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支笏湖の福寿草(2024年4月7日記)

今週は晴天続きで花の開花がだいぶ促進された気がしてた。
土日もずっと晴れ予報で安心して見に行ける。
でも土曜日は夜勤明けだから帰宅後一旦寝て、買い物とかも済ませて昼から支笏湖に行ってきた。

先週見つけた福寿草の群生地に行ってみると早速、先週いなかった所に福寿草が咲いてた。


見渡すと結構あちこち咲いててどの花を撮るか迷うところだけどとりあえずまず一枚。
今の時期の見通しの良い森に似合う花だなって思う。


更に進むと笑ってしまうくらいめちゃくちゃ増えてた。
これは料理し甲斐がある…。

でもどう撮るべきか悩みだす前に他も一通り眺めて回ることにした。


ここも凄すぎた。
ここは谷になってて川も流れてる所で、その左側の斜面にだけなぜか福寿草が大量に群生してた。手つかずの少し荒れた感じも良い雰囲気。

福寿草ってあんまりお花畑レベルで群生しないイメージだけど、ここは保護されてるわけでもなく自然のままでこんなに群生してる。
先週やっとの思いで一輪見つけて喜んでたのにまさか翌週にこんな光景見れるなんて…。
こんな風景を求めてはいたけどそれがあるっていうのがほんと支笏湖奇跡だなって思う。

しかもずっといても誰一人来ないからほんとに自分以外誰にも気づかれてないのかも。


このレベルであちこち咲いてるから物凄いのが撮れそうな予感はする。

残雪の近くに咲いてないか確認しようとさらに上に登ってたら、キタキツネが山から下ってきてた。
遠い所で目が合って、逃げちゃうかなって思ってたら意外とちょっとずつこっちに向かって近寄ってきた。


広角ズームしか持ってないから動物系は諦めてるんだけど結構すぐ近くまで来てくれたから一応撮ってみた。
でも16-35㎜のレンズだからせっかく近寄ってきてくれてもやっぱだいぶ小さくなる。


高画素機だからトリミングして拡大しても結構きれいに映ってる。

遠目には可愛いんだけど目つき鋭いタイミングで撮ってしまってた。


何か欲しそうな感じでこっちの様子をうかがってたけど、何も持ってなかった。
撮影の休憩時に食べようと思ってイオンで買ったパンを家を出るときに持ってくるの忘れてしまって自分もお腹すいてた。

まだ食べ物少ない時期だからきっちゃんの方がお腹空いてるとは思うけど。


もう4ヶ月くらい支笏湖通ってるけど車で走っててキツネを見かけたの自体3回くらいしかないから、この辺りで人馴れしてるキツネはいないと思ってた。
元々人懐っこい性質の動物なのかな?

毛づくろいとかし始めて警戒はされてなさそうだから自分の方からも近づいて撮ってみたくもあるけど、怖がらせたくないからここから動かないで去るまで眺めてた。
犬のような懐っこさを持ちつつも猫のような素っ気なさもあって、見た目もちょうど犬と猫の間みたいな感じ。

その後しばらく山の上の方に登って見晴らしのいい所に福寿草が咲いてないか探索したけど全然咲いてなかった。
ほんと不思議なくらい無い所には全然ないというか、まぁそれは当然なんだけどこの沢の近くの山だけにしか咲いてなさそうってことが分かった。

何となく少しずつ福寿草が咲く傾向の山が分かってきたような逆に謎が深まったような感じ。


3~40分探索したけどいなかったから、いる所に戻って撮影再開。
三兄弟の福寿草と右奥に樽前山。

石の下に並んで咲いてるからかなんかお地蔵さんが並んでるような感じに見えた。


群生してる福寿草達をしっかり入れつつ樽前山を一緒に撮りたかったけど、ピントが届かないからちょっと樽前山の存在感は薄めになった。
でも花はちょうどいい咲き具合で拡大して花だけ眺めてても見応えある。

福寿草の写真としては今までで一番かなってくらいすごい満足できたけど、少し奥の所で更に気に入った写真撮れた。


支笏湖のシンボル的な山の風不死岳(ふっぷしだけ)と湖もちゃんと入れれて、この写真が一番気に入った。隣の樽前山はちょうど木の幹で隠れてしまった。
支笏湖らしさをしっかり風景として捉えつつ、福寿草を主役にした写真を撮りたかった。

小さい花を主役にしてこういう写真は意外にかなり立地的な条件が難しい。ほんと理想的な良い所に咲いててくれた。

肝心の福寿草もめちゃくちゃいい咲き具合で、さらにこの茎のモコモコした部分がいい感じ。
キタミフクジュソウらしさが出てる気がする。
16時前だったから夕日まで待つつもりだったけど、夕方になってだいぶ冷えてきたから一旦車まで戻って17時くらいまで車内で待ってまた福寿草の所へ。


夕日が沈むまではもう少しかかりそうだったけど先に花の方が閉店始めてた。
日が当たってる間は閉じないんじゃないかって思ってたけど、光線の強さとかでもう日が暮れることを花も分かってるのかな…。

