンの作り方

すが入らない、きれいなプリンを作るコツは
ただひたすらに温度を管理すること。
それに尽きる。

レシピがX(twiter)でバズりました!

見てくださった方、ありがとうございます!
このnoteでは、作り方のポイントを詳しく解説しています。

卵白余りますが、卵白消費できる濃厚チョコレートケーキレシピも近日更新します!

はじめに


プリンが大好きなすべての人へ。

まずはサムネイルを見てほしい。
おうちでこんなプリンが作れるとしたら?

> いやいや。どうせ難しいんでしょ。
> 無理無理。

そう思われるかもしれません。


しかし、
自分も以前はこんなプリンを作っていました。

すが入っているのを全力で誤魔化してます

。。。
実に残念な感じです。

長い間お菓子を作ってきましたが、
プリン作りに関しては
自分自身、数多くの失敗をしてきました。

何度も何度も試作を繰り返し、
年間100回ほど作ったことも。。。

そして、たどり着いた真理があります。
それは

きれいなプリンは
温度管理が出来れば作れる。


ということ。

プリン作りが難しいのはすべて
卵の固まる性質の問題です。

卵は非常にデリケートなんです。

ちょっとでも扱いを間違えると
すぐに固まってしまいます。

逆に言うと、

「扱いさえ間違えなければ大丈夫」

ということです。

そのために

失敗ポイントを徹底的に全部潰しました。
それはもう徹底的に。

・・・。
そうすると膨大な情報量になってしまいました笑

ひとつひとつは難しくないんですが
徹底的に潰すとなると
ポイントは多くなっています。

そこで今回は、
重要なポイントを3つに絞って解説します。

このnoteを読めば、
おいしくてきれいな
かためのプリンを
作れるようになります。


絶対においしいプリンを作れるようになるんだ!

という覚悟で見てみてください。


失敗ポイントを徹底的に潰す内容は
後半部分に小見出しで書き出しています。


一度だけでも、
ひととおり目を通すことをおすすめします。

と言いますか、

きれいなプリンを作りたい人は
飛ばし読みしてもいいので

絶対に最後まで見てください!

一度、すべてを見通すことが大事なのです。


覚悟はいいでしょうか?
では、早速見ていきましょう。




1番重要なこと


はじめに1番重要なことを書いておきます。

お菓子作りは
心と時間に余裕があるときにすること!



どちらかが欠けても絶対に失敗します。

特に心に余裕がないときは
出来上がったものがおいしくない!

そんなときは、まず
おいしいものをお店で買って食べましょう。


次に時間ですが、
・カラメルと生地作りに30分
・焼くのに30分から1時間
合計で最低でも1時間以上はかかります。

特に焼くときに余裕がないと
絶対に失敗します。

慣れるまでは
しっかりと時間に余裕のあるときに
おいしいプリンのことだけ考えて
作るようにしましょう。

作り方の概要

作り方はホームページと
YouTubeで詳しく説明しています。

まずは全体像を把握しましょう。

材料 プリンカップ5つ分

カラメル
砂糖 40g〜50g
水 15g

プリン生地
卵黄 3個分
全卵 2個分
グラニュー糖 65g
牛乳 275g
バニラエッセンス

工程

0.材料準備、オーブンの予熱(150℃)
1.カラメルをつくる
2.牛乳を温める 60℃〜80℃まで
3.プリン生地をつくる 60℃付近
4.オーブンで、湯せんで焼く 
 140〜150〜160℃、20〜25分
5.粗熱をとってから冷蔵庫で冷やす
6.型から外す


重要な失敗ポイント3つ

1. カラメルがうまく作れない

・なるべくガス火で
IHは火力不足や温度ムラができやすいです。
(フチが熱くならないのも難しいところ)
IHで作る場合は焦げやすいことを
意識しておきましょう。

・水を少量加える
部分的に焦げるのを防ぐことができます。
量はそこまで重要では無いですが
多いと時間がかかります。

・小さい泡だて器を使う
同じく、混ぜながら焦がすことで
部分的に焦げるのを防ぐことができます。
これを使い始めて失敗減りました!

