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百畳敷洞窟の氷筍(2024年2月11日記)

先週の七条大滝の撮影後に家で次の撮影候補地どこにしようと思って千歳市近辺で何かないか検索してたら、百畳敷洞窟の氷筍っていうのが近年有名になったらしくて凄そうだったから行ってみることにした。
土曜日は夜勤明けで夜型の睡眠時間になってたから、昼に寝て夜中1時前に起きて2時半くらいに家を出た。

百畳敷洞窟も支笏湖近辺ではあるけど家からは70㎞近くかかるから久々にちょっと遠出。
新月で月明りも無いし早く行く必要はない気もしたけど、平日の間ずっと楽しみにしてたから無駄に早く着いて薄明るくなるまで駐車場というか路肩で1時間くらい待ってた。

6時前にちょっと明るくなってきたから出発。雪山を2㎞くらい歩いて6時半くらいに洞窟に着いた。


想像してたよりも凄くてめちゃくちゃ撮りがいありそうでワクワクする。
まずは入り口付近からとりあえず撮ってみた。

入り口側と洞窟奥側でだいぶ明暗差がある。


洞窟奥から入り口側を向いて撮影。
すごい神秘的。

氷のタケノコっていう感じには全然感じなかった。


この辺りぎっしり詰まって圧倒される。

充分綺麗だと思ったけどまだまだ上がありそうな気がする。


上からの氷柱と下からの氷筍のバランスの良い所でちょっと無重力感のある風景を狙ってみた。

完成ではないけどヒントになりそうな気はした。


何かずっと見られてるような気がしてたけど、ここの氷筍を仏像のように感じてたからかもしれない。一つ一つに意思があって魂宿ってるように見えた。


家からちょっと遠いから今回で撮り切るつもりだったけど、なかなか正解に辿り着けない感があって見上げたり見下ろしたり色々撮ってた。


しばらく撮ってたら急に明るくなってきて氷の透明感が一気に増した。
洞窟の入り口に近いところだけ光が当たるみたい。

ずっと曇ってたから光はちょっと諦めてたけど光があたれば段違いにきれいになる。
やっぱり光が答えだったか…。急にここの撮り方が分かってきた気がした。


青空が見えてきたから氷筍に青色を透かして撮影。
ここの氷に光が当たってくれればいいんだけど太陽近くの雲がかかり続けてたまにしか光が差さない。

でも洞窟の形状と奥の山的にもしかしたらずっと晴天でも一日中光当たんない氷筍かも。
待つ時間がもったいないから奥のうっすら光が当たってる所に移動。


光の当たった氷だけかなり際立つ。
でやっぱり洞窟内に光が当たる時間は相当短いことが分かった。

太陽が奥の山と洞窟入口の上部まで移動する間しか光が差すチャンスはなさそう。
今回の感じだと多めに見積もって8時半から9時くらいまでかな。
9時になると洞窟入口付近の氷筍までしか光が届かなくなる。

でも今回その間に別格の写真が数枚撮れて、風景写真出版のフォトコンテスト用のストックが2枚撮れた。来てよかった…。


これに近い構図で手前の氷筍に眩しいほどの光が差した時に撮った。
あの時間がもっと続けばな…。
来週気温がすごい上がるらしいから次の休みは期待できなさそうだけどまた撮りにきたくなった。

今日は冷えすぎて洞窟の天井にびっしりフロストフラワーができてるほどで条件は最高だった。


一度光の当たった氷筍を見てしまうともう日影のでは撮りようがない気がしてきたけど帰る前に一応洞窟奥から撮っておいた。

手前の二つの氷筍が2体の人形というか双子の子供に見えてきて、他の氷筍も全部千と千尋のカオナシみたいに見えてきた。こっち見てる気がする…。


洞窟いっぱいにひしめく無数のカオナシ。
これ全てに太陽の光が当たればめちゃくちゃきれいだろうな…。

ちょっと不気味だけど神秘的で洞窟奥からの光景もよかった。
ただ光の変化がないからあんまり色々撮りようがない。
そろそろ帰ろうと思って入り口付近に行こうとしたら話し声が聞こえてきた。

ちょうど入れ違いで9時15分くらいまで独占できてた。
早く来てよかった。
光の差す時間も終わってるし雪も降り出してきたから、ここに来るまでの道中にあった渓流の風景を撮りながらゆっくり帰る。


ここの渓流もすごい良い感じで雪がたっぷり積もってる上に氷柱もしっかりできてた。
降る雪が結構強くて雪も映すことができたけど写真にするとやっぱあんまり目立たない。

シャッター速度を遅くして水を流して写そうと思ったけど、三脚が凍り付いて脚を伸ばせなくなってた。
そんなに冷えてたってことに全然気づいてなかった…。

カメラのバッテリーも残り22%まで減ってて残念だけどもう撮影終了だ。
カメラも氷のように冷たくなってた。その状態で3時間以上電源入れっぱなしでずっと撮ってたからしょうがないかな。
でもEOS5D MarkⅢよりはやっぱりだいぶ電池の持ちは悪そう。

車に帰ったら復活できるようにバッテリーチャージャーは今後持ってくるようにする。


三脚が伸ばせないから諦めて一旦カメラもしまったんだけど手振れ補正で何とかならないかなって思って試してみたら意外といけた。
1/6秒くらいまでなら手持ちでもなんとかなるかも。

手持ちで1/4秒とかがほぼ毎回成功するなら撮影の幅がさらに広がりそう。


撮らずにはいられない雪見だいふく。
綺麗な氷もたくさんあってここの渓流だけを撮りに来てもいいくらいすごかった。

水深がもう少し浅ければ氷に近づけて撮れたんだけど。
スタート地点に戻ると路肩に車が10台くらい並んでた。
帰り道にたくさんすれ違ったからやっぱり結構人気みたい。

でも日曜でも一番いい時間帯までは誰も来ないみたいだからまた来てみたいと思った。


帰り道は支笏湖付近まではずっと雪で千歳市はきれいに晴れてた。
昨日までの天気予報では真逆で、百畳敷洞窟のあたりは晴れで千歳市は曇りってなってたのに。ほんと全然天気予報が当たんない。

来週は月が復活してるはずだからまた七条大滝かな。パンケチャラセナイの滝も様子見に行ってみたい気もする。

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