見出し画像

支笏湖の神が創った氷の芸術(2024年3月10日記)

先週の西湖畔の氷を朝日で撮るために、夜勤明けの土曜日に会社から帰宅して2時間くらい休憩してから支笏湖に向かった。

5時くらいに前回停めた路肩に到着して薄明るくなってきてたからライトも不要でよかったけど、一息つく間もなくいい時間帯になってたから即撮影へ。


日の出まではだいぶ時間あるけど明るくなるのはだいぶ早まってきた。

朝焼けもちょっと期待してたけど雲があると朝焼けが終わった後に曇りになってしまうから長く楽しむなら快晴の方がいいかな。


ここまですっきり晴れてる日と休みが重なったのは久々。
氷は先週よりだいぶ落ちてしまってはいるけどこんだけあれば充分だ。


朝日が西側の山を照らし始めた。

飛沫氷を空に並べて蒼い氷の橋に見立てた。


6時25分くらい。朝日が氷にもあたりだした。

光が入る前に構図を決め切っておきたいけどやっぱり実際に目の当たりにするとあちこち動き回ることになる。


手持ちで撮れる時間になったから臨機応変にいろんな角度から撮れて短い時間にかなり撮った。
気づけばcannonの頃では撮れなかったような位置からばっかり撮ってた。


輝く翼のようにも見えるけど現場では夢中だったからそう見えるように撮るっていう意識がなかった。翼をイメージしてたらそう撮れたのかな?


あっという間の楽しい時間だった。
まぁまぁ満足ではあったけど時間的には朝が始まったばっかりだし、帰る前に今日も少し探索してみる。

先週は湖畔を時計回りに歩いてみたから今回は反時計回りの方向へ。


歩いてると早速いい感じの飛沫氷がいた。
でも氷柱がちょっと小さめかな。縦横無尽に伸びてる感じはすごくいいけど。


恵庭岳がほんときれいで支笏湖のシンボルみたいに思うようになった。
ここから更に奥の所にやけに白く輝く所が見えてただの雪ではなさそうに思えたから行ってみたら、思った通りめちゃくちゃすごい飛沫氷のついた倒木がいた。


辿り着くのはちょっと大変だったけどこれはやばいくらいの凄さ…。
もう3月に入って本格的な氷撮影としては今日がラストかなくらいに思ってたのに、ここにきて主が現れた感じ。

パッと見た瞬間別格だと思った。
日の出時間帯の氷でもう終わり気分だったのに結局ここからの方がめちゃくちゃ撮りまくってここの氷だけで100枚以上撮った。

コンテストに出す分も撮れて超満足だったけど夢中で撮ってたから波でズボンが濡れてしまって、通常なら結構げんなりする状態になってしまってた。
でも写真が大満足過ぎて撮影終えて車に戻ってる間もずっと爽やかでいい気分で帰った。冬の風景写真では過去最高更新したかな。

家に帰って撮れた写真確認して再度大満足してたけど、天気予報見たら明日も晴れマークでもう一度撮れるチャンスがある…。
次は日の出前からあそこでスタンバって撮りまくることにして、イオンで買い物とか済ませて夕方早めに寝た。


今日の2時に目覚ましセットしてたけど0時過ぎには目が覚めてしまった。
月明りがある週ならもう向かいたいところだけど今週は月がないから真っ暗で寒いだけだから待つしかない。
天気予報確認したら千歳市は雪のち曇り予報に変わってて、外を見たらほんとに雪が降ってて車の上に10cmくらい積もってた。

でも支笏湖の天気予報見たら支笏湖も曇り予報には変えてたけど、時間天気で見たら4時から8時の間は晴れマークだったから信じていくことにした。
4時に家を出発してしばらくは雪が降って道路も真っ白になってたけど、支笏湖に着く5㎞くらい前から晴れて星空に変わってて安心した。

支笏湖も千歳市だけど同じ市とは思えないほどいつも天候が全然違う。
最後に見つけた氷があった所の近くだろうと思う所の路肩に停めて明るくなるまで少し待った。

支笏湖は駐車場がほぼ無いけど路肩に停めれるようになってるからありがたい。
すべらない石はないってくらいカチコチに凍りまくった湖畔沿いを慎重に歩いて、5時過ぎくらいから氷の下で夜明けを待った。


降り注ぐ氷の雨のように無数の氷柱がきれいに並んで、昨日も散々撮ったのにやっぱり見る度に圧倒される。

色々なものに形容できそうなほんと自分の想像をはるかに超えてくる芸術を生み出してた。
支笏湖の神が創りだした作品だ。

それを現場で鑑賞する権利が与えられて嬉し過ぎる…。


雲が多ければ焼けそうだったけど今日も雲は少なめ。

真っ赤に焼けた雲が後ろにあればこの氷の剣山も赤く染まって凄いことになりそう。
今年はもう無理っぽいけど無限の可能性を秘めてる。

月明りがあれば星空とも合うだろうな…。
来年も絶対見たいって今から次の冬が楽しみになる。


日の出に染まる神秘の氷柱たち。

ここからの時間はまためちゃくちゃ撮りまくった。
昨日コンテスト応募用として撮った構図を、あとでどれがベストか探すの大変なのに昨日以上に撮りまくった。


キラキラ輝く氷で感動し疲れしたから湖の優しい風景を眺めて心を落ち着ける。
今日は寒さはあんまりなくてじんわり暖かいから、撮影しなくてもここでずっと眺めてたいくらいだった。

もうこれ以上すごい所は無いとは思うけど天気もいいし、もう少し散歩したくなったから更に奥までのんびり歩いてみた。


あの氷に出会って無ければここもすごいハマっただろうなってくらいの氷があって、朝日の時間ならこっちの方が撮りやすいかもって思った。


来週まで残っててくれないよな…。


支笏湖ほんと凄いな…。他の北海道の湖もこんなのあるのかな?


キリがないからこのあたりまででとりあえず探索は終了。
全然寒くはないんだけど相変わらず石は凍り付いてて油断したらすぐ転びそう。
この先も色々ありそうな気はするけど次の冬の楽しみでいいかな。

0時から起きてるから昼まで撮ってると帰りが眠くなる。


透き通った湖と透明な氷で爽やかさが倍増してる。


氷の根元を見るとギリギリ貼りついてるだけの状態で落ちないのが不思議。

来週からは冷え込みも弱そうだしほとんどの氷が落ちるかもな…。


枝についてた氷が落ちてそのまま雪に刺さったんだろうなって風景。

春はもう近いのかな。

桜の開花予報とかも発表されて全国的にはもう春モードなんだろうな…。
最高の氷風景見れたから自分もそろそろ春風景を探し始めたいけど、帰りの道中も全然雪景色で土が見えてないから福寿草が咲くとしてもあと2週間はかかるんじゃないかな。
となると来週は多分氷もなくて花もない一番中途半端な時期になるかも。

まぁ氷は探せば少しはあるだろうけど、あの完璧な氷を見た後で今更ちょっとした氷を見ても感動できそうにない気がする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?