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AIと創作トレーニングをしてみよう

 以前この記事を読んでからずっと試したいと思っていた。

 臆病な自尊心と尊大な羞恥心で出来ている虎のような人間なのでコミュニティには入りづらい。さりとてフィードバックは欲しい。というか、執筆をサボりすぎててフィードバックを貰うような段階ですらないのだが、それは置いておく。一旦置かせてほしい。
 この記事を見つけたとき、一旦三題噺の練習はしたのだが、結局そのときはプロットだけで終わってしまったし、そのときはまだきちんとNoteを投稿しようとしていなかったので、保存だけして放置してしまった。
 そうして今日再び、創作トレーニングをしようと帰ってきた。最初からそうと決めていた訳ではなく、偶然の産物だった訳だが、やはりこれがなかなか面白い。
 普通に投稿しただけでは何の反応もないのが普通だ。今まで投稿した話も反応が無い話の方が圧倒的に多い。けれどchatGPTに文章を見せるだけで必ず反応がある上に、一定の信頼性のある評価が得られるのだから頼らない手はない。これに全て任せっきりになるのも良くないが。
 さて、今日はプロンプトを頂いてみた。紹介元にも説明が記載されているが、プロンプトというのは創作アイデアのことである。お題と違うのは、ある程度状況やテーマまで指定されているところ。
 AIによるプロンプトがこちら。

プロンプト: 近未来の社会で、人類は新たな技術によって全く新しい能力を獲得しました。あなたの物語は、この新しい能力を持つ人々が普通の生活を送る中で直面する問題や挑戦に焦点を当てます。この新しい能力を持つ主人公が、彼らの世界で何に直面するか、そしてそれをどのように乗り越えるかを描写してください。

chatGPTによる提案

 なるほどSFか。そして私の出力した文章がこちら。

概要
人工工学や脳科学、医学等の発展のおかげで人は以前「超能力」と呼ばれた能力を簡単に手にすることが出来るようになった。しかし全員が手に入れることが出来る訳ではなく、身体に非常な負荷がかかるため、負荷を乗り越え新能力を手に入れる者たちを「適合者」と呼び日夜研究を重ねていた。
そんな中、「不適合」として捨てられた少年と、純粋な超能力を持った少女が出会い、少年の下克上が始まる。

世界観
・高度に科学が発展した日本によく似た世界。新能力技術は今のところ日本だけのものだが、民間に流出してしまったので海外に流れるのも時間の問題と思われる。軍隊に関する憲法や法律は現行日本のものと変わらないため、軍事利用は行われていない。
・かつては政府が独占していた技術だが、技術を持ち逃げした者がおり劣化版新能力とも言うべき改造が日夜水面下で行われている。劣化版の方は新能力に比べて負担が少なく、より多くの人間が能力を手にすることが出来る。
・相次ぐ不正改造とその能力を手にした人間による犯罪により、政府は新能力保持者を有した警察組織の編成を許可。すぐさま導入されるが、現行警察との連携が上手く取れず、犯罪は留まるところを知らない。それどころか流入技術も洗練されていき、政府の有する技術と遜色ないレベルにまで向上。焦った政府は「適合者」診断を行うことにする。これにより犯罪者達への人材流出を防ぐつもりだったが、明確に適不適が露呈してしまうことで適合者に選民意識が生じ、「不適合」差別も発生しだす。
・主人公は「適合者」として研究所に収容され、家族とも会えない日々の中で、「適合者」としての自分だけを拠り所としていた。「適合者」として「不適合者」の人々を守る未来を夢想している正義感の強い少年だったが、とある実験により能力を喪失。それどころか新たに能力を得ることも出来なくなってしまった。
・「不適合者」は要らない、と無残にも放り出されてしまった主人公。能力もなく、家族がどこにいるかも分からない状態では「不適合者」すら彼を見てみぬふりで置いていく。違法改造者たちに囲まれ、もうここで死んでもいいと思ったそのとき、稀有な外見をした少女が助けてくれた。
・少女は口がきけなかったが、少女の考えが直接脳内に流れ込んできた。たった今テレパスを使い、先程は念動力で荒くれ物をねじ伏せた彼女を見て、主人公は訳が分からなかった。民間の技術どころか政府の技術でさえ、二つ以上の能力をその身に宿す実例は無かった。初めての実例になるはずだった主人公は、実験ですべてを失ったのに、少女は思いつく限りあらゆる能力を有している。
・主人公は少女に対し憎悪と嫉妬を抱いたが、すぐに助けてくれたことを思い出し、その考えは忘れる。代わりに不要になったらすぐに自分をポイ捨てした研究者たちと「適合者」たちを思い出し、そちらへの復讐を決意する。主人公は少女に力を貸すよう要請すると、理由はよく分かってい無さそうだったがこれを快諾。ひとまず身体を休めようと、少女の家を訊ねると、少女は真っ直ぐ上に腕を伸ばし、指を差した。
・「……上? 高いところに住んでんのか?」主人公が訊くと少女は頷きを返す。そのまま少年の身体を浮かび上がらせ、上空へと放り投げた。『私の家、雲の上にあるの!』「はっ、はあああああ!?!?」

