いとのこ

INTJの創作家。色んな人と話してみたい。 面白いと思ったものごと、自分の考えについて…

いとのこ

INTJの創作家。色んな人と話してみたい。 面白いと思ったものごと、自分の考えについて気ままに記述していきます。 文章のお仕事募集中です。何でも書けます。任せてください。

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  • 自分語り

    MBTI関係なく自分の話したいことを話した記事です。

  • 創作物まとめ

    小説やSSをまとめたものです。

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  • 考察

    本を読んだり話を聞いたりして考えたこと。

  • MBTI関連

    MBTIの知見を元に、INTJである自分が感じたことや考えたことをまとめています。

最近の記事

たまには形から入ってみよう

 あまり人の言葉ばかり借りて得意気に、ふんぞり返って講釈を垂れるのもそろそろ申し訳なくなってきたので、たまには自分が発見したことでも語ってみようかと思う。  と言っても、もう既に誰かに提唱されている気はする。それでも自分で見つけたのだから、後発でも語る価値があると信じている。  今日語ることというのは、物事の続け方である。  と言っても心構えとか習慣のつくり方とかそういうことではない。私が語るのはもっと俗っぽいことだ。  私の継続の方法。それは形から入ることである。  形か

    • 小説「或る夫婦の話」 第二話

      第一話→https://note.com/siltikl/n/n6702c6376582  結局、昨日はあれから女に問い詰められることは無かった。いつも通り入浴をし、夕飯を食べ、他愛ない話をして眠った。一人で眠る時間が、男にとって唯一心安らぐ時だった。  朝、男が起きると女はもう居なかった。メモと共に朝食が用意されていた。男は身を縮こませながら朝食を摂ると、のろのろと身支度をし、 「行ってきます……」  半分溜息と化した挨拶をして家を出た。  家から離れる男の足取りは、相変

      • 「華氏451度」を通して考える、本が語ることとは

        「華氏451度」という作品はご存知だろうか。  レイ・ブラッドベリによる著作で、舞台は近未来のディストピア。どこの家庭にもテレビが埋め込まれた壁が複数枚あり、一緒に暮らす家族よりもテレビを眺めて暮らしている。本は人心を惑わすとしてありとあらゆる本が禁制品となり、「消火士」たるファイアマンは本を焼き払う「昇火士」に実態を変えた。皆が皆画一化された意見しか言わず、少しでも「普通」から外れた人間は異端の目で見られ、警戒される。そしてそんな世界は卵の薄皮のような平和に包まれていて、す

        • 達成感なんてなくていい

          「達成感」という言葉がある。  文字通り何かを達成した、成し遂げたときに得られる喜びや満足感といった感情のことだ。  一般的には何かに挑戦する気持ちを養うためには、達成感を伴う成功体験が必要だと言われている。  過去の人生を振り返ってみて、私はこの達成感というものに疑問を持っている。  例えば、何か作品や記事を書き上げたとする。何度か推敲を挟んだり挟まなかったりして投稿する。一瞬の解放感の後、明日は何を書くか、次の題材は何にするか考え始める。考えている最中に、投稿した作品や

        たまには形から入ってみよう

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        記事

          厳しさの裏に隠れた本質、そして愛情~「20代で身につけるべき『本当の教養』を教えよう」~

           優しい嘘で誤魔化されることと、厳しい現実を突きつけられること、どちらがお好みだろうか。  或いは、どれだけ出来ていなくても小さなことを見つけて褒めてくれることと、出来ていないことに対し正面から「出来ていない」と指摘し、改善点を提案されること、どちらの境遇に立ちたいだろうか。  人それぞれ、状況にもよるだろうから、回答にはきっとばらつきが出るだろう。  しかしもし、貴方がどれだけ厳しい言葉でもいいから金言、箴言が欲しいとお望みなら、こちらの本は如何だろうか。 「20代で身に

          厳しさの裏に隠れた本質、そして愛情~「20代で身につけるべき『本当の教養』を教えよう」~

          INTJの文章を見て思ったことと、文章を書く理由の考察

           INTJと孤独は、切っても切り離せないものだと思う。  かくいう私も孤独に付きまとわれているうちの一人だ。  生活していて、何か人と違うと思うことがある。笑いのツボが人とずれていたり、問題への対処の仕方が違ったり、人が楽しまないことに楽しみを見出したり、その反対のことも起きたり。  珍しく親切心を発揮して物を教えても変な顔をされ煙たがられたり、これまた珍しく、失敗した人に対してフォローをしようと、「こういう考えがあってやったんだよね!」と明るく言ってみたところ、「ごめんそこ

          INTJの文章を見て思ったことと、文章を書く理由の考察

          食わず嫌いの本はありますか?

           最近読んでいた本は千田琢哉氏の「20代で身につけるべき『本当の教養』を教えよう」という本だ。  この本の感想はまた後日記述するとして、この本の最後の方に、「人生を変えたいと思ったならば、学生時代食わず嫌いだった本を読め」と記載されていた。本嫌いだった著者がとある本と運命の本と出会い、それから貪るように本を読み始め、文筆家になるに至ったという実体験を元にした言葉のようだった。  この話を見て驚いた。  誰に言われるでもなく、自分で似たようなことをやっていたからだ。 苦手だっ

          食わず嫌いの本はありますか?