黄金色が売りの花だからそもそも夕日で染める必要ないかなとは思ってた。
それでも一応は見ておかないと想像と現実は違うこともあるし…。


夕日が山に沈むギリギリで最後の一枚。
恵庭岳のあたりに夕日が沈んでいったからそこまで赤みを帯びる前に終わってしまった。でも色々と知れてよかった。

福寿草はやっぱり日差したっぷり浴びてる時間帯が一番きれい。
充実した気分で帰宅したけど明日また行ってさすがに更に何か撮れる気はしないけど、休みの日は山にいたいから帰宅後はすぐに寝てまた明日に備えた。


昨日早めに寝たけど福寿草に関しては早朝から出発しても花が開かないから8時近くまで寝てた。
今回は昼ご飯を山で食べたくて途中のセイコーマートで弁当を買って持って行った。


昨日の所に行くつもりだったけどあそこのひとつ前の沢がなんかやけにいい感じに見えて、眺めてたらタヌキがいた。分かりづらいけど画面中央でこっちを見てる。
先週も同じところにタヌキがいて多分同じ子だと思う。

なんか教えてくれてる系の予感がして奥の山を見渡してみたけど、そこからではやっぱり何もなかった。でも沢が登っていきやすそうな感じでちょっと登ってみることにした。


昨日はキツネで今日はタヌキか…。


近寄っても岩の下でこっちを眺めてるだけで逃げる感じもなくて何かをもごもご食べてた。
50mくらい登ったら遠くに黄色がちょっと見えて、あれ福寿草じゃないかなって期待して更に登っていったらやっぱり福寿草だった。


ほんとにいたっていうのが嬉しかったけど、そこから先は一気に群生しまくってて昨日よりすごかった。


群生の規模は昨日の所よりすごいし天国みたいでめちゃくちゃテンション上がった。
山の雰囲気最高だし正直昨日の福寿草より感動してた。


昨日の所は登るほどに花がなくなっていってたけどこっちはこの勢いのままずっと続いてくれてワクワクが止まらない…。


小川沿いに咲く福寿草達。

理想的な点在具合で皆ほんといい咲きぶり。


癒される…。こういう所にいたらなって所に咲いててくれてた。

この辺りがベストかもと思いつつも先も気になるから、もし何もなかったら戻ってきてまたここでじっくり撮るつもりでひとまず更に登ってみる。


立ちふさがる沢。見た目よりちょっと難所だった。
でもここを越えた先で山肌の残雪が見えてきて昨日撮りたかった残雪の山肌と福寿草を撮れそうな感じになってきた。

少し進んだら本当にその通りの光景が広がってた。


この光景見た時は大感動だった。
昨日から何回福寿草の写真で過去最高を更新してるのか…。

残雪の山を背景に撮りたかったけどその通りの風景を見させてもらえた。
嬉し過ぎて涙出てきた。

花の向きとか咲き具合とかも全て完璧。ありがたすぎる…。


縦構図でも撮ったり丁寧にたくさん撮った。
もう写真的には充分だしさすがにもうここがピークだろうとは思ったけど、あまりに山の雰囲気が良過ぎて何もなくてももう少し歩いてみたくなった。


しばらく登ると残雪が増えてきて下を水が流れてる音がしたから登るのはここまでにした。雪が緩んでて踏み抜きの危険が大き過ぎた。

左の山の斜面を登っていけそうでもあったけど、目を凝らしてみても奥の山に福寿草の黄色は見えなかったから、もうさすがにさっきの所よりすごい所は無いと思うことにした。

来週にはここの雪もなくなってるだろうから来週更に奥まで行ってみるかも。


結構標高も上がったから支笏湖が見渡せるようになってきた。

こっちの山の斜面は奥まで福寿草が見えてて気になったからもうちょっとだけ登ってみた。




あまりに日常とかけ離れた世界にずっといると戻りたくなくなる…。
ここの近くでこの光景を眺めながら買っておいた弁当を食べた。
ほんとめちゃくちゃ美味しく感じた。

帰りたくないけど帰らないわけにもいかないから、下山しながら登りの時には気づかなかった福寿草を撮りながらゆっくり帰る。
この福寿草は木の根に詰まった土から生えて大樹に守られてた。


下りでは見える景色がまた違って見えて、残雪の山を背景に撮った福寿草達は支笏湖を背景にも撮れることに気づけた。

湖のきらめきが綺麗でこの写真もかなり気に入った。


小川の福寿草達の所まで戻ってきた。

時間をおいてまた見るとやっぱりここも最高に絵になって何度も撮ってしまう。


最初辺りで感動してた福寿草達の所まで下りてきた。
持ってきてたコーヒーを飲みながらずっと眺めてたらやっぱりここもめちゃくちゃいいなって改めて感動してまた結構撮ってた。

名残惜しいけど近いから来週もまた来れる。でも今日ピークだった福寿草達は来週はもういなくなってるかだいぶ弱ってるだろうな…。
まだ蕾もあるように見えたけどもうさすがに福寿草で今日を超えるのは無理じゃないかな。別の花も咲きだしてくれると嬉しいな。

15時くらいに車に戻り着いて家に帰ってたら道路脇に福寿草が咲いてる所もあってびっくりした。昨日の帰りは夕暮れだったから気づかなかった。
千歳市内の民家の庭先にも植えられてたみたいであちこち咲いててちょっと拍子抜けというかさすが北海道なのかな…。
でも山に咲く純自然の福寿草を先に見れてよかった。
北海道初の福寿草が庭先に植えられたのだったらちょっとがっかりだったし。

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