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水芭蕉(2024年4月21日記)

先週の日曜日に支笏湖の西側の山に福寿草が咲きそうな所がないか探しに行ったけど、結局ありそうな所は全然見つからなかった。
支笏湖南側から西側の山にかけてはクマザサが生い茂ってて探索できる感じでもないし、咲いてたとしてもクマザサの中に咲かれてもどうしようもない。
西側の道道78号線が冬季通行止めがもう解除されてて通れるようになってたから行ってみたら1.7㎞の所で別原因で通行止めになってた。

ガソリンと時間無駄にした感じもあるけど、今後は支笏湖東と北の山のみ探索で良さそうってことが分かったから一応収穫かな。


今週も3連休だったけど金曜日は夜勤明けで天気も曇りだったから買い物とかして家でゆっくりしてた。
昨日土曜日は千歳市は一日曇りの予報で朝からすごい風の音がして、こんな日に行ってもなって感じだったんだけど支笏湖の天気予報を見たら支笏湖はなぜか晴れマーク。
家から見る空はどんより暗くて雨降りだしそうなのにほんとかなって思ったけど、支笏湖方面の空は確かに明るくて青空が広がってそうに見えたから10時過ぎに出発した。

北海道はほんと不思議な気候で、境界線でもあるかのように支笏湖近くになると青空に変わってた。
風は千歳市よりは若干弱まってたけど風速4mくらいでちょっと寒かった。

早速また福寿草の所に登っていってみたけど、やっぱりさすがに福寿草はほぼ散ってた。
代わりにエゾエンゴサクがたくさん咲いてることを期待してたけど、なんか思ったほど増えてなかった。


エゾエンゴサクきれいな色でいい感じではあるけど、小さい花だから群生するか他の色の花と共演してくれない限りなかなか難しい気がした。
しばらく眺めてはみたけどちょっと無理そうだったから申し訳ないけどエゾエンゴサクの風景は諦めることにした。またどこかで群生してくれてることを願う。

先週の期待値からするとがっかりするところだけど、ここに来るまでの運転中にコブシが咲いてたから福寿草とエゾエンゴサクがいなくてもコブシ探しに気持ちをすぐ切り替えた。
木の花だから運転しながらでも山肌にポツポツ咲いてるのが見えてて草花たちと違って探すのが簡単。

良い具合に撮れそうなコブシを探して運転してたら結局先々週に最初に福寿草を探した山に咲いてるのが見えた。
福寿草はいなかったけどあそこならいい感じの地形だし撮りやすそうと思って登っていってみた。


肉眼ではすごい良い感じのコブシで真っ青な湖を背景に綺麗だったんだけど、写真にするとやっぱりちょっと地味で花が目立たない…。
まだ蕾も多いし完全満開ではないからかな?
でも野生のコブシってこんなもんかも…。

よく見ると咲き始めのコブシがたくさんいて、来週ならもっと撮りやすくなりそうだから今回は諦めた。
そうなると今週はもう撮るのがなさそうだから帰るしかないけど、せっかく支笏湖北側まで来たから初めて国道453号で北に行って、道道117号で千歳市に帰ることにした。

恵庭岳を間近に見れる所もあって眺めはきれいな所もあったけど、全体的にクマザサに覆われてて何となく思ってた通り福寿草とか花が咲くような感じはなかった。
交通量自体は多くはないんだけどたまに来る車は皆飛ばしてきて、あんまり眺めながら運転できる感じでもなかった。北海道全域そんな感じかもだけど。

それでも一応景色をチラ見しつつ走ってたら山の斜面の下のずっと奥に水芭蕉っぽい白いのが見えた気がした。
確認したかったけど後ろの車を先に譲れるような所もなかったから諦めて先に進んだ。水芭蕉だとしてもちょっと咲いてる程度ならどうしようもないし。

更にずっと進んで札幌行きの道路との分岐から交通量がさらに減って、そこからはのんびり眺めながら運転できた。
道路のすぐ近くを川が流れてて、なぜかフキノトウがぎっしり咲いてたからちょっと下りて撮ってみた。よく見たら川の流れの中に咲いてる子達もいて水芭蕉みたいできれいだった。
多分雪解けで増水したからこうなったんだろうな…。

フキノトウの写真としてはなかなか満足いく写真撮れたかな。
単写真としては弱いかもだけど組写真のコンテスト応募用でいいかもしれない。
その後さらに走ってたら恵庭湖に着いて知ってる道になった。

去年の年末に来たけどダムの水は思ってた100倍くらい増えてた。
雪解け水ってこんなに多いのかって驚いた。写真撮っとけばよかった。
千歳市まで戻るとやっぱり曇ったままで寒々しかった。


今朝は4時半には起きたんだけど昨日の感じだともう今週は何か撮れそうな気はしないからどうしようか迷ったけど、せっかくの3連休だしさすがにもったいない気がした。
天気予報は昨日とほぼ同じく千歳市は曇りで支笏湖は晴れ。

