ENTPを面白く思う理由に迫る~準備編~

 ENTPって面白い。
 これに気付いたのはここ半年くらいのことだろうか。再びMBTIに触れてみてその奥深さを知り、周りの人間を勝手に推測し始めた辺りで、ふと気づいたのだ。
 私が面白いと思う人間、大体ENTPだな、と。

 以前からたまに見ているYouTubeチャンネルに、「ゆる言語学ラジオ」がある。文字通り言語学の二歩手前くらいの内容を分かりやすく教えてくれるチャンネルだ。水野さんと堀元さんの二人がメインパーソナリティで、言語オタクである水野さんが堀元さんに対し言語の持つ面白さを紹介していく。
 大体いつも、水野さんの発言に堀元さんが「そんな訳無いでしょ」と突っかかり、水野さんが「じゃあこれ分かりますか?」という問いを立てるところからスタートし、段々と堀元さん(そして視聴者)は言葉の持つ奥深さ、そこに規則性を見出す言語学の面白さに気付かされるという展開になるのだが、これが中々面白い。
 内容自体も興味深いのだが、たまに出てくる堀元さんの例えや思考回路がアカデミックな教養人なことを感じさせて面白いのだ。悪口ですらもユーモラス。生憎パッとは例が思い付かないが、とりあえず一本動画を見てみて欲しい。
 言語学自体の興味深さもさることながら、堀元さんという人間に対しての興味深さもあって不定期に視聴していたのだが、この前、水野さんが「ビジュアルシンカー」という本について語っていた回で、堀元さんがご自身のMBTIをENTPだと発言していた。
 番組内では堀元さんが討論者の特徴を紹介し、堀元さんそのものじゃん、と一笑い起きていたのだが、私は別の意味で納得してしまった。
 だから興味深かったのかと。

 私はVTuberもそれなりに見る。特に「にじさんじ」に所属している方々の配信を見ることが多い。
 150名程活動されている中で、私が見ているのはほんの一部の方々で、その中心に居るのがとある一人のVTuberなのだが、その人物もまあよく頭も口も回り屁理屈で人間を言い負かしては痛い目を見たり謎の配信トラブルに見舞われたりと、非常に面白い存在だ。
 そして以前、「にじさんじ」所属の方々のMBTIを分かる範囲でまとめてらした方が居て、その方のシートによると、私が一番見ているVTuberもENTPであった。ついでにその人物の周りに居る面白いなと感じた人もENTPだった。
 またか。

 ところ変わって職場の上司の話。
 最初の頃は割と反目し合っていたのだが、最近ではわだかまりも解けてお互いにあの本があの漫画がなんてことを言い合えるくらいの関係性になった。
 雪解けの最中からこの上司に対してずっと、「この人面白いなあ」という感想を抱き続けてきた。別に人間的にはそんなに好きではないが、面白さでいったら今身近に居る人間の中では一、二を争うくらい面白い。
 最初反目し合っていた時期はESTPか? とも思っていたが、最近では考えを改めた。というのも、感覚機能を使っているにしてはあまりにも連想ゲーム的に思考が飛躍していくきらいがあるし、体調を崩すときはいつも突然である。余談だが、私のよく見ているVTuberも、自分は健康だと言い張っておきながら突然体調を崩す。
 内向直感の強い私からしてみればまだまだだが、先を見据えて動く力も無い訳ではない。何より謎の逆張りが多い。
 以上の観点から、上司のMBTIをENTPと推測し直してみた。
 するとここで新たな(個人的な)問題が生じる。
 いや、ENTPに興味持ちすぎじゃないか? 

 身の回りに居る「おもしれー人間」は他にも居て、大体皆ENTPである。
 ENTPを全員面白いと思う訳ではないが、面白いと思った人間は大体ENTP。ここまでくると恐ろしい。
 ここで「すごい偶然ですねー」で終わる私ではない。理由を探りたい。探りたいが、私は自分の趣味嗜好に対してかなり無頓着である。今自分が何を感じているかというのを把握するのがとことん苦手で、後から振り返って「そういえばあの時……」と反芻している最中に後から怒りを覚えたり喜びを得たりということが多い。
 更に言えば、怒りや悲しみといった感情は不快なので排除すべく分析を試みるが、喜びや高揚感に対しては分析しては薄まってしまうと意図して避ける傾向がある。分析は破壊行為であると語っている人が居たが、これ程腑に落ちる言葉もない。
 故に何故ENTPがこれ程までに私を魅了するか、探った先に突然興味を失くしそうで些か恐怖を感じないでもないが……、知的好奇心には逆らえない。より理解が深まって一層研究対象として愛せるようになるかもしれない。どう転んでもまあ、面白そうではある。
 ということで早速分析といきたいところだが、とんでもない文字数になってしまいそうな気がするので、分析編はまた次回にしようと思う。これで次回の記事がたった三行だったらどうしよう。

 とにもかくにも、次回、分析編でお会いしましょう。

分析編


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