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2023年夏旅⑭(長野)

8月12日
朝台風7号の情報確認したらだいぶ西寄りの進路予想に変わってた。
昨日までの進路予想では長野の真ん中行きそうだったから場合によっては西か東に移動しようと思ってたけど、ほぼ影響なさそうだから安心した。

ひんやり寒いくらいの中、道路沿いの花を観察して散歩してたら結構変化があってホタルブクロは萎んでしまってるのが多かったけど、トリカブトがたくさん咲き始めてた。


まだこれから青くなるんだろうと思ったけど、念のためグーグルレンズで名前を調べてみたらレイジンソウって花だった。
キンポウゲ科トリカブト属ってことだからトリカブトの仲間ではあるっぽい。
ソバナも相変わらずきれいだったけどよく見ると萎みかけて元気がなくなってるのが増えてきた。花もそろそろ入れ替わる時期かな。

白樺湖のすずらんの湯に温泉入りに行って、ローソンに買い物に行ったら見たことないくらいのレジ待ちの行列ができてた。
どこもすごい人出で全国から集結してるみたいにほんと人が多かった。
暑いからやっぱ皆高原に来るよな…。

明日からも多いのかと思うとローソンに行くの気が引けるけど他に買うところないし、しょうがないか。
レジ待ちで20分以上かかった。アイスは半分溶けてしまってた。
この状況でガリガリ君買う勇者はさすがにいなさそうだった。


昼は涼しい蓼科に帰ってまたゆっくり花を観賞してた。
同じ花ばっか見てるけどなんかどんどん愛着湧いてくる。
萎んでいく花を見ると少し寂しくもなる。


8月13日
4時に目が覚めたけど雲海はなさそうだからゆっくり朝食済ませて、7時前くらいから散歩してトキンの岩まで歩いてみた。


途中で霧が流れてきて光芒になってすごいきれいだった。
この草むらに花が咲いてれば最高だったけど、そう都合よくは咲いてなかった。
でもめちゃくちゃ爽やか。


トキンの岩のてっぺん付近にきたらギリギリ雲海の上に出てる感じで、マツムシソウも咲いてた。

山を流れる雲がきれいでしばらく眺めてた。


車までの帰り道も道路脇にずっと色んな花が咲いてて気持ちのいい散歩ができた。

サワギクって花みたいで、少し前はちょっとしか見かけなかったのに今はたくさん咲いてメインみたいになってる。季節の移り変わりだ。


6月の下旬に志賀高原で見たキバナヤマオダマキが蓼科では今頃咲いてる。相変わらず色が存在感薄いからよく見ながら歩いてないと気付かない。
よく見ると結構あちこち咲いてた。

11時くらいに温泉と食料買いに白樺湖に行って昼過ぎにまた戻ってきた。
ローソンは昨日よりだいぶ少なくて今回は7分くらいの待ち時間で買えた。

今日は昼から雨予報だからさすがにどこも落ち着いてた。


昼からは朝散歩した所とは別の草むらで花鑑賞。
ここがお気に入りの場所でいろんな花が咲いてて野花の展覧会を見てるみたいで楽しい。


ずっと眺めてるとどこから撮れば一番いいか花が教えてくれてるような気分になる時がある。
この写真を撮った時はちょうどそんな感じで、何気ない景色だけどすごく気に入った。
ソバナがほんといい風情出してる。


8月14日
今日はちょっと佐久市まで下りて小説を買いに行った。
佐久市に向かう途中まで暖房を入れるくらいちょっと寒かった。

台風は直接は影響なさそうだけど明日は雨が降る時間が長そうだから2冊買って車の中でも暇つぶしができるようにしておく。
でも最近は集中力が長続きしないからよほど面白くないとなかなか読み進めれない。
面白過ぎてもあっという間に読み終わってもったいないけど。


8月15日
台風の影響か朝起きてもそんなに寒くなくて、風は強いけどちょうどいいくらいの涼しさだった。
散歩してたらなんか不思議な色合いをしたソバナがいたから急いでカメラをとりに戻った。