          朝の時間の攻略法~執筆編~

           朝の方が作業効率が良い。  方々で言われている事だが、私は常々疑問に思っていた。というのも、私があまり朝が得意ではないからだ。体は起きていても頭は暫く眠ったままで、ちっとも働こうとしない。ようやっと覚醒してきたかという頃には大体出勤時間である。  それでも朝執筆をしてみようと思い色々試してみたが、やはり中々上手くいかない。やはり私と朝は相性が悪いのか。寝起きで作業なんて無理なのか。そう思って諦めかけたが、ふと「やり方が違うのではないか」と思い至り、備忘録として文字に起こして

          朝の時間の攻略法~執筆編~

          小説「或る夫婦の話」

           二週間程前のことだ。とある男女が結婚した。  男の上司と女の親が知人同士で、縁あって知り合った二人だ。所謂お見合い結婚というやつである。  二人とも適齢期になっても異性の影が見えないからと、それぞれを案じた周囲の人間が画策した見合いだった。元々乗り気ではなかった男だが、女と出会って態度を一変させた。  パステルカラーが蔓延る中で、女は目の覚めるような紺色のスーツを着こなし、颯爽と登場した。直前まで世話人たる上司にネクタイが曲がっているだの、裾が見えているだの、様々指摘されて

          小説「或る夫婦の話」

          冷めた私の熱い指南書~「覚悟の磨き方」~

           吉田松陰という人物をご存知だろうか。  私が語るべくもないだろう。かの有名な「松下村塾」を開いた人だ。教育にあたった年月は僅か1年あまりだったが、その後の日本を率いる傑物を何人も輩出している。清く立派な性格をしていたと同時に、どこか向こう見ずなところもあったらしく、世界を知るべくあの黒船に乗り込もうとして捕まり、投獄された先で囚人たちと学問をしていたという逸話もある。  そんな師の生き様やお言葉を記した本は数多く存在する。その中の一冊を今回は紹介しようと思う。 「覚悟の磨

          冷めた私の熱い指南書~「覚悟の磨き方」~

          努力って楽しいよね?

           努力という言葉、皆さんはお好きだろうか?  私は別に好きでも嫌いでもない。興味が無いとも言う。ただ、何かを頑張ることは好きだ。  以前、努力が楽しくてたまらなくなる状態にする方法みたいな動画を見た。努力=辛くて苦しいという思い込みを変化させるという動画も見たことがある。  正直な話、なんで一々こんなことを言うのか、意味が分からない。だって元々努力って楽しいものだろう?  そう思っていたのだが、実は私の方が少数派なんじゃないかという気がしてきた。なので今日は、私の思う努力とい

          努力って楽しいよね?

          学校についての考察~あのシステムにも実は意味があったのではないか~

           突然だが、学校という場所は好きだろうか。  勝手な憶測だが、問われた半分くらいの人は嫌いだと答えそうだと思っている。勿論(と言っていいか分からないが)私も学校は好きではなかった。  学校で嫌だったことは山ほど語れるし、嫌だった体験談はそこら中に転がっている。だが、学校の有用だったかもしれないシステムについては、あまり触れられていないように思う。これもまた認知バイアスの仕業で、そういう風に感じるだけかもしれない。  そこで今回は、本から得た情報を元に、学校における理に適ってい

          学校についての考察~あのシステムにも実は意味があったのではないか~

          優柔不断なINTJ(私)の話

           INTJの特徴を見ていると「決断力がある」「即断即決」みたいな言葉が並んでいることがある。  私はこれらの特徴を大いなる嘘だと思って過ごしていた。他のINTJの方々にとってはわからないが、少なくとも私には当て嵌まらない事柄だ。  私は自他共に認める優柔不断だ。食事に行けばいつまで経ってもメニューが決まらないし、買い物に行けば一時間くらい悩んでいる。決まったものだけ買おうと思って行っても、結局買うものが増えるだけという謎の現象が発生する。  だから私は優柔不断だと思って生きて

          優柔不断なINTJ(私)の話

          あらゆる創作の悩みを解決する……かもしれない本のご紹介~「物語のつくり方」~

          「クリエイティブ」というのは、実は案外論理的なものだったりする。  勿論発想力が肝要な部分もあるだろう。だが発想力だけでは曲は書けないし、刺繍も出来ない。音楽コードとコード進行だったり、ステッチの刺し方だったりを知らないまま、むやみやたらに始めたところで、形に出来るのはごくわずかな天才だけだろう。  こと小説においても同じである。だというのに、自分も含めて何故か発想力とか想像力の方に目がいきがちなのは何故だろう。  個人的な考えで申し訳ないが、一つ理由を挙げるとすれば「最初か

          あらゆる創作の悩みを解決する……かもしれない本のご紹介~「物語のつくり方」~

          「自分と親友になろう」「自分を愛そう」って言うのやめませんか

           タイトルに全てを込めたのでこれ以上言うことが無い。  ……と言うのは半分だけ本当。今回は表題の思考になった経緯について話していきたいと思う。  事の起こりはAudibleで自己肯定感を高める方法について書かれた本を視聴していたときのことだ。  以前Noteの記事にした通り、私は自己肯定感という言葉はあまり好きではないというか、自分の中で一定の答えは出してある。それでもやはり「鋼の自己肯定感」なんて言われると気になってしまうので聴講した。  いついかなるときも自分を受け入れ

          「自分と親友になろう」「自分を愛そう」って言うのやめませんか

          ファンタジー小説「タイトル未定」

           初めて魔導書に出会ったのは、まだ両親が生きていた頃のことだ。  両親は色んな土地を飛び回って貴重な品や珍しい品を集め、好事家に売りつけて生計を立てていた。たまに自分が気に入ったものや買い手がつかなかったものは手元に残した。家はいつもよくわからない物品で一杯だった。  一度旅に出ると帰ってくるまでの時間はまちまちで、次の日に帰ってくることもあれば、暦が一周しても帰ってこないこともあった。ただ、いつも家に居ないことを気にしてか、帰ってくると暫くの間旅には行かず、オレと一緒に過ご

          ファンタジー小説「タイトル未定」