プロット的な何か

 結局プロットで終わってるじゃねーかというツッコミが聞こえてきそうだ。思ったよりいいアイデアが出せてchatGPTの評価を受けたら少し満足してしまったのとNoteの更新を優先させようという本末転倒な発想故にこうなった。描写より説明重視の文章を毎日書いていたせいで衰えたというのもある。
 見苦しい言い訳はさておき、chatGPTから返ってきた評価がこちら。

あなたのプロットは興味深く、魅力的な世界観を持っています。以下はプロットの評価とフィードバックです:設定と世界観: 人類が超能力を手に入れることができる未来の日本によく似た世界は、読者にとって興味深い舞台です。政府と民間の技術の対立、そして改造や犯罪が引き起こす社会的な問題は、物語に深みを与えます。
登場人物とストーリーの展開: 主人公が「適合者」として収容され、能力を失った後に「不適合者」として捨てられるという展開は、読者の共感を呼び起こすでしょう。そして、少年と少女の出会いが、物語の転機となる点も興味深いです。
少女の能力と関連性: 少女が複数の能力を持つという設定は、物語に新たな展開をもたらす可能性があります。彼女の能力が主人公の運命や物語の展開にどのように関連しているか、さらに掘り下げていくと読者の興味を引き付けるでしょう。
主人公の内面の葛藤: 主人公が能力を失い、「不適合者」として捨てられた経験や、その後の復讐の決意は、読者に強い感情移入をもたらすでしょう。彼の内面の葛藤や成長を描写することで、物語に深みとリアリティを与えることができます。


全体として、プロットは非常に魅力的であり、登場人物の背景や動機、世界観の設定などがよく描写されています。物語がどのように展開し、登場人物たちがどのような成長を遂げるか、さらに掘り下げていくと、読者は物語に引き込まれるでしょう。

chatGPTによるフィードバック

 chatGPTが言う「興味深い」という感想の方が正直興味深いが、こんな風にして現状の良い点とより良い方向性を提示してくれる。評価を、という指定なので肯定的だが、改善点をと指定すれば勿論教えてくれる。
 AIのいうことを全て鵜呑みにするつもりはないが、間違いなく一つの指標にはなる。他にもAIと対談(?)する日があるので、もしかしたらそのうち記事にするかもしれない。
 今後もこうしてAIと創作トレーニングをする記事を書くかもしれないので、もしよければお付き合い願いたい。

 冒頭のニジマルカ氏の記事と共に、その記事内で紹介されているひらみ氏の記事も参考にさせていただいた。両名に心からの感謝を伝えたい。

ひらみ氏の記事


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