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春の兆し。

えー、春ですね。ついに新年度を迎えてしまいました。
ついこの間までモフモフの雪の上でスキーしてる1月中だったはずなんだけどなぁ。。。

と相変わらず季節感といいますか田舎人生粋のルーズさを誇ってるんですが、なんといっても新年度です。
雪山の間の雪解けに顔を出した地面からは雪解け水の下から強く陽を求めて新葉を伸ばす何かしらの雑草が早くも芽吹いてました。
これぞ春だなぁ…と実感する光景です。

今日はラベンダー畑の様子なんかを定期記録するために外へ出てまいりました。春の日差しが眩しかったですねぇ…。
ヘッダーのかわいらしい浅葱色(エメラルド)はその時撮った雪の上に転がるクロエゾマツ(Picea jezoensis)の1年枝葉ですね。エメラルド色のアニスみたいで可愛い。おいら、この浅葱色がまた好きなんですわ。。。

新年度本日のハーブガーデン予定地。まだまだ大雪原に覆われた4/1の北海道である。

今年はここが真っ白い花畑へと変貌する予定なのですbb
地域の高齢化の波を受け10年ほど前から放棄されて雑草畑となってしまった土地なのですが、
若者のおいらが責任持って再び作物畑へと戻します。

ほぼラベンダー品種見本園としてのレイアウトが完成し、大掛かりな造成の手が減りつつあるラベンダー花壇エリアではなく、次なる精油採取用ハーブ園となる裏庭エリアのご様子。
ラベンダー花壇エリアも同様なのですが24年度4/1の畑はまだこのように50cmあまりの雪板に覆われたまま。

23-24年シーズンは「暖冬」とか言われ、岩見沢を避けるように札幌および北空知エリアが集中的に大雪に見舞われる年になったようなのですが、結局岩見沢エリアでもこのようになんら平年並みの積雪量でした。
積雪が極端に少ない&雪解けが早すぎるとラベンダーの霜害なんかが心配だったんですよね。あまりに早すぎる雪解けもそれはそれで心配。

2020年の3/28時点ではすでに地面とラベンダー花壇が出てきていたんですよ。なんでかこの年は異様に早かったみたいなんです。(ラベンダー栽培2年目)

最近の読書など。

古書(薬草書)などで見られる、当ブログでおなじみのハーブたち。(仏国電子図書館より)

最近めっきり投稿が少ないのはラベンダー関連のオフシーズンだからっていう言い訳もあるんですが、最近はもっぱらフランス語の書写勉強古書からラベンダーやヤロウなどの姿を探ってくる遊びをしています。

フランス語を読めるように、頭に叩き込めるように始めた勉強法はズバリ植物専門書をひたすら翻訳してノートに書き写せ!です笑
フランス現地の知識語学の両方が学べるので仏語会話スクールを純にこなすよりはよっぽど為になるかなと手早くはじめてしまっています。
あと書くと手を通して単語をマジで覚えるんですよ。
「あの時あのページで書いた語だなぁコレ…」ができます。

それにフランス語を多少覚えると、なんと学術分野で多用されるラテン語もオマケで読めるようになる!!というお得知識を手にしてしまいました。
フランス語やスペイン語などのラテン語派は英語とはぜんぜん文体が違う(倒置法みたいなのばかり)ので割と理解大変なんですけどね。

1500年代の薬草書からこんにち見慣れたハーブ類を探し出した。
名前はラテン&フランス語。
こちらは本書にやたら散見されたキク科アザミの類。

で、多少フランス語に慣らしたところでお次はフランスの電子図書館へGO!
ちょっと読み込むの遅いですが、フランス現地での、学問成立以前の時代の薬草本なんかを食い入る様に漁りまくりますw

で数多くの薬草古書などからラベンダーやヤロウなどを見つけだすワケです。
おまけにフランス&ラテン語を多少読めるので当時の筆記情報もおまけに抜き出してしまいます!

これが最近の遊び!!

24年度の営農計画。

ラベンダー花壇はだいたいの重要品種の栽培種選抜と品種特性の把握を終えました。
これから栽培数を伸ばす上でメリットや栽培意義が大きい伝統品種たちを選び抜きました。
花壇もあと数基で見本園・研究園としてのレイアウトが完成するので大掛かりな手出しはなくなることでしょう。

セイタカよりもオオハンゴンソウ(ルドベキア)の勢力が拡大しつつある。
エゾシカが菜食を選り好んでオオハンゴンソウを食べないためだ。

対して園芸のお楽しみが減るなぁ〜と思いきや、現セイタカアワダチソウランドと化している裏庭がまだ残っていました…!
裏山と木々の日陰を受けて日照時間が短く、ラベンダーを育てるにはやや湿度が高すぎる土地環境なのですね。

昔はこの土地に人が入植して以来、玉ねぎ畑として扱われてきた由緒正しく守るべき地元の土地なのですが、いまやこの有り様。。。
一応セイタカアワダチソウからも抗酸化性の高い精油が採れるんですが、秋のみの開花で収穫時期が非常に限定的なのですよね。

なので通年で花を付け、青い精油を生み出せる上に北方性でラベンダーより高湿度環境に適応しているヤロウ各品種の栽培用地として再利用することに決定しました。

ラベンダーたち。

1品種5〜7株植えの見本花壇の株数だけではマトモな量のコモン
ラベンダー精油が得られないことがわかってきました。
モノ(品種)によってはほんのわずかしか得られず、たいていの品種は香りを確かめられる程度しか毎年得られていないんですね。(1品種あたり)

すでに栽培保護などを行う品種は選抜済みで、苗木を増やしニセコエリアをはじめ各地の協力者さんの畑に移したりして重要品種の株数は順調に増やし始めてるのですが、田舎暮らしいえどウチだけではやはり限界があります、ありました。

なので今年からは市の管理する公園や緑地帯などに営業をかけて寄付の形で植えさせてもらおうかなと考えています。
市も地区の人口が減って道路脇の緑地帯の花植えや雑草抜き管理ができる人がどんどん減ってるんですよね。
ラベンダーなら多年草だし、花をカットする収穫管理さえ行っていれば枯死する心配はありません。お花も香り良しでフォーマルなプレゼントとしても差し支えないでしょう。
北海道のシンボルとして各家庭でドライにして飾って欲しいですよね。

若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。