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読書メモ 1:年輪経営

「年輪経営」塚越寛
https://www.kantenpp.co.jp/corpinfo/rinen/01.html

ご存知「かんてんぱぱ」の会社、伊那食品工業株式会社の社長である塚越寛さんが、48年連続増収増益の会社の歩みを、つぶさに語られている。

この本をお勧めしてくれたのは、12年、口コミだけで続いている「ママのイキイキ応援講座」でコーチングをしている山崎洋実さん。
昨年は、とうとう日経BP社からビジネス書も出版され、活動分野を着実に広げられている。

以前、ベンチャーにいたことのある私は、目先の急成長を追う社長の方針で、準備不足のままメディアに出て、昼夜なく対応に追われ、心身ボロボロになったことがある。

社長はスタッフに対応を丸投げ、トラブルの際もまったく一緒に汗をかかなかった。私はそこに激怒し、存続をかけて「ママチーム」を立案し、立ち上げた。今もその会社があるのは、「ママチーム」のおかげ。

数年たった今、仕事ごときに、怒りで扁桃体ハイジャックされてたと気づいた私。いい年した大人になってからの痛〜い勉強でした。笑

そんな経験もあったから、下記のような方針に、深く深く共感する。
私は経営者ではないが、こんな風に人生を生きていきたい。

「企業は本来、会社を構成する人々の幸せの増大のためにあるべきです。

私たちは、社員が精神的にも物質的にも、より一層の幸せを感じるような会社をつくると同時に、永続することにより環境整備・雇用・納税・メセナなど、様々な分野でも社会に貢献したいと思います。

したがって、売り上げや利益の大きさよりも、会社が常に輝きながら永続することにつとめます。」

「永続のために、適正な成長は不可欠です。 急成長をいましめ、環境と人との調和をはかりながら、末広がりの堅実な成長をめざします。」

「遠きをはかる経営」
社員の幸せのために、地域の幸せのために、環境を守るために、包括的に実践されていること。その一つ一つにセオリーがあり、学ばせていただいた。

私は一介の主婦だが、夢を持って生きている。
マイペースに活動しているが、時々、気持ちが急かされることがある。
起業ブームの今、主婦でありながら活躍される方がいる一方で、SNS投稿に余念がない状況を見ると、うーん…となる。

でも、私には、ベンチャーでの、子どもに寄り添えず、寂しい思いをした数年があったから、二度と本質は見失わないぞ。と、動じないでいられる。

子どもが育つ「今」は、一度きり。

誤解のないようにお伝えしておくと、専業主婦に専念すべき、という意味では「全く」ない。フルタイムでもパートタイムでも、自分や大切な人、物、夢のために働く。こんなに素敵なことはないと思う。そこで親自身が幸福を感じていることが、子どもにとって何よりの学びになり、ロールモデルとなると思う。ただ、自分の意思で選んだものではないことに、時間とエネルギーを無駄にしないこと。時間とエネルギーを注ぐ対象は、大切なもの、わくわくするものに絞った方が良い。

「働く」
その中で、子どもを見守る、「自立」のために遠くから支える、子どもに「心の目」をちゃんと向ける。(あれこれ世話を焼くという意味ではない)

母として「遠きをはかる」のは、子どもの未来、子ども自身も、地球も、生き甲斐のある、楽しい、冒険に満ちた、持続可能な環境であることを願い、よりよい未来を目指し行動することではないか。

母親業は、究極のマルチタスク。
だからこそ、仕事において、目先の利益や数字、結果に惑わされない。焦らずに、子どもの成長を見留めるスペースを持ちながら、着実に、できることを積み上げていく。

最終ゴールは、子どもが自分らしい人生をめいっぱい生きてくれること。
自分が死を迎える時、後悔していないこと。
楽しかった!最高だった!って思えたら、最高!

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