無印良品の小さい泡だて器
意外とあるとすごく役に立つのでおすすめ

・余熱で火が通る
カラメルは火を止めても焦げ進んでしまいます。
好きな焦がし具合を色で覚えて
手前で止めるようにしましょう


2. プリンが上手に焼けない

すが入る。固まらない。

どちらもですが、
温度管理ができていないことが原因です。

・牛乳の温める温度 60℃~80℃まで
・プリン生地を焼く前の温度 60℃程度
・オーブンでの焼く温度と時間

この3つが重要です。

特にオーブンは
家庭によって異なるので重要です。

固まっていないプリンは
加熱して固めることができますが、

すが入ってしまうと元には戻りません。

はじめのうちは慎重に焼きましょう。

150℃24分を目安に、
固まっていなければ4分程度延長していきます。

その都度、取り出して
ゆすって固まっているかを確認しましょう。
内部まで焼けていれば
表面が動くことはありません。

長いときは30分以上、1時間程度かかります
必ず取り出して確認
固まっていれば取り出す、固まってなければ焼く

はじめは慎重にいきたいですが、
あまり温度が低すぎると
時間がかかりすぎる、やわらかすぎる
といった状態になるので注意です。


慣れてきたら
20分〜30分で焼き上げるのを目安に
温度と時間を見直しましょう。


3. 型から外せない

・きちんと冷蔵庫で冷やす
焼きたては生地が落ち着いていないので、
型から外したときに崩れやすいです。
必ず一度冷蔵庫で冷やしましょう。

・カラメルをきちんと溶かす
カラメルが溶けていないと
ナイフを入れて型から外すときに
ギザギザになってしまいます。
お湯で3分以上つけて溶かしましょう。
それでも溶けていない場合は
つける時間を長くしましょう。


重要ポイントは以上です。


以下は
徹底的に失敗ポイントをつぶすためのメモです。

ご一読をおすすめします。


使用する器具を揃えましょう

器具が違うと、すべてが変わるといっても過言ではありません。なるべく揃えましょう。

しかし、同じものを揃えられないこともあると思います。

その場合は
違う器具を使っていることを意識して、
自分なりの方法を確立してください。

特に重要な器具 3つ

1. 温度計

放射熱温度計ですが、普通の温度計で大丈夫。

一度だけでも温度を測れば
湯気の立ち具合で
だいたい温度がわかるようになります。
(湯気がたちはじめると60℃)