雨で花びらが水分を含んで背景の色が透けて見える状態になってた。
サンカヨウでは有名だけどソバナでもこんな光景見れるとは思ってなかった。


花が元気なうちはこうはならないけど、枯れ行く花の最後に見せる美かな。ガラスで出来てるような繊細な感じ。

ソバナほんといい花だな…。


反対側の草むらを何気なく見てたらお菓子のようなキノコがたくさん生えてた。
何回も散歩で通ってる道なのに今日初めて気づいた。

頭も可愛いけど胴体の黒くて細い線みたいなのもアニメのキャラクターみたいで可愛かった。


ホタルブクロは今日もきれいで色鮮やか。
毎日同じところを散歩して同じ花達を見てるとすごい愛着湧いてきてこの姿を残したいって気持ちになる。

台風が接近中ってこともあってさすがに白樺湖も休日の割には少なめで落ち着いてた。
雨が降ったり青空広がったり台風近い時の独特の空模様の一日だった。


8月16日
一日曇りか雨だろうと思ったけど意外に朝日だけは見れて木々を赤く染めてた。
でも雲海とかは無いし、寒いから寝袋から眺めてただけだった。

今日は白樺湖の温泉付近でも肌寒くて日ごとに少しずつ秋が近づくというか夏の終わりを実感してる。

平地に下りればまだまだ暑いんだろうけど、8月に入ってからほとんど高地にいるから冷房もほとんど使うことなく逆にちょっと寒いくらい。

小説の読書もあんまりはかどらずにスマホのゲームと漫画ばっかり読んで目が疲れる。ようやくお盆休みも終わりだから次晴れた日に八ヶ岳登ってみる。


8月17日
今朝も日の出時間あたりだけやけに晴れてめちゃくちゃ爽やかだった。


明日は一応晴れマークついてるから明日八ヶ岳登る。
赤岳山頂には山荘があるっぽくて、幻滅したくないから赤岳には登らず硫黄岳までにしとくつもり。

昼に白樺湖に温泉入りに行ったついでに桜平って駐車場で車中泊するか迷ったけど、やっぱり居心地のいい大河原峠近くで早めに寝て23時くらいに起きて向かうことにした。


8月18日
23時にセットしてた目覚ましの10分くらい前に目が覚めた。
自然に目が覚めたけど眠気はかなり強くて準備に時間がかかった。

桜平駐車場(中)って所から登るのが普通っぽいから夜中運転してたけど、唐沢鉱泉・桜平分岐って所から先はナビに道が出てなかった。
駐車場マークだけはあるんだけど。

そこの分岐から砂利道で結構荒れてて、桜平駐車場(下)って所から500mくらい進んだところで引き戻した。

万一車にダメージいって旅が続けられない事態になったら最悪過ぎるからもう八ヶ岳は諦めようかなってちょっと思ったけど、せっかく来たから桜平駐車場(下)に停めてそこから登ることにした。

片道3㎞くらい伸びるけど元々の予定が今日は13㎞くらいしか歩かないし、6㎞足しても19㎞なら余裕なはず。
結局1時26分から登り始めて硫黄岳山頂に到着したのは4時12分だった。


朝日方向に巨大な山脈が見えててどこの山だろって思ってたら岩山っぽい雲だった。

写真を撮った時にはだいぶ雲らしくなってしまってたけど、最初見た時はほんとに山だと思ったくらいだった。


南方向。
これから向かう横岳と奥に八ヶ岳の主峰赤岳が見える。
でも赤岳山頂にはでかい山荘あって行く気になれないから横岳まで。

ほんと信州の山はどこまでも山荘だらけで自分には合わない…。


硫黄岳山頂は広くて全方位見渡せる石のたくさんある山だった。

奥の雲海がきれいで、どこから見ればいいのかウロウロする。


西側の雲海。

雲海の下は諏訪市とか茅野市とかになるのかな?