窓から見る空はほんとに支笏湖晴れなのかなってくらい暗い曇りだったけど、運転してるとやっぱり途中からほんとに晴れて青空になってた。

昨日ちょっと撮ったコブシがもう少し咲いたんじゃないかと思ってそのあたりの山を登るつもりだったけど、昨日チラッと見えた水芭蕉っぽいのはほんとに水芭蕉だったのか一応確認してみることにしてまた峠に向かってみた。
確かこの辺りだったはずって所の近くで車を停めて歩いて探してたらやっぱり水芭蕉っぽいのがずっと奥にいた。

東北で満足いく水芭蕉写真は撮れてるからそんなに期待はしてなかったけど、考えてみたら北海道の水芭蕉の写真撮るのは初だから一応撮っておきたかった。
でもずっと斜面を下っていって辿り着いたら信じられないくらい綺麗な水芭蕉の群落が広がってた。


何ここ…?道路からじゃ全然想像もつかないくらいの光景に驚き過ぎた。
水芭蕉の数もだけど風景として理想的すぎる。

沼地に雪解け水が流れて湖っぽくなってる。
一目見てこれは東北を超えたって思った。


青空も映り込んでやばいくらいきれい。

拡大しないと分かりづらいけど奥の方にぎっしり水芭蕉が群生してる。
水没林もほんといい感じ。


一体どういう所なんだろと思って奥まで歩いてみた。
こっち側は水芭蕉は少なかった。
この先は緩やかな川に戻ってるけど流れが狭くなってる所で大きな木が倒れてて、水の流れを堰き止めて天然のダム状態になってるように見えた。

決壊したらこの光景も見れなくなるのかな。
湖というよりは広くて緩やかな川だから流れの中に咲く水芭蕉も撮れるし、水鏡になった水芭蕉も撮れる。めちゃくちゃ恵まれた環境。


上流に行って今度は水の流れとって思ったけど水が緩やか過ぎて流れてる感じあんまりないかな。


鳥のさえずりと川の流れる音に奥からカエルか何かの大合唱が聞こえてきて、耳も癒された。


横たわる倒木を囲むように咲く水芭蕉たち。

倒木の苔むした姿が歴史を感じさせる。いつからこうなってたんだろ。


川底の土っぽいのも落ち葉が堆積した的なものなのかな。

ちょっと変わった感じに見える。水は清流で透き通ってる。


水の中に咲いてる水芭蕉以外もきれいで新鮮な色合い。

トウモロコシみたいで美味しそうに見える。


川の奥はこんな感じでずっと水芭蕉が点在してた。
川がどこまで続いてるのか辿ってみたくはあったけど、沼地で川の中を歩けないからちょっと無理っぽい。

蛇行しまくってるからどっちに向かってるのかも分かりづらい。


ここの水没林ってまだ生きてるのかな?

新緑になったら水芭蕉がなくてもきれいそう。


既に100枚以上撮ったけどこれほどの環境ならまだまだ撮れそう。

特にここの緩やかな流れの中に咲く水芭蕉は結局納得のいくのは撮れなかった。

気づいたら4時間くらい撮り続けてた。
昼ご飯も食べてないからそろそろ帰らないとって思うんだけど、来週にはもう見れないだろうなって思うともうちょい撮っておきたくなる。


4時間以上いても全然誰も来る気配もなく、これだけの規模の水芭蕉の群生がほんとに人知れず咲いてることに改めて驚いた。
自分だけの福寿草群生地も自力で見つけて、まさか水芭蕉まで自力で見つけれるとは思ってもいなかった。
支笏湖っていうか支笏山域とはほんとに相性がいい。ありがたすぎる。

冬から毎週必ず納得のいく写真撮れてる。
返しようもない大きな恩だけど見せてくれた風景を写真にしっかり収めていきたい。

13時くらいに車に戻って買っておいたおにぎり食べてから今日の元々の目的のコブシも一応撮ってから帰ることにした。
車道から山を見上げて確認したら福寿草を探してた時に登ったあたりにちょうど咲いてるのが見えたから20分くらいかけて登ってコブシに会いに行った。


着いてみると思ってたよりだいぶ立派なコブシ。
支笏湖も見渡せて場所もめちゃくちゃいい。

花つきも凄いんだけどそれでも少し地味かな…。
よく見るとまだ蕾もかなり多かったから来週また様子見に来よう。
でも今咲いてる花がすぐ枯れるからあんまり期待し過ぎない方がいいかな。

今回は水芭蕉がほんと大収穫で最高だった。
来週には育ちすぎてもうあんまり絵にはできないだろうけど、来年の楽しみがまた一つ増えた。

来週は待ちに待ったGWだから行きたいところがたくさんある。
天気と季節の進み次第だけど待ち遠し過ぎる。

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