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【小説】、あなたに片想い

 拝啓 あなたへ。そう、あなたへ。

 突然の手紙、すみません。
また手紙の内容も突拍子もないことであることを、先に謝っておきます。すみません。


 私事なのですが、ずっと片想いしている人がいます。どう気持ちを伝えればいいのかも分からず時間だけが過ぎていくもどかしさに耐えかねて、あなたなら良いアドバイスをくれるのではないかと便箋を手に取った次第です。


 その人と出会ったのはもうニ年以上も前になります。知り合いから紹介されたその人を一目見て、綺麗だな、と素直に思いました。その人の態度はどこまでも素っ気ないものでしたが、その深みのある姿は余計に私を惹かれさせました。

 それからというもの、度々休日をその人と過ごしました。過ごすと言っても、毎度こちらが一方的に予定を立てて、その人を誘っていました。その人はいつも、私の見たい表情を見せてはくれませんでしたが、いつ誘っても必ずそばにきて、いつまでも、日が暮れるまで私のそばにいてくれました。

 当時の私には、それだけで十分でした。それだけで楽しかった。


 でも、日を追うごとにその人への気持ちは高まるばかりで、日々の生活の中でもその人のことが忘れられなくなっていきました。これが比喩でもなんでもなく片想いであると気付いたのもその頃です。

 その人の笑顔が、そのままの表情が見てみたい。

 

 
 好きだ。

 
 

 直接その人にそう言ったことは今までありません。でも、その人に話しかけること自体が僕にとって最大の愛情表現であり、好きだ、という気持ちそのものでした。

 でも今では、話しかける度に胸が締めつけられます。決して言葉を返してくれないその人は、いつも何を考えているのか分からないから。もしかしたら、何も考えていないのかもしれない。私なんてどうでもいいのかもしれない。でも、その海みたいな、どこまでも深くて、綺麗で、怖いその人がどうしようもなく好きなのです。やっぱり、直接気持ちを伝えることにします。




好きだ。

大好きだ。そう、あなたが。

これから一生、一緒にいたい。何も言葉を返してくれなくてもいい。僕があなたをあなたに合うように彩れるまで、一緒にいて欲しい。


恋愛相談を、ラブレターに代えて。

敬具
                     みざ










あとがき。

こんにちはこんばんは、みざです。なんとか14日に間に合わせました。褒めてください( ̄ー ̄)ドヤ
本当は全然別の小説を投稿する予定だったんですが、見通しを立てていくうちに全然短編じゃなくてむしろ長編なことに気付いたのでそっちはまた後日。

月曜日っていうのは本当に憂鬱極まりないですねぇ。高校行きたくねぇ〜〜。ずっと小説書いてたいよぉ〜〜〜。
と、天才なみざはここで世紀の大発明。そっか、高校で書けばいいんだ!!どうせ授業つまんないし、板書してるフリして小説書こ!!
こんなひょんなことでちょっとだけ嫌な気持ちが減ったり、ね。


それにしても、この小説の主人公は誰に片想いしているんでしょうかねぇ。
タイトルの読点がそれを教えてくれていたりして。

それではみなさん、良い一日、良い夜を〜。


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