雲が流れてたからスローシャッターで撮ってみたけど思ったほどの出来にはならなかった。


北方向の雲海。

北八ヶ岳ってことらしいけど、この間登った蓼科山が左奥で雲海に飲まれつつある。

風はあんまりなかったけど雲の流れは早くてこっちの山は絵になってた。


花を探してたけど立山に続いてここの山もトウヤクリンドウがメインというか、ほぼこの花しかなかった。

少し赤味の残る空が晩夏の山らしくてすごくいい雰囲気。

谷風がずっと吹いてたけど花の所だけちょうど風があたらなくて、0.5秒のスローシャッターでも全くブレずに済んでよかった。


この時間帯の空が一番幻想的でいい感じなんだけど、いつもどこから撮るか迷ってる間に終わってしまう。

花があればとも思ったけど花を撮るにはまだ暗過ぎる時間帯か。

とりあえず横岳に向かってみることにした。


途中で朝日が昇ってきた。

赤く染まる草がきれいでトウヤクリンドウも存在が分かりにくいけど赤く染まってた。


横岳に着いたのが5時45分でもうすっかり赤みは消えて日差しがもう暑くなってきた。


富士山が雲海の上にすっきり見えてる。


21年に登ったルートの杣添(そまぞえ)尾根分岐まで来てみた。

あの時はあんまり山々の景色は見れずに終わったけど今回はしっかり見れた。


ここまで歩いてきても目立つ花はやっぱりほとんどなしだった。


何とか雲海に浮かぶ富士山と花を撮りたくて探してたらようやくトウヤクリンドウが少しだけ咲いてた。

地味な花だけど山々だけ撮っててもすぐ飽きるからいてくれてよかった。

これ以上進んでも同じだろうからここで引き返して、ちらほら咲いてた他の花を撮りながら帰ることにした。


秋の花が咲いてることを期待してたらウメバチソウが咲き始めてた。

どの時期でもいそうな感じの白い花だから見た目にはそんなに秋らしさは感じないけど、いつか草紅葉の中に咲いてるような所で秋の花らしく撮ってみたい。


地味な上に小さすぎてかなり苦戦した花。ヒメコゴメグサって花だと思う。

ここまで小さいと自分のレンズじゃ良さを引き出せそうにない。


コマクサの群生地帯。

まだたくさん咲いてたけど見る気も失せるネットだらけ。工事現場みたいな景観。


ロープの隙間から望遠で何とか撮ってみたけど全然感動できない…。


ずっとこうするつもりなのかな?

こんな状態で見て誰が感動するんだろ…。景観壊されて山も花もかわいそう。


硫黄山近くまで戻ってきた。

ここはトウヤクリンドウが多くて絵になる。

青いリンドウもいればよかったけど元々咲かないのかまだなのか見つからなかった。


花は無いけど人は凄い多くて、暑さもだんだん本格的になってきたから8時半だけどもう帰ることにした。

もう来ることは無いかな…。立山と同じで人が手を付け過ぎてて自分には合わない山だった。


赤岩の頭って所の分岐まで戻ってきた。
ここから下はシラビソの森の中の登山道で日影は多くて助かるけど景色はずっと変わりばえしない。
苔の森はきれいだったから何か花さえ咲けば面白いかも。

下山中もひっきりなしに登ってくる人いてほんと人気の山。
桜平駐車場(中)まで戻ってきたら酷い砂利道にもかかわらず満車で溢れてかなりの車が路肩に停めてた。みんな普通にあんな道を来るなんてすごいな…。

桜平駐車場(下)に帰り着いたのは10時35分で自分以外には2台しか停まってなかった。

茅野市の縄文の湯に入りに行って、コインランドリーで洗濯も済ませて茅野市のザビッグに食料買いに行く頃には暑さがピークになってた。
久しぶりに34℃とか灼熱の暑さを味わって、まだまだ秋は遠いってことを実感させられた。

15時頃また蓼科の大河原峠近くに戻ってきて、いつもの涼しさになってようやく落ち着いた。
今度の土日まではここで暑さから逃げる。


8月19日
今朝も朝焼け前に目が覚めて大河原峠で朝焼けを見てそのまま朝の散歩へ。

道路沿いの草むらの花の日々の変化が楽しみになってる。


トキンの岩あたりまで来ると2日前にはなかった所にホタルブクロがたくさん群生しててビックリした。

さすがにもうホタルブクロは終盤だと思ってたのにむしろ今がピークなくらいの咲きぶり。


ヒメサユリのようなピンクの鮮やかさで見かける度に嬉しい気分になる。
じっくり眺めて花のバランスとか考えながら何枚も撮った。

トキンの岩の花も変化があるかなって思って登ってみたけど、こっちは相変わらずマツムシソウが少し咲いてるだけだった。


ここのマツムシソウもそろそろ終わりかな。

散った後の坊主頭みたいな花も可愛くて、触ってみたらほんとに坊主頭のようなつんつんとした触感だった。


ここ数日一気に増えてきた花がトキンの岩にも咲いてた。

なんか複雑な形状でどっから撮っていいか悩む。

名前を調べてみたらハナイカリって花らしい。そういわれれば確かにイカリっぽい。


紅葉始まってる草がないか探してたらちょっと赤く染まりだしてるような草がいた。

木々の紅葉もいいけど草の紅葉が大好きだから色づき始めてる草見かけるとほんと嬉しくなる。

山に登っても花も色鮮やかなのはなくなって夏も終わりが近づいてきた。
次白馬岳登ったらもう北海道に渡って秋探しをしようと思う。

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