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2023年夏旅②(山形)

6月7日
夜中は弱い雨が降ってたけど朝起きたら青空も見えてて予報より早めに晴れてきそう。
飯豊山荘登山口に6時頃到着。自分の前に既に一台停まってた。

準備してたらさらに1台来たからやっぱりゲート開放初日だから今日は多そう。
6時22分に登り始めた。

先に登ってた人は30分くらいで追い抜いたから上にはもう誰もいないかもと思ってたら下山してくる人が1組いた。昨日の雨の中登ったのか…。

丸森尾根は事前情報通りの急登でかなりきついはずなんだけど、山の景色が清々しくて2時間くらい休憩なしで登り続けても気分良かった。


このまま休憩なしで稜線まで行きたかったけどツツジがすごいきれいで、明日の帰りに撮るか迷ったけど明日の天気下山まで持つか分かんないから撮っておいた。


尾根から見える風景もほんといい。

夏山登ってる感があってワクワクする。


尾根の登山道の様子。


雪山と合う…。見惚れるけど先が長すぎるからあんまりじっくり見れない。


まだまだはるか遠い…。でもこの風景なら頑張れる。


振り返って小国町方向。


ショウジョウバカマとカタクリが一緒に群生してる箇所もあった。

でもちょっと撮りづらい。


ようやく丸森峰って所に到着。

ここから奥の残雪の山を登っていかないといけない。

稜線に不吉な雲がかかってきてるのが気になる。


写真じゃわかりづらいけどすごい傾斜。
雪が柔らかいからアイゼン装着したけどあんまり効果ない。

登りはまだいいんだけど帰りはここ下るのかと思うと怖かった。
クマザサをつかめる所を通って慎重に登っていった。

何とか登り切ったけど稜線着いた時には雲の中だった。
晴れてるうちに間に合わなかった…。

とりあえず水場のある頼母木(たもぎ)小屋まで行ったら別のルートから来たのか既に3人くらい休憩してた。小屋の管理人もいた。

水だけ汲んで、頼母木小屋は人多そうだから門内(もんない)小屋に行くことにした。

避難小屋だから管理人とかいないと思ってたけど、小屋泊協力金2000円って書かれてた。

お金持ってきてないから門内小屋も管理人居たら帰るしかないかもと思って不安になってきた。小屋泊するつもりだったからテント持ってきてないし。


25日に登った時の予想通り、地神山付近のハクサンイチゲはめちゃくちゃ咲いてたけど背景は真っ白…。

谷からの風も強くて寒いし結構落ち込む…。


登山道に何かもぞもぞ動いてるのがいたからよく見たらネズミだった。

北海道で見かけたネズミも警戒心なかったけど、この子も触れる距離まで近づいても全然気づいてない様子でずっともぞもぞしてた。

昼前に門内小屋に着いたらおじさんがいて、もしかして管理人かなって思ったらやっぱり管理人の人だった。
お金持ってきてないことを伝えたら避難小屋なんで問題ないですよって言ってくれて無料で泊まれた。優しい人で助かった…。

昼前だったから最悪下山でもいいんだけどさすがにまだ何も見れてないし…。
避難小屋でしばらく管理人の人と話ししてたらもう一人登山者が来て、その人もここで泊まることにしたらしい。

