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猫短歌:好きな時間

きみが寝るテーブルの端で遠慮して豆から淹れた珈琲を飲む/銀猫
きみがねるてーぶるのはしでえんりょしてまめからいれたこーひーをのむ

 次女猫、御年もうすぐ16歳のお昼寝の定位置はテーブルの上で、わたしの定位置のすぐ横にお昼寝ベッドを置いています。

 パートナーとわたしは、コーヒーを豆から淹れて飲むことを日課としています。ミル付きコーヒーメーカーは彼女の寝床の近くにありますが、豆を挽く音などまったく気にならないようで、すーすー寝息を立てます。

 次女猫は、以前はツンデレにもならない、敢えて言うなら「ツンツン」だったのですが、きょうだい3猫を見送ったからか、すっかり年を取ったからか、わたしにべったりくっついて甘えるようになりました。

 元気とはいえ15歳ですし、持病もあります。いつまでもこの時間が続かないことはわかっているので、共に過ごす時間を大切にしています。そんな毎日の中のひとときを短歌にしました。

 なお、この短歌は、雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載されている穂村弘さんの「短歌ください」コーナーの不採用作(一部修正)です😊

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