見出し画像

質問の本体ではなく、自分で考えた解決策を質問してしまう現象に名前をつけたい

2021/4/8 追記

XY問題というらしいです。ありがとうございます!

それはどのような現象か 

 お疲れさまです、はくあです。掲題の件について説明させてください。

 え〜、他人から情報を得る手段として「質問」がありますよね。便利なのでわたしもよく使っています。しかし、よい質問は意外と難しいもので、ときには質問者と回答者の間ですれ違いが発生してしまいます。たとえば、以下のようなやり取りを考えてみましょう。

Q: すみません、どこかにハンマーないですか?
A:  ハンマー? あったかもしれないけど……。どこだろうなあ。そもそもなんでハンマー探してるの? 
Q: いや、給湯室の床からモグラが顔を出してたので、叩いて倒そうと思って。
A: モグラ!? それは先に言ってほしかったなあ。業者呼んだほうがいいんじゃない?

 よくわからない小話で恐縮ですが、今回名前をつけたいのは、上に見られるような「質問の本体ではなく、自分で考えた解決策を質問してしまう現象」です。

 本来は「給湯室の床からモグラが顔を出していたんですけど、どうすればいいですか? 」と質問したほうが問題がはっきりするところを、「モグラといえばハンマーだろう」と先に質問者の側で解決策を決め打ちしてしまっているので、回答者からすると質問がいささか唐突に感じられます。
 する側/される側どちらの立場でも、このような質問に心当たりがある人は多いのではないでしょうか。個人的には、プログラミングについての質問で発生しがちな気がしています(エラーログを一部だけ切り取って質問してしまうなど)。

 ところで、このような質問はしばしばすれ違いの原因になりますが、絶対悪というわけではないと思います。これが発生する原因には

①自分が解決策を検討していて、何も考えずにただ質問しているわけではないことを相手に伝えたい
②質問をなるべく短く切り詰めたい(前提をすべて説明するとコミュニケーションコストが高まってしまう)

などの、質問者の妥当な心理があることが多いからです。

命名したい

 さて、この現象はわりと普遍的なものに思えますが、何か名前はついていないんでしょうか。わたしは昔インターネットのどこかで見かけたような気がするんですが、覚えていません。いい名前を思いついた人がいたら教えて下さい。

 既存の言葉で比較的近いものとしては「手段の目的化」がありますが、適用できる範囲が広すぎて掲題の状況にぴったりハマるわけではないかなと思っています。

 友人の間でこの現象の名前を募集したとき、いちばん好評だったのは「バッタ質問」です。「話が急に飛ぶから」というしごく単純な理由からきているんですが、絶妙な温度感がいいと思っています。マナー講師が「社会人としてゼッタイNGな「バッタ質問」とは? 」みたいな記事を書いてそう。

何かいい名前を思いついた方がいたらよろしくお願いします。では失礼します。サバクトビバッタ、かわいいですね。

画像1


 




ください(お金を)