2. 小さい泡だて器

なにかと便利な小さい泡だて器

カラメルを作るときに便利。
牛乳を温めるときにも使います。
これは無印良品のものです。

3. プリンカップ

イワキのプリンカップ 100mLのサイズ

イワキのガラスの耐熱容器を使っています。

焼き慣れているというのもありますが、
なによりも

ガラス製のプリンカップは
焼いてる途中で「すが入ってないか」
を確認できる

という点が優れています。

アルミ製のものや陶器性のものもありますが
火の通り具合が違ってきます。

カップが違う場合は、
焼く時の温度と時間を注意して
調節してください。

揃えておきたい器具

目の細かいこし器

プリン生地を焼く前に
ダマや泡を取り除くのに使います。

目が大きいとすり抜けてしまうので
細かいものがおすすめです。

カラメルを作るための小鍋

カラメルはIHよりも
ガス火の方が作りやすいです。
なので、直火にかけれるタイプがおすすめ。

カラメルを入れた後、鍋に残りますが
そのまま牛乳を温める用に使うと
少し濃いめの色のプリンになるので
見た目と味が良くなります。

その他の器具

泡だて器
ゴムベラ
ボウル
湯せん用のバット
ペティナイフ

オーブンが鬼門

絶対に家庭ごとに違う機種を使っているので、
ここが一番の難関です。

機種によって温度ムラがあるため、
設定温度と焼く時間はまちまちになります。

コツをつかむまでは、低めの温度で長時間やってみるのがおすすめです。

ただし、
低すぎるといつまでたっても固まりません。

最低でも140℃まで、
低めにするときは
長丁場を覚悟しておいてください。

時間と心の余裕が大事です。



工程ごとの失敗ポイント

ここからは
工程ごとの失敗ポイントをまとめていきます。

0.準備

・材料の準備

計量をしっかりすること。

卵や牛乳は、
冷蔵庫から出したてと常温では
温度が違うので注意です。

・オーブンを予熱しておく

生地が出来るとすぐに焼きたいので、
オーブンは予熱しておきましょう。

予熱、焼く温度は140℃から160℃。

170℃を超えると時間は短縮されますが、
焼きすぎで「す」が入りやすく
終点見極めるのが難しくなります。

カラメルはあらかじめ
作っておいても大丈夫なので、
その場合は2の牛乳を温める工程の前に
予熱を始めましょう。

1. カラメルをつくる

・カラメルが焦げる

加熱ムラがあると焦げます。
必ず水を入れて、
小さい泡だて器で混ぜましょう。

あと、カラメルは火を止めても焦げ進みます。
欲しい焦がし具合の一歩手前で止めましょう。

・カラメルが焦げない

一度焦がしすぎると、この症状に陥ります。
100℃以上が測れる温度計があれば、
温度を測りながら焦がすのがおすすめです。

・カラメルを入れすぎる

カラメルを欲張ると
型から外すときに後悔します。

5カップで砂糖40g分、
多くても砂糖50gまでにしましょう。
追いカラメルがおすすめ。

入れすぎ注意

2. 牛乳を温める

・牛乳が吹きこぼれる

牛乳は加熱するとたんぱく質の膜ができるため、
ほっておくと急に沸騰します。
(なんど吹きこぼしたことか。。。)

対策は鍋から離れないことです。
目を離すと絶対に吹きこぼれます。

カラメルを焦がすときに使用した
小さい泡だて器でゆっくり混ぜるのを
おすすめします。

泡立てないようにゆっくり混ぜながら加熱しましょう

3. プリン生地をつくる

・グラニュー糖を入れると卵が固まる

砂糖で卵のたんぱく質が凝固します。
グラニュー糖は2回に分けて入れるか、
入れたらすぐにすり混ぜましょう。

きちんとグラニュー糖の
つぶつぶ感がなくなるまで混ぜること。

フチにダマができやすいので注意

・牛乳が熱すぎると卵が固まる

温めた牛乳が熱すぎると卵が固まります。
プリン生地は温かいままオーブンで焼きたいので、ジレンマになるところです。

牛乳を温めすぎないようにして、
ゆっくりと流し入れながら
泡だて器で混ぜましょう。

・牛乳が冷たすぎるとプリンが固まらない

逆に、牛乳を温め足りないと
オーブンで焼いたときに
フチと中で温度差ができてしまいます。
表面は固まっているのに
中は固まらないといった状態に。
必ず、牛乳は十分な温度に温めましょう。

・卵の白身がダマになる

白身が十分にほぐれていないとダマになります。
しっかり混ぜて、それでも残る場合は
漉し器でこすと取り除けます。

・生地が泡立つ

牛乳を混ぜ合わせると泡立ってしまいます。
そのまま型に流し入れると
表面が泡のままで食感が悪くなります。
漉し器でこしてから型に流し入れましょう。

こすのは手間ですが、このひと手間が大事

4. オーブンで焼く

・湯せんのお湯が多いとダメ

お湯と空気では温度の伝わり方が違います。

このレシピでは、湯煎のお湯の量は
型のカラメルの高さの部分まで
としています。

・焼きプリンになる

型に入れてそのまま焼くと
表面が乾燥して焼きプリンになります。
これはこれで美味しいのですが、
シルパットやクッキングシート、
アルミホイルなどで
フタをして焼くことをおすすめします。

