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自分に自信が持てない時

「「自分に自信が持てなくて」という人に限って、他人の話に耳を貸そうとしません。それは自信が持てないという自分を過信しているからです。人はついつい自分を信じすぎます。他人を疑うという気持ちも自分を信じてる証拠の表われ。」(みうらじゅん『さよなら私』角川文庫)

毎年、秋冬にウツ期が来る。どうやっても来る。すると、自分の判断に異常に自信がなくなり、朝起きて「何を着るか」「朝食は何を作るか」から始まって、夜になるまでほとんど全てのことを自分に「ダメ出し」をしながらやらなければいけなくなる。効率が悪すぎるし、すごく辛い。「自分に自信が持てない」って、なんて苦しいんだろう。

けれども、みうらじゅんさんの言葉を読んで、私は気がついた。「自分に自信が持てない」時は、「私は何をやってもうまくいかないに決まっている」という自分の感覚を過信しているのだ。私は「信じる力がなくなってしまった」と思っていたのだけど、そうではなかった。「信じる力」そのものはあったのだ。

私はずっと「自分を過信してきた」のだ。

だから、必要なことは、「もっと自分を信じる」ことではない。むしろ逆で、「自分の感覚を信じすぎない」ことだ。

(ここからは、信仰の話になります)


そして、自分の感覚が「もうダメだ。何をやってもどうせダメに決まってる…お祈りもダメだ。今まで、どんなに祈っても、祈りの言葉を変えてみても、辛い時はどうにもならなかった…」と攻撃してきたら、「でも、それ、あなたの感覚だよね?」と言い返してみることだ。

そして「自分の感覚」よりも「神の愛」を信じて、それに導かれることを願い、祈る。そして、沈黙して待つ。
すると、時間がかかる場合もあるけど、変化が始まる。


(追記)
私は長年「躁鬱ぎみ」ですが、ウツに陥っている時も、薬を飲まずに、どうにか日常生活は送れています。(あまりにも辛い時は市販のサプリを飲み、「上がってきた」と感じたら飲むのをやめるようにしています)。辛い時期はかなり辛く感じますが、軽い方だと思います。
双極性障害が疑われる人は、重い場合は命にかかわることもありますので、やはり専門医に相談していただきたいと思います。

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