人がいると寝れないかもと思ったけど、すごい物腰の低い穏やかな人で緊張感はなくてよかった。

夕方までずっと雲の中で強風吹き荒れてたけど、夕日が沈むくらいの時間帯にようやく雲が切れて景色が見えそうだったから外に出てハクサンイチゲの所に行ってみた。


よかった…。
一日の終わりにようやく見れた。

強風は変わんないけど花に光が当たって背景の山も見えた。


ミヤマキンバイもたくさんいるんだけど日中光が当たってなかったから花は閉じてしまってる。ハクサンイチゲは夜中でも開いたままだからありがたい。

せっかく夕陽照らしてくれてるのに花が閉じてたらどうしようもないし。


今日泊まる門内小屋。


今日最後の一枚。空が焼けるかもしれないから夕日が完全に沈むまで待つつもりだったけど寒過ぎて小屋に戻った。

小屋に戻ってしばらくもう一人の登山者の人と各地の山の花の話をして19時前に寝た。

管理人の人も小屋で寝るのかと思ったら管理人用の小屋で寝るらしい。

7月から営業だけど今日はたまたま準備のためにいたっぽい。
今後は財布を持って登山するか…。


6月8日
目は瞑ってたけど微妙に寒いのと寝心地悪いのとでやっぱりほぼ寝れず、1時間寝たかどうかのような感じで4時前に起きた。

あんまり寝れてないから疲れが取れた感じもないし、やっぱ小屋泊とかテン泊は向いてないことを再確認した。

昨日の夕方の感じだと朝はすっきり晴れてるんじゃないかって期待したけど微妙な空模様だった。
でも景色は見れるから4時過ぎに小屋を出発してとりあえず北股岳へ。


時間忘れたけど1時間半くらいで北股岳山頂到着。

クマザサについた朝露でズボンと靴がびしょ濡れになってしまった。


山頂から見た風景。
小屋にあった絵によると右側が大日岳で、左のずっと奥に見えるのが飯豊本山らしい。

どっちも日帰りは難しいらしいけど7月どうしようかな…。
もう極力小屋泊もテント泊もしたくない。

往復30㎞くらいなら日帰りの方がいいと思うんだけど何㎞くらいなんだろ。


北股岳付近にはあんまりハクサンイチゲなかったから戻りながら咲いてるところを撮る。


門内岳の近くに来ると急に花畑になる。

イチゲの白い産毛みたいなのがきれい。


21年に見た時よりここは咲いてる気がする。

ミヤマキンバイもたくさん咲いてるけどまだ花は閉じてる。


青空だったらな…。心なしか残雪もちょっと少なめに見える。

これから青空広がるならここでぼんやり眺めながら待つんだけど、全然そんな感じの兆候見られないからゆっくり戻る。


地神山を越えて丸森尾根分岐を少し超えたところまで来た。

奥に見える雪山は朳差岳。


斜面を埋め尽くす花畑。


ハクサンコザクラも咲いてたけど今回はちょっと少なめに感じた。

もっとたくさん撮りやすい所に咲いてた気がするけど、微妙に遠い所にポツポツいる程度だった。


上空は割と青空広がってるんだけどな…。


でもほんと天国みたいな光景だ。青空じゃなくても充分きれい。

あまりにも綺麗過ぎる風景だからこそ贅沢だと分かっててもきれいな青空で見たかったって思ってしまう。
スマホのバッテリ残量が気にはなるけど音楽聴きながらずっと眺めてた。
やっぱ音楽聴きながら眺めると全然違う。

バッテリ残量が20%を切って、さすがにここから晴れることはないってことも確信したから10時くらいに丸森尾根から下山開始。


登りの時に危惧してた残雪地帯は思ってたほど怖くなかった。
案外下りの方が踵で雪を削って下れるから歩きやすかった。

谷を見ると怖くなるけど足元近辺だけを見てればそんな危なくないってことに気づいた。

12時59分に車に帰り着いてさすがにかなり疲れた。
残雪歩きと朝露で靴もびしょびしょになったし…。

行きは気づかなかったけど登山口近くの道路際に天狗平ブナのしずくって看板があって、見てみたら湧き水だったから水を汲んでアイゼンも洗ってそこの水でラーメン作って食べた。

道の駅関川の温泉に入ってガソリン給油して、小国町の休憩用駐車場ってところまで移動して車中泊。

次に登る予定の焼石岳の天気見たら10日が晴れになってた。
11日以降は今のところずっと曇りか雨の予報。

土曜だけど貴重な晴れの日は登っとかないともったいないから明日は焼石岳まで移動だ。


6月9日
夜中からずっと雨降ってた。
予報は変わらず土曜日しか晴れそうにないからゆっくり休憩とりながら280㎞くらい運転。

途中コインランドリーで洗濯して靴も洗っといた。
夕方焼石岳近くの舞鶴の湯で温泉入って登山口近くの駐車帯で寝る。

人気の山だから明日は人多いかもな…。
一日中晴れ予報なら安心なんだけど8時から17時まで晴れってことで、晴れてもあんまりすっきり青空になるかわかんない。
あんまり期待し過ぎず登ってみるかな。

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