わが家はシルパットでフタしてます

・全てフタをすると温度が高くなりすぎる

バットごとふたをしてしまうと
内部の温度が上がりすぎて
すが入ってしまいます。

すこしすかしておきましょう。

このスキマが大事

・難所 オーブンのムラがある

再びですが、
機種によって温度と時間が必ず異なります。

ちょうどいい温度と時間を探るのが
一番のポイントになります。

はじめてのときは、低い温度で焼きましょう。

焼き上がりは絶対に放置してはいけません。

少し手前の時間から焼け具合を確認すると
絶対に失敗しません。

・焼き上がりの時間が来ても固まっていない

慎重になりすぎると生じます。
あと、オーブンのクセでも焼けてないプリンができることがあります。

必ず、型を揺らしてみて確認しましょう。

焼けていれば、表面が動きません。
内部が焼けていない時は中心部だけが
プルプル動きます。

その場合は焼けているものは取り出してから
4分ずつぐらい延長して微調整しましょう。

ゆすって確認。焼けていれば取り出す

5. 冷蔵庫で冷やす

特にありませんが、
型から外す場合は
必ず冷蔵庫で冷やしましょう。

・冷蔵庫で凍ってしまう

うっかりやってしまうミスですが、
冷気の当たるところに置いていると
冷蔵庫でも凍ってしまいます。
凍るとプリンが崩れて
修復は不可能になってしまいます。
おいしさは変わらないので
型に入れたまま食べましょう。

6. 型から外す

・崩れてしまう

焼いたときに固まっていない、
冷蔵庫で冷やしきれていないことが原因です。
型にいれたまま、おいしくいただきましょう。

・カラメルが溶けていない

型から外す前に
しっかりとカラメルを溶かしましょう。

弱火~中火のお湯で3分程度がおすすめ。

寒い時期、プリンが冷えている場合は
もう少し長くしましょう。

・ナイフが上手く入らない 最後の関門

最後の難所です。
よく自分も失敗します。。
油断せずにがんばりましょう!

ナイフの薄さが重要です!

先の細いペティナイフや
小さいパレットナイフを使いましょう。

型のフチに沿わせるのがポイントです。

ナイフのスピードは
早すぎず、遅すぎず

しっかりと沿わせてナイフを入れて
型から外しましょう。


以上です。



文字だけ見るとポイントが多いのですが、
これを1つずつクリアすることで
おいしいプリンが作れるようになります。


ぜひチャレンジしてみてください!




おわりに

おつかれさまです。
大ボリュームの内容を最後まで見ていただき、
ほんとにありがとうございました!

> ぜんぜん簡単じゃないじゃん!笑

そう思われたのではないでしょうか。

そうなんです。

きれいなプリンを作るのって
思ってるよりも意外と難しいんです。

だからみんな失敗しているんです。

だからこそ全体像を知って、
心と時間に余裕を持って
気を引き締めて作ることが大事なんです。



「プリンをきれいに作れる」

難しさをわかっている人にとって
これは一種のステータスです。

それはお菓子作りの自信につながります。


さらには
まわりのプリン好きなひとたちから
羨望の眼差しを向けられること間違いなしです。


このnoteには
自分が作るときに気を付けているポイントを
ほぼすべて書き出したつもりです。

もしこのnoteを見て、
まだ失敗するところがあれば教えてください。

すぐに反映します!
絶対に二度と失敗させません!


みなさまの生活に
おいしいプリンが加わることで
より豊かな暮らしになることを
心から応援しています。



みんなでおいしいプリンを食べよう!


あとがき

おうちでお菓子を作り続けて15年ぐらい。

おうちで作るお菓子作りの失敗は
大体やり尽くしてきた自信があります笑


今回のnoteは
自分がもしレシピ本を買うなら、
このくらいは書いておいて欲しい!
という熱量で書いてみました。


他にも
絶対にきれいにするショートケーキのナッペ編
絶対に穴があかないシフォンケーキ編
絶対に膨らむシュー生地編
などなど

続編があるかもです。。。


内容濃かったなーと感じましたら
いいねして頂けると嬉